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1話 謎は終わっている
全10部
僕は1枚の写真を見ていた。そこには遊園地をバックにしてピースしている少女と照れている様子の少年が写っている。この少年が僕、細川 聡(ほそかわさとる)である。少女とは高校1年の時からつきあっていた。過去形を使ったのは僕が振られたからではない。半年前、つまり高校2年生の4月に彼女は忽然と彼女の家族とともに消え去ってしまったのだ。
それは彼女と学校に一緒にいくために迎えにいったときだった。あの衝撃は何ものにも変えられないだろう。彼女の家のチャイムを鳴らし、僕は彼女が出てくるのを待った。彼女の母親が悲しそうな顔で、僕に、
「娘は死にました」
と一言だけ言ってばたん、とドアを閉じたのだ。もちろん僕は自分の耳を疑い、何度も彼女の家を訪れ、話をしようと試みた。しかし、彼女の家族は、彼女が「死んだ」日から3日後にどこかへ引っ越してしまった。その後、彼女や、その家族からは1回も連絡はなかった。
しかし、今日、僕と彼女が写っているこの遊園地の写真が送られてきた。これは、彼女が焼き増ししていないのなら、彼女が送ってきたものだ。-彼女が自分自身の生存証明をするために。
最初はつまらない話ですみません。次話から面白くなります。




