表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千変万化の超越者  作者: 新月作夜
4/23

第三話 仮初の平和 崩壊 その1

「全くっ、〈4大属性(エレメント)〉すらまともに詠唱出来ないとは…これだから平民は」


詠唱しても何も起こらない俺を見て、先生は侮蔑と嘲笑のこもった目で俺を見る。

長期休みの後には必ずこの様に実技試験と、筆記試験が行われる。

俺が魔術が満足に扱えないながらも、退学にならないのは、筆記試験でトップであるのと、対人戦での実績があったお陰だ。

まぁ、いくら筆記で優秀でも


「おい無能、お前の所為で無駄な時間を過ごした。償え」

「その通りっ!」

「償えよぉ、無能」


チンピラの様に絡んでくるのは、没落貴族様のブルーノと、その取り巻き2人。


(チッ、こんなのがいるから憂鬱だったんだ)


ブルーノの実力は俺の1つ上、つまり俺と同じ(この言い方はとてもイラつくが)である。

だが、腐っても貴族様、プライドだけは高いらしい。

結果、俺は唯一のイジメの標的となった。

しかも、先生までイジメを容認している以上どうしようもない。


(貴族だろうが平民だろうが人であることには違いないのに、さ)


俺がゴミを見るような目でブルーノを見るが、気づいていないらしく、なお言い募っている。


「と、言う訳で!わったーしは君に決闘を申し込む!」

(……はい?)


「ルールは、〈4大属性〉の魔術のみ使用可能、体術等は禁止だ。何せ、我ら魔術師には体術等は必要ない邪道だからだっ!」


(……それって俺に一方的に嬲られろって言ってんだよな…?)


というか、体術が禁止なら、なんで学院のテストに対人戦があんのか、

このバカは理解出来なかったらしい。


「良いお考えですブルーノ様、ワタクシがその決闘を承諾しましょう」

「先生っ!何言ってるんですか?!」

「いくらなんでもオーボーだと思うゾ」

「ライムナー様、〈蒼狼〉様」


先生相手に反論してくれたのは、クレハ・ライムナーと〈蒼狼〉だった。

クレハ・ライムナー。

トパーズの様な長髪と緋色の瞳の、可憐な少女。

〈2つ名〉を持っていないものの、ポテンシャルは、〈蒼狼〉に匹敵する。

何時も竹刀ケースの様な物を方にかけているが、中身はライフル銃。

それを主武装(メインアーム)とした遠近万能の戦闘は、…正に天才。

普段は、少し気弱な性格だが、ライフル銃を持った時の変貌ぶりは……。


「彼は、我が校の生徒として相応しくないんだよ」

「「あんたには聞いてナイっ!(ませんっ!)」」


まぁ、任務が完了次第ここは去るんだけどさ……ん、来たか。


「大丈夫ですよブルーノ様。俺はもう去ります」

「えっ、……ふふっ、わったーしの偉大さが理か」

「あぁ、とっってもプライドだけ1人前の愚民とは理解出来たよっ!」


「ナッ!!」と絶句するそれには目もくれず、


「各個散開っ!!」

「リ、了解です」

「ん、りょーかいダ」


俺達が散開した直後、落下してきた岩によって、肉片となったクラスのみんなと、俺はお別れした。


「さて、これよりアンノウン討伐戦を開始する。気張っていけよ!」



自分で作ったブルーノたちでしたが、

あまりに嫌な奴らだったので速攻やっちゃいました

(てへぺろ(´>∀<`)ゝ)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ