表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千変万化の超越者  作者: 新月作夜
3/23

第二話 楽しくない学院生活

~リュシオン魔術学院~

そこでは、日々進歩する魔術や、歴史、卒業後の進路となる軍団や貴族の私兵団での恥じない礼儀など、沢山叩き込まれる。

それは別にいい、大変だけど実りあることも多い。

けど、


「学院、戻りたくなかったな」


はあ、とため息を吐いてしまうほど、これから起こることは憂鬱(ゆううつ)なのだ。

早くアレが来て欲しいと、切に思ってしまうほどには。


「文月(夏休み)まであと180日以上か……はぁ」

「何してるんダ?〈読書家〉」


唐突に耳元で聞こえた(あで)やかな声にビクッとし、声のした方を向くと、


「なんだ、〈蒼狼(そうろう)〉か…脅かすなよ」

「くくっ、やはりオマエはリアクションが面白くて飽きんねぇ」


ケラケラと無邪気に笑う悪友であり、戦友である同期に


「…はぁ…マジで勘弁して、リリス」


何度目か分からない抗議を力なくする。

〈蒼狼〉ことリリス・ヴォルフ

その2つ名の通り蒼色の髪を持つ、おてんば娘。

乱雑に纏められたポニーテール、これの揺れ方がリリスの機嫌を教えてくれる。

幾何学模様が描かれた突式短剣を主武装とするの二刀流で、

風魔術と身体強化を併用した、疾風の如く敵を切り裂き駆け抜ける姿から、

蒼き狼と言われている。


(日本の軍艦にもあったよな、2つ名?が〈飢えた狼〉って言われてたの)

「なにボーっとつったてるンダ、急がないと遅刻だゾ」

「あ、ああ。ごめんごめん」


悪友のお陰でさっきより足取りが軽い。


「(ありがと…リリス)」


とても小声で、感謝の言葉を紡ぎ、学院の正門に足を踏み入れた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ