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千変万化の超越者  作者: 新月作夜
11/23

第十話 蓮、沢山<固有スキル>や<技能>を受け継ぐ

<黒龍>をあっさり倒した後、俺はまた彼らに会った。お別れを言うために。

「ありがとう。我々の禍根を断ってくれて、これで<黒龍>による犠牲者は出ない」

お爺さんが代表して俺に感謝の言葉を伝える。

「いえ、感謝したいのは俺の方です。...大事な人を守れたから」

すると、背後から。

「へっ?だ、大事な人...?」

俺が後ろを振り返ると、奏が顔を真っ赤にして立っていた。

さらに、お爺さんの背後にいたお姉さんが小悪魔的笑顔で爆弾を投下する。

「そぉよ、蓮くんったら意地張って言わなかったけどぉ、貴女のために失敗したら廃人まっしぐらの

 依りよりしろになったんだから」

私が生きてたら、そっこー私の伴侶にしたのにぃ、と身体をくねくねやっている。

「...なぁ、蓮。今目の前にいるのは妖怪?オバケ?宇宙人?」

「ジャンル的に、憑依霊、かなぁ?成仏しかかってるけど」

奏は俺の背から、お爺さんたちを恐る恐る見ている。奏ってホラー系が苦手だったんだ...

あっ、お爺さんたちの身体が透け始めた。時間はあまりないらしい。

「蓮くん。こっちに来なさい」

お爺さんが呼んでくる。あれ、なんか俺の呼び方、蓮くんで統一された?

レベルは身体の負担が凄いかかり寿命を減らすので返しているが。

「これは儂からの餞別じゃ、<テレポートスキル>。受け取ってくれ」

その声を口切りにお爺さんの背後の方々も押し寄せてくる!

「私からはこれ!<錬金術スキル>!頑張ってねぇ」

「俺からは<体術スキル>だ。幸せに生きろ」

「うちからは、<調薬師スキル>や。なかなか使い勝手がいいさかい、頑張ってや」

「私からは<鑑定スキル>です...!あのっ、ありがとうございました」

等々、なんやかんやあって、気が付くとスキル欄には、ところぜましとスキルが詰まっており、

レベル25にしては(<黒龍>を倒しレベルが上がった)あり得ない程のスキルレベルになっていた。

例を挙げれば、<剣術スキル>8レベル(マックス10レベル)で戦士かと思えば、

<裁縫スキル>7レベルや<調薬師スキル>8レベルなどちょっとしたプロフェッショナルなど、

本人でも引くレベルになっていた。

「善意っても、これはなぁ」

度が過ぎるのがダメなのはどれでも一緒だと思った。

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