第九話 ドラゴン襲来(後編)
「蓮、蓮...」
(何処からか声が聞こえる)
「蓮、初めまして、かな?」
(いや、貴女だれ、声でしか判断出来んけど)
「自分が何をしていたか覚えていますか?」
(え?そりぁ...あっ、<黒龍>が出て、奏を庇って、そのあと...)
「<黒龍>の攻撃で、貴方は生死をさまよっています」
(じゃあ、俺は何も出来ないんですか...)
「...私は蓮に何も出来ないけど、ある方々にリンクさせることは出来ます」
(貴方が正直、胡散臭いけど、俺は、このまま惨めに死にたくない)
「では、リンクを行います...頑張って」
...そして、俺が目を開けるとそこには、多くの老若男女がいた。
そして、彼らの足は皆透けていた。
「お主が、代行者か?」
彼らの中から貫禄のあるお爺さんが代表者なのか声をかけてくる。
「あ、はい。たぶん...」
俺もとりあえず挨拶をしながらぺこぺこ頭を下げる。彼ら(お爺さんを除く)は微笑ましそうに俺を見ていた。
正直、何か悪魔やら出てくると思っていたから、安心した。
「...さて、挨拶も済んだのだ。用件を言わせてもらおう」
お爺さんは、そう前置きし、用件を言った。
「...分かりました。なら、俺が終わらせます<災禍>を倒して」
「汝に我らの力を託そう」
そして、話は現在に戻る。
「れっ蓮!逃げ、ろ?」
<黒龍>を無造作にぶん殴った背後から奏の戸惑う声が聞こえる。
「奏!ちょっと待ってろ。今1485万人の仇討ってくるから」
俺は、<浮遊魔術>を無詠唱で起動し、<黒龍>を追う。
「ぐふぅ、キ、きサマァ」
<黒龍>の二本あった角は折れ、口から血を吐いている。
「その程度の痛みで済むとおもってんのか?」
俺は<鑑定>で<黒龍>と自分のレベルを見る。<黒龍>1000 蓮14850000
ただでは死なせない。
「霊刀<紫雲>、寿流刀拳術乙の型 久遠輪廻<贖罪>」
「ヒッ!ヤ、やめろ、入ってクルなアアアアアア」
迷いなき一閃をもって、今まで殺めたものたちによって精神を破壊する魔術技の一つ。
「まぁ、因果応報ってわけ、...はぁ疲れた―」
そうして、<黒龍>事件は幕を閉じた。
蓮に新たな力を与えて...




