メイド 村を守る
「夫人と公子を連れて来ました」
一人の兵士が連れてきた馬車から夫人はゆっくりとぼっちゃまは飛び出してきた
「ユーリ、ご苦労様です、話は聞きました、さっそく加護のしるしの場所へいきましょう」
「はい」
目隠しされて連れてこられたのは瓦礫だらけになった地下だった
「ここの修復可能ですか」
「少しお待ちください」
土と岩スライムを呼ぶと壁の隙間からにゅるにゅると増えてきた
「この瓦礫の山を全部パズルみたいに組み合わせることできる?」
そういうとプルンと二匹が重なり三匹が重なりやがて瓦礫を埋め尽くす巨大なスライムができた
見る見るうちに部屋が修復されていく中、夫人は、手を組んで祈りを始めていた
「母上が祈りで今屋敷に届いてる加護を経由してつないでます、僕はその祈りの手伝いをしています」
夫人の後ろで立膝で祈るぼっちゃま
「じゃあ私はスライムを増やして早くできるようにしますね、スライム頑張って」
大きな巨体をふるりと振るわせて返事をした
どんどんパズルのように出来上がっていくのを見つめているとパスがつなげるころには完成していた
「聖なる主よ 栄光の輝きを 天から零すことなく 生きとし生けるものに安らぎを」
夫人が握っていたアクセサリーがあたり一面真っ白になるほどに一瞬輝き、加護のしるしがまた輝きを増した
「すごい、きれい」
印が光り輝くと村にあったベルが響く これで雑魚モンスターはどうにかなるはず
「あとはサラマンダーをどうにかして・・・・」
「メイドさんのスライムは毎日煤を食べていますよね」
「はい」
「あとこの薬草をスライムが集めてないかわかりますか」
ぼっちゃまの懐から四つ折りされた紙が広げられた
中には特徴をとらえているけどそこまでうまくない絵がでてきた
「草スライムこれ、わかる?」
ぷるると絵に似た草を出してくれた
「大量の煤で炎を無効にして煤で眠らせてみてはどうでしょうか」
「なるほど!わかりました」
「母上はしばらくここでお祈りして加護を安定させるためにいます」
わたしはぼっちゃまと一緒に再び村へと帰っていくのだった
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村へ戻るとモンスター達が帰っていくのが見えた
加護の力が村まで届いたのだろうか
ただ一匹がむしゃらに動いてたサラマンダーが落ち着いて動かなくなったと思ったら、壁の一部が赤くなったと思ったら次の瞬間泡がはじけたように無くなった
村に一直線に進んでくるのを遠くから見つけて私もぼっちゃまも息をのんだ
「やばい、ユーリ!!」
「はい!スライムたち!貯めこんだ煤をサラマンダーに吹きかけて!」
あたり一面煤の煙幕が立ち込め、サラマンダーが見えなくなった
「続けて眠り粉!」
周りが見えなくなったサラマンダーは無駄に火を放とうとするが煤に邪魔されている
眠り粉を大量に浴びて次第に動きが鈍くなって動かなくなった
「勝ったのか・・・?」
村人の一人が兵士のほうを見て、兵士は騎士様をみると辺りを見回してうなずいた
「メイドとベリードヴィウ家によって加護が復活した」
「おお!よかったこれで戦いは終わったんだ」
「これより村の修復をしつつ、村の人数を確認し、状態を報告してくれ、我々は警護を続ける」
「はい!みんないるか、村長に報告だ」
村の人たちが人数を確認しに一か所に集まっていく
兵士は団長のもとに集まり指示を仰いでいた
「ユーリ」
「はい、ぼっちゃま」
「僕は保険に王都に援護を頼んでいます、なのでとりあえず、モンスターの死体をそれなりにして、
サラマンダーはとどめを刺してまだ取り込まないでください」
「は、はい」
全部吸収してしまえばいいやと思っていたが全部綺麗になっているのもおかしい
ぼっちゃまは騎士様のほうにいくといろいろ説明していた
ぼっちゃまは村に人たちに何が無礼になるかわからないため話さないようにとのことで
兵士のほうは神に誓わせて余計な事を言わないように誓わせた
私一人ではとてもそこまで頭が回らなかっただろう
とりあえず私はスライムで無茶苦茶にした森を元通りにするように努めた
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「加護の場所が壊されてモンスターが過剰に反応していたとは」
「はい、私も誰かが策略したとしか・・・・」
「・・・いなくなった3人の村民が気になりますね」
「これは父上に報告しないといけません、報告書の用意と警戒を解かないようにお願いします」
「はい、了解しました」
ぼっちゃまと騎士が険しい顔して会話している、今この瞬間、ほぼ全員を疑わないといけないからだ
「こんな何もない村を襲うのはあいつらだと思います」
「まだ証拠がありません、証拠探しもしなければ...」
能天気な私は不穏な影がまだ取り除かれていないことに気づいていなかった




