村 襲われる
「やばいって、これ壊したら」
「大丈夫だって私たちはお守りもらってるし、ここら辺はそんな強い魔物いないし」
「そ、そうだよね」
聖なる光を放つ紋章に一人が小さな爆弾を放り投げ破壊し、瓦礫の山へと変貌した
3人はその様子を見届けてすぐに森の奥へと走っていった
「ふふ、これで あの人に報告して王都で生活よ」
「ねぇ、なんか本当に大丈夫なの」
「荷馬車はどこ?」
「もうすぐここら辺のはずなんだけど」
3人で光のない森のあたりを見渡す、そうしたら1人の頬に何か液体がついた気がした
「・・・なにこれ?」
生暖かいそれをぬぐうと鉄のにおいがした
血
「ひぃっあっ」
次の瞬間もう一人が腹を刺されるのを落ちる頭から見つめていた
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村で寝ていたら、大きな悲鳴が聞こえて目が覚めた
「メイドさん目を覚ましてくれ、村が襲われておる」
「え?なにごと!?」
外を見ると火矢が飛んできていて小屋が燃え始めていた
こんな時スライムを隠してる場合じゃない
「みんな!火を消して!」
全部の小屋に隠していたスライムが一斉に火を消し始めた
わたしは、すべてのスライムを起こした
「村長さんどういうことですか」
「なぜだ、教会の加護がなくなったのか、モンスターが村に押し寄せてきている」
「ひとまず屋敷に避難できるように突破口を作らないと」
どうしよう持っているスライムでどう戦えば
「そ、村長お願いあるのですが」
「なんでしょうか」
「スライムだけは殺さないでください」
「どうしてですか」
「わたしは...召喚士(になる予定)です!」
嘘をついたけど緊急時だから許される 多分
村長の計らいによって村の人を集めて周知し、戦える人には武器を持ってもらった
屋敷に連絡し、教会の加護がついてる馬車を用意してもらうように兵士一人に馬を走らせてもらった
私が作った擁壁のおかげでモンスターが入ってくる速度が遅い
矢を草スライムで叩き落し、上られないように毒スライムで上から攻撃をしてもらい、草スライムで至る所に即席の被れる毒がついた茨の藪を作ってもらった
これでまだ倒す数を追いつかせることは可能だ
「屋敷までの道を即席で壁作って」
私がスライムに命令すると森はあっという間に藪だらけになった
こんなに増えていたとは
あちこちでモンスターの悲鳴があがる、猛毒によって阿鼻叫喚なのだろう
「これでどこまで持ちこたえれるか・・・」
メイドの私自体力がないのが悔しい
「とりあえず動けなくなったモンスター食べて!」
モンスターを食べるスライムと近寄ってくるモンスターが近寄れなくするために毒を吐くスライムでごった煮かえしている
このまま森に毒を巡らせていけばじわじわと勝てるのではと思っていた中、
大きな炎が打ちあがった
「え・・・あ・・あれは?!竜!」
「サラマンダー!?この森に?」
兵士の一人が驚愕している、防衛中に増えた兵士たちが女性子供を屋敷に送り終えたころだった
森にどんどん炎を上げていくサラマンダーに草や毒スライムでは太刀打ちできない
「岩スライムで壁作って!草スライムは燃え移らないように食べつくして!!!!」
「くそ、サラマンダーに太刀打ちできる装備なんて今ここに・・・」
「おかしい、この森にサラマンダーは生息するはずがないのだが」
「うろたえるな、兵士がうろたえてどうする」
後ろから兵団長が雄叫びをあげた
今までばらばらだった指揮がしっかりとした指示により効率がよくなっている
「王都に救援を呼んだ!それまで持ちこたえよう」
「けど王都からここまで3日かかるぞ」
「大丈夫だ、私たちの戦力ならいける、それにメイドのスライムのおかげでだいぶ数が減っている、そして私オリバージョージがいる」
「そうだ、冬の戦争を超えた騎士様がいる」
騎士だったんだと驚きつつ、その逞しさに皆が感動して曇らせていた表情を明るくした
オー!と兵士たちと村民たちの声が重なり、村中に響いた
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長い夜が過ぎて朝日が出てくるころモンスター達は巣穴へと帰っていくと思ったが相変わらず興奮しぱなしで村の人も兵士も驚いていた
「普通は明るくなると寝床に帰るのだが」
オリバーさんは不思議そうに小言を言いつつ、兵士たちに指示していた
矢や弓、食料などは私の草スライムで無限に増せる為枯渇することはないのだが休憩しない事には疲弊してしまう
サラマンダーも分厚い岩で囲っているのに体をお構いなしにぶつかっている
「誰かがこの村をつぶそうとしているってことですか」
「・・・あまり考えたくないがな、これは村民を怯えさせてはいけないから黙っていてくれ」
「わかりました」
「騎士殿・・・いった通り教会の加護が壊されていました」
「なんだと?!警備は、、、もういいとにかく今を乗り切ることを考えるんだ」
「あの、私のスライムで修復できないでしょうか」
「・・・君のスライムでか、一応試してくれ、あと村長、だれか使いを出して奥様を呼んできていただけないか」
「わかりました」
「そしてこのメイドを加護の場所まで案内してくれ」
「はい、騎士殿も村をよろしくお願いします」
「あぁ、任せておけ、私が守り抜くと誓おう」
そういい、騎士様は剣を手にモンスターへと向かった




