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メイド 村を発展させる

「ゴブリンは用心深い生き物です、簡単なトラップ系にかかることは中々ありません」


ぼっちゃまが言うには、ずっと遠くから威圧したりして目を離したすきに荒らしていくそうだ

精巧なトラップじゃないと逆に壊されたりして笑われるようで

国にとってゴブリンはコストはかかるし、増えるしめんどくさい生き物という位置づけでほっとかれるらしい

見た目の気持ち悪さからもほかのモンスターと仲が悪いらしい


「そのゴブリンをあなたのスライムで対処できるようになれば、とても助かります」


「でも私にはメイドとしての仕事が」


「もう十分なくらいできているから数日交代でやるのはどうでしょうか、サリーには僕から言っておきます」


「そうですか!じゃあ私村に行っていいんですね」


「ええ、僕もついていきます、村の様子をちゃんと見ておかないといけないですから」


_________________________________________


荷馬車に揺られてきた村は策で覆われていて20~30人くらいの小さな村だった


このくらいの数なら全家庭にスライムを仕込むことができる


「こんにちは、ご子息様 何様ですか」


荷馬車から降りると村長の家に通され、体毛はすでに白く、皴皴になった村長がやってきた


「日頃よくしてくれているから、お父様の伝手で安く手に入ったきのこをもってきたのです」


「おぉ、こんなに、ありがとうございます」


私のスライムが錬成によって食べれるキノコを出すことができるのでそれでここに数日置いてもらおうということになった


「メイドがどのような用件で・・?」


「私は習い事で大変なので村の様子を定期的に報告して頂いて、モンスターの討伐などをより効率的にできたらいいなと思いまして」


「そうですか、それでしたらどうぞ私の家でよろしければ」

質素なログハウスでシカの頭とかいろいろおいてある ここを拠点にして活動することにした


「メイド一人よこして何ができるのか・・?」

「あんな細い体で倒れるだろうに」

「明日食べるものもないのに・・・」


村に人々からの視線は痛かった 確かに豊かになっているわけではないので一人食い扶持が増えたらみんなが嫌がるのもわかる

だから私は迅速に対応していった

村には数種類の野菜があり、草スライムに食べさせて、これは伯爵様からという意味で増量させた

村の周りの草むらを綺麗にして容易に近づけないようにすると共に、畑の石をたくさん食べさせて岩スライムをたくさん増やし、害虫や害獣も全部スライムに食べさせたら、毒スライムが毒液と毒霧を習得した

岩スライムで策を木から岩に変更し、土スライムに井戸を改善させて綺麗にさせ、人が使いやすく改善した

生活が改善していくので村の人は、どんどん伯爵様を敬うようになっていた


「いやぁ、メイドさんがきてから生活が改善されていき助かります」


「いえいえ、これもすべて伯爵様のおかげです」


「なぜか病気まで治っていき、皆元気になって」


「それも伯爵様が薬を融通してくれて」


みんなが元気になると兵士小屋を建てることとなり、拠点を増やすことができた

ヒーリングスライムもどんどん増やすことができた


村の人に罠を教えてもらい、獣を必要数狩ることができて、私も一か月ぶりにお肉にありつけるようになった

村の生活が向上していくからみんなが喜んでいると思っていたのだが、数人、不満を弱そうなメイドに向けているのを全く気づけなかった



「ちやほやされやがって、今までこんなことできるならもっと早くしてくれればよかったのに」

「そうよ、ずっとひもじい生活をさせておいてほっとかれたでしょ」

「みんな生活がよくなった途端に腰を低くしすぎよ」


そんなことをいっている人を知らずに私は村で生活していた


____________________________________________


私がスライムの数を増やすとともにこの周りのモンスターの知識もつけていった

数日ごとにぼっちゃまに伝える為に帰るのだが・・・・


突然、庭で大量の水をかけられて振り向くとお嬢様がフンと鼻を鳴らしてこちらをみていた


「生意気メイド!いままでおとなしくしていたのに、最近出しゃばってて」


「こ・・・こんにちは、お嬢様」


水か、水ならスライムに吸ってもらえばいっかと思いつつ、お嬢様を見つめる

村と屋敷を行き来している間に突然お嬢様から敵視されるようになった


洗濯物を台無しにしたり、部屋を必要以上に汚したり、水をかけたり

なんでこんなに邪魔してくるのか、このことをぼっちゃまに言っても信じてもらえるかわからないし、スライムでどうにかしたらいいのでほっといていた


「お嬢様、わたくしはお邪魔しますね」


「そんななりでお兄様のところに行くつもり? 最悪ね」


「もちろん着替えます、ご心配なく」


丁寧にお辞儀してその場を後にする


「うー!生意気!」


地団太踏みながら怒っているお嬢様を無視してスライムで体を綺麗にしてからぼっちゃまの部屋を訪ねた


「やあ、ユウリ、報告ご苦労様です」


前より本の数が増えている、栄養が取れるようになったのか少し大きくなったように見えた


「はい、私のスライムが周辺のモンスターを調査してわかった地図です」


「ふむ、このようになっていたんですか、これで兵団長と話し合って効率よく仕事することできます」


ぼっちゃまの目がキラキラを輝いている、この地図がそんなにいいのだろうか

他のこともちゃんと報告したのだがそれを聞いた後

すぐに兵団長と相談するといって部屋を出ていった

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