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どもおおお
今回も咲良ちゃん大活躍です
お前の席ねえから状態を初めて味わった。
校内の生徒、登校中の生徒が僕の濡れた姿を見て笑っている。
どうして僕がこうならなければならない。
僕がイキったからか?
陰キャがイキって親友が弄ばれてるのを阻止したからか?
僕は無言で机の前に立つと、無性に蹴りたくなったが抑える。
無残に散らばった机と椅子を学校裏まで持っていき、新品のものと変えた。
教室まで行くと、佑樹を含めた陽キャグループが僕の机が置いてあった位置に侵入して話していた。
とりあえず机を置くために僕もその区域に侵入する。
「新条くんおはよ〜」
「たくおっは〜」
一件見たら普通の友達だと思われるだろう。
ただ彼らは違う。
言葉に友情なんてものはなく、ただ彼らが僕をもって遊ぼうとしたいだけなのだ。
そして次の日もその次の日も僕への攻撃は続いた。
放課後になって、ボコられるのはもちろんのことで、スクールバッグに牛乳を流され、上履きは消え、やがて僕の家まで来てカツアゲをされた。
もうここまで来たら犯罪レベルだろう。
ただもうめんどくさくなってしまった。
警察に頼るのも、自分が反撃するのも、どうでも良くなってしまった。
なにもせず、彼らに弄ばれてるのが楽になった。
僕はいつも通り学校に着くと彼らのおもちゃになる。
誰も助けてやくれない。
道振、柳沢、叶鳴、新川さん。
みんな見て見ぬふり。
まあ人間なんてそんなものだろうと思ってしまった。
佑樹、上条、真名部、六角、僕をいじめてくるメンバーたちだ。
どうせ今日もまた彼らに弄ばれる。
さっさと帰りたい。帰って自分の世界に入りたい。
そして今日は一つの噂を流された。
それは「新条と隣のクラスの新川咲良が夜中に会ってヤってる」というものだ。
これは多分、佑樹の仕業だろう。
黒板を見た瞬間、佑樹の顔を一発ぶん殴った。
周りの目?そんなもの知るか。
とりあえず佑樹をぶん殴った。
「何すんだよ!」
「許さねえぞ...」
「はぁ?」
「てめぇ、今までのことは我慢できるけどよ咲良を巻き込んでんじゃねえぞ」
「俺がやったって証拠は?」
「そんなもん知るかよ。僕は今ブチギレてるんだよ。だから殴った。お前らが毎日やってる事だよな?」
そこで担任がやってきたことに気づいた。
「何をしている!」
僕と佑樹を強引に引き離し、傷のない僕を特別指導室へ連れていく。
3時間ほどの事情聴取を僕は黙って過ごした。
目の前の机が蹴られ、僕の顔面に直撃する。
佑樹は何も手を出してないため一方的に僕が悪いということになった。
こっちの問題に手を出されるより、僕が悪者になった方がマシだった。
教室に帰ると僕が佑樹に謝る事態に。
クラスの奴らは目を合わせなかった。
「どうしたのこれ」
そんな静寂を打ち破ったのはいつもの彼女だった。新川咲良だ。
咲良は僕のクラスに入ってきて僕と佑樹の前に立つ。
「ねえ相川くん。彼何かやったの?」
「聞いてくれよ新川さん。こいつ俺の事殴ったんだぜ。俺は何もしてないのに」
「そうなの?」
「......ああそうだよ。俺が全部悪いんだよ」
「じゃあなぜ殴られたと思うの?」
「知らねえよ。一方的に殴られてるだけで俺は何もしてないんだよ」
「じゃああの黒板は何」
「俺も今日来て初めて知ったんだよ。何で俺が書いたって確信があるんだよ」
「じゃあ他に聞く。これを書いた人物を見た人はいませんか?」
咲良はこのクラスにいる全員に問いかける。
ただ予想通り誰も手を挙げやしない。
それもそうだ。僕だって逆の立場だったら挙げるはずない。関与したくないからだ。
すると一人の女子が手を挙げた。
「私見たよ」
神無月さんだった。
佑樹の彼女だ。
「私、佑樹が黒板にこれ書いてるの、見た」
「挙げてくれてありがとうね」
「おい、真由美.....?」
「ごめんね佑樹。私、自分に嘘つけないから」
「ふざけんなあああ!!!!」
佑樹は暴れだし、椅子を持ちあげ、神無月さんを襲う。
速い佑樹の動きを誰も止められなく、あっさりと神無月さんに辿り着き、椅子を振り下ろす。
誰も動けなかった。
しかし一人の男が動いたのだ。
こんな状況で。
叶鳴は佑樹の腕から振り下ろされた椅子を腕で受け止めた。
「うあああ!!」
「何やってんだよ......お前」
担任は佑樹を連れて、外へ出る。
言葉を出せなかった。
僕は自力で体を動かし、叶鳴の元へ向かう。
「おい、叶鳴!大丈夫かよ!」
「へへ。これで負け犬じゃねえだろたく」
「......!?」
「俺は自力で守ったぜ」
「ああよくやったよ」
「風見くん大丈夫!?」
「あ、ああ大丈夫だよ。多分骨折してるけど」
「叶鳴、病院に行こう」
「分かってるよ」
叶鳴は先生に連れられ、病院へと向かった。
「おい咲良さんよお」
「上条くん......」
「久しぶりだなあおい。そうだ、新条、いいこと教えてやるよ」
「やめて上条くん!!」
「こいつ、もう処女じゃねえから!俺が貰ったからぁ!」
その言葉が教室内に響いた。
今の僕には受け止めきれなかった。
こんなクソ男と咲良が......?
しかしその静寂はある男によってまた打ち壊された。
「あんま調子乗んなよ上条。俺の親友をいたぶりやがって」
そこには初めて見る顔の水樹が佇んでいた。
明日からこの時間に上げられるか分かりませんが、1日1本上げられたら上げたいな




