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24.川島皇子《かわしまのみこ》
紀伊の国にて川島皇子が詠んだ歌
白波の-[浜]松の枝の手向草 幾代左右にか年の経ぬらむ
☆意味☆
あの浜松の枝の手向草、供えてから何年経っているのだろうか
☆プチ解説☆
天智天皇の子、川島皇子の作と言われている。
この歌は柿本人麻呂と並ぶ歌人、山上憶良作とも言われているが、恐らくは誤記で、元はきっと「山上憶良の類聚歌林によれば云々……」という文があったのだと思う。
もしかしたらそこにはもっとこの歌の背景を補足出来る情報が記載されていたかもしれないが、これだけではどんな心情を詠んだものなのか、情報不足で良く分からない。
旅の無事を祈ったであろう古い松飾の手向草を見て、かつてこれを供えた人を思った歌だろうか?
白波は浜の枕詞ではないかと思うが、寄せる波と年月を被せているのかもしれない。




