15/25
15.額田王《ぬかたのおおきみ》
天武天皇と蒲生野へ遊猟に出かけたときの出来事と言われる。前段の歌への返信。
茜草咲す-紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖触る
☆意味☆
私の元へ隠れ忍んで来られたいようですが、もしや誰かに見咎められはしないかと、私はそれが気になって仕方がありません。
プチ解説:
紫野、標野には忍と言う意味が込められている可能性がある。
茜草咲すは、茜草と紫草の根は染料に使われるため枕詞になったと思われる。赤信号といえば次は青、みたいな感じ。
前段の天武天皇の「紫草の匂へる」を引用して掛けている。
紫野、標野とは、許可なく入ってはいけない土地、この場合、人妻と密通することの例え。野守はその禁野の番人
袖触る、は親密な関係になること。




