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英雄の知らない物語  作者: 星蘭丸&小太郎
第1章 絶望的な異世界?生活
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第18話 動きだす物語 中編

外が騒がしい。人の声が入り乱れている。部屋から出てみると、その声はより一層大きくなった。


拓海「…うるせぇな、何があったんだよ。」


遠藤 拓海は部屋の中でずっと眠っていたのだが、先程から城の中が騒がしい。時計を見るとそろそろ時間は午後の6時を回ろうとしている頃だった。


拓海「そろそろ夕飯か…。てことは、皆んな帰ってくるじゃん。あいつら稽古中に死んでないかな。」


最近は引きこもってばかりなので、陽や女子達からの暴言が日に日に酷くなっている。少し鬱な気分になりながら、夕飯まで暇潰そうと思っていると奥から複数人の兵士が何かを囲んでこちらに走ってくる。よく見ると、包帯が巻かれた誰かだった。


ーー怪我人でも出たのか?


半ば興味無さそうに無視しようとすると、その怪我人と目が合ってしまったが、


拓海「…あ、ッ。」


そのまま、特になんの会話もなく兵士達は隣の部屋に入っていった。


ーーあれってヤオランテか?


怪我人の顔は、どことなくヤオランテに似ていた。包帯が巻かれている上にまだ顔を完璧に覚えていた訳ではないので自信はないが、多分間違いない。


拓海「朝に迷宮に行くって言ってたけど、、何かにやられたのか?」


状況がいまいち掴めず、1人で突っ立っているとふいに横から声をかけられた。


健太郎「…遠藤?何してんだ?」


拓海「っ、あ、吉田…先輩。」


ーー影薄すぎだろ!いつのまにいたんだよ。


驚いて、後退りしてしまった。


拓海「いや、何か騒がしいなと思って。」


健太郎「あぁ、なんかヤオランテが怪我してな。」


拓海「怪我?」


ーー怪我しただけで騒がれんのかよ。


健太郎「いや、怪我っていうより、なんていうんだろ。重傷負って瀕死みたいな。」


拓海「あ、そういうことか。」


ーー瀕死ってことは、さっきの状態も頷ける。迷宮に行ってモンスターにでもやられたってことだろ。


拓海「そういえば、他の皆んなはどこですか?」


いないならいないで結構なのだが、見た感じ吉田以外いないので、少し気になった。


健太郎「え?あぁ…天ノ下先輩はフリアさんと一緒に迷宮に行った。他は知らない。」


ーーじゃあ、夕飯まだじゃん。


会話は途切れ、特にすることもないのでベッドに戻る。


ーーもう元の世界の方がいい気がしてきた。


この世界には、スマホやゲームがないので毎日ベッドで寝ているだけになっている。最近は飽きてきて、図書館に行ったりもしているが文字が読めないため、結局部屋に戻って寝ることになる。


ーーそういや、吉田は食堂にでも行ったのかな?


会話が終わってから、姿が見えないところをみると何処かに向かったらしい。


拓海「やっぱ影薄いなぁ。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


血生臭い空間だった。今まで生きてきて、一番気持ち悪くなりそうな臭いだ。雪夜はフリアと共に迷宮の地下空間(聖域)に着いて、最初に思った感想だった。人が死んでいる。首から上がない死体がいくつも転がっている。それはもう人とは呼べず、肉塊の方が表現は正しかった。


雪夜「…なんで、、こんな。」


フリア「遅かったか、ヤオランテさんが言うように中々敵は手強そうだ。」


奥には自分よりも大きな蛇と、人型の牛が立っている。


雪夜「…ミノ、タウロス?」


元の世界のおとぎ話に出てくる怪物に姿が似ている。雪夜は、未だに混乱しており呆然と立ち尽くしている。


フリア「雪夜君、大丈夫かい?こんな光景、君にはまだ早すぎたかもな。とりあえず神造武器を起動して、休んでいなさい。その武器はどんな危機からでも君を守るはずだ。」


雪夜「…いえ、大丈夫です。僕も、彼らの為にも戦わないと…。」


全然大丈夫ではないのだが、それでも休んでいる場合ではないというのは確かだ。ここで死んでしまった人達の仇討ちという訳ではないが、雪夜はミノタウロスと蛇を睨みつけ、


雪夜「…絶対にあいつらは許せない。この人達には、なんの罪もないのに、、。」


フリア「……その意気だよ。僕はとりあえず蛇を討つから、君は人型の牛を頼む。」


雪夜はそれに頷き、神造武器を起動させる。


フィーア「また来ましたね。一応アインズにドライ達の逃走の方に手伝いを任せましたが、絶対に逃げきれるとは限らない。ツヴァイ、行けますね?」


ツヴァイ「もちろんだ。どのみちこの聖域に踏み入った時点で容赦はしない。」


フィーアとツヴァイがフリアと雪夜目掛けて走り出す。


フリア「来たか…、雪夜君、行くよ!!」


雪夜「はい!」


フリアの掛け声で雪夜も走り出す。神造武器の力を抑えつつ、ツヴァイに向かって飛び込んで行く。


雪夜「喰らえ、ミノタウロス!!!」


雪夜は神造武器を激突する直前で全開放させ、そのままツヴァイを朱い津波で飲み込んだ。

蘭丸です!今日はクリスマスですが僕は学校でした…。冬休みになったら、分量も長くなると思うので楽しみにしていてください。

どうも小太郎です!

最近は蘭丸が暴走して来ているのに胃がキリキリします。もう、あれは制御不能です。そんなこんなで最近存在意義が問われる小太郎ですが、応援のほどよろしくお願いします。

さて、拓海くんはもうニートになっていますね。まあ、確かにこんな事になっていたら引きこもりたくのもよくわかります。自分が同じ立場ならおそらくニートになっていますね。確実です。それとは対照的に雪夜くんはどんどん活躍していきます。いろいろと力格差が広がって来て、使えない人は使えないという感じになって本当の異世界っぽくなって来た気がします。異世界で無双は嫌いじゃないですが実際に行けば絶対にそんな事にはならないと思います。多分、1日持たずに死にます。そんな異世界をシビアに書いて行けたらと思っていますのでこれからもよろしくお願いします。

それでは次の話で会いましょう!

ありがとうございました。

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