00 英語力
麻生の英語力は地に落ちている。
学生時代は小学生の時に英会話塾に通ったので、苦労しなかった。
社会に出てからも、まあ、それなりに。
Webの仕事をしている時は、色々海外のコードを見る機会もあったので、まだ何とか。
何故か知らないが、妙に外国人に道を聞かれた。
あれか? ド派手な格好で闊歩していたからなのか?
どこから見てもロックな性別不明な奴だったからなのか。
派手だからといって、英語が話せるとは限らないぞ。
しかもド派手な格好から、自分的には地味な格好(全身黒ずくめ)になっても変わらなかった。
髪も黒くなったというのに。
ということは、派手は関係ないのか?
言っていることはわかる。
が、事細かに説明するのは難しいですよ? オイラには。
最近はスマホで位置情報や経路が出るから、そういう機会もなくなって大変喜ばしい。
そして現在。
世間が便利になりすぎた。
字幕はまあいい。音声が聞けるから。
だが、吹き替えが最初からある。
耳が、頭が、英語を忘れている。
数年前にスーパーのベーカリーで働いていた時、最大のピンチが訪れた。
「このフライは何の魚?」
多分アラブ系の方。
わざわざ英語で質問してくれた。
地方都市なので、外国人は多い。
うん、言ってることはわかるのよ。
ゆっくり丁寧に話して下さってるし。
さて、ここで問題です。
『アジフライ』
アジ。鯵。
アジって英語でなんて言うの?
知らんがな。
サーディン。
まず浮かんだが、それはイワシ。
誰か助けて。
周りを見回す。
店員が誰もいない。留学生バイトもいなかった。
厨房にはスマホが持ち込めない。
その場で検索もできなかった。
途方に暮れていたら、お客様が察してくれた。
うう。ごめんなさい。
厨房に戻り、「アジって英語で何?」と聞いた。
みんな知らん顔をした。(この時はまだ二人体制ではなかった)
ひどい。
終業してから検索した。
『horse mackerel』
ひとつ賢くなった。
まあ、すぐ忘れたけど。
そんなことがあったので、近くで外国人がこぞってやって来るイベントがあった時には一計を案じた。
ぱっと見で中身の分からないパンのプライスカードの横に、付箋で英語表記したものを添えた。
少しはマシだったと思いたい。
マシだったと言ってくれ。
この落ちきった英語力を何とかしたいと思わないでもない。
だが、このポンコツな頭で覚えられるのか。
うーん、とりあえず洋楽聴こう。
という大義名分のもと、古い洋楽と邦楽のイケメンのイラストを描くのです(笑)。




