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昭和に出会った人たち  作者: 妻戸裕次


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第9話「7才の僕と太陽の男」

僕が7才のとき、奴は彗星のように現れた。

まるで「太陽の季節」から飛び出してきたような奴だ。


その瞬間、TVで「怪傑ゾロ」なんか見てる場合じゃない――そう思った。


タフガイ。

……といっても、貝の一種じゃないよ(笑)。


ブスじゃない、ボスだ。

……といっても、缶コーヒーの話じゃない(笑)。


10才上の姉は、たちまち奴の“超”がつくほどの大ファンに、………


その姉に引っ張られて映画館へ――。


霧が流れてむせぶよな波止場、…


出た、出た、幽霊か!!


「裕ちゃん」「ユウチャン」「ゆうちゃん」若い女が叫んでいく。


いっぺんにファンになった。


奴は「石原裕次郎」。

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