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昭和に出会った人たち  作者: 妻戸裕次


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第1話くすぐったい奴

アイツを初めて見たのは…そうやなぁ、かれこれ50年以上も前やったか。なんかこう、妙にくすぐったい感覚があったんや。


「なんでや?」って?


風貌からしゃべり方まで…まるでワシ! しかも服装まで、同じオールインワン(つなぎ)! (※陰の声:「ゴルフちゃうで、それ“ホールインワン”や!」)


で、アイツはテレビ画面の中、本職の落語家スタイルで、お客さんからお題をもらって、即興で小噺をポツリポツリ…。


喋りは**訥々(とつとつ)**としてて、頭の回転は…遅いような、速いような… (※陰の声:「どっちやねん!」)


でもな、なんかピンときたんや。 「あ、こいつ…そのうち人気出るな」って。


あとから聞いたら、アイツも学生時代、ワシと同じく京都・新京極あたりをフラフラしとったらしい。


そらまぁ、今でもアイツを見るたびに、どこか懐かしい感じがするのは… そん時の空気を共有してたからなんかもしれんなぁ。


そんなアイツの名は――


\\ 笑福亭 鶴瓶!! //


(※陰の声:「いまや国民的タレントやで~!」)

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