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特別編 ギュスターヴ達の日常

ギュスターヴ達のラストまで描いてます。

悪党にも人生はある。想いはある。

でも罪は許されない。


神話×魔法×ファンタジー物語


特別編ギュスターヴ達の日常楽しんでってください。

ここはレグルス国

首都レオランドの地下牢の最層

封魔牢。


ここではもっとも凶悪な罪人達が収容され

処刑の日を待っていた。



兵士「おい。」


兵士「今日の分の飯だ。食え。」


兵士が牢屋の厚い鉄格子の端にある小さな小窓からお盆を差し出す。

硬いパンが3つ具のないスープが3つ


ガトラス「なんだこりゃ!こんなんじゃ足りねぇぞ!」


兵士「黙れ!!この極悪人が!もらえるだけありがたいと思え!」


勢いよく小窓を締め厳重に外の警備をする兵士


サルコス「んふふ…やはりこの牢の中では魔力が使えませんね…」


ギュスターヴ「封魔牢だからね♪」


ガトラス「俺の怪力で壊せるか試してみるか!」


サルコス「やめてくださいガトラスくん。」


サルコス「またご飯抜きになりますよ。」


ガトラス「そ、それは困るな」


ギュスターヴ「ご飯…食べよっか♪」


ガトラスはパンをあっという間に平らげ、スープも一口で飲み干した。


一方サルコスは、パンを少しずつかじりながら、ゆっくりとスープを口に運んでいた。


ギュスターヴはスープを一口飲み、パンには手を付けなかった。


ガトラス「なんだよギュスターヴ。食わねーのか?」


サルコス「ギュスターヴ様、食べないとキツイですよ…んふふ」


ギュスターヴ「うん♪でもお腹いっぱいなんだ。だからガトラスとサルコスにあげるよ♪」


ガトラス「そうか?!じゃぁ遠慮なく!」


ガトラスは残されたパンをガツガツと平らげる。


それを見ていたサルコスは

はぁと深いため息をつき

ギュスターヴにスープを突き返す。


サルコス「ギュスターヴ様の分ですよ。」


サルコス「飲んでください。」


ギュスターヴ「……ありがと♪」


床や天井を見回すギュスターヴ


ギュスターヴ「狭いね♪ここ♪」


ガトラス「トランプしてぇなぁー!」


サルコス「無茶言わないでください。牢屋にあるはずないでしょう。」


ガトラス「というかディコルプヌスの野郎は助けにも来ねぇのかよ!」


サルコス「ガトラスくん…様をつけなさい。殺されますよ」


ガトラス「けっ!知ったことか!どうせ殺されるんだ。」


ギュスターヴ「ディコルプヌス様は助けない…と思うよ♪」


ギュスターヴ「一度失敗して興味を失った相手には……執着しないしね♪」


ガトラス「ギュスターヴよ……お前後悔してるか?」


ギュスターヴ「……してないよ♪」


ギュスターヴ「僕が選んだ道だからね♪」


ギュスターヴ「でも…コウくんに倒されてよかったよ♪」


サルコス「ギュスターヴ様…」


ギュスターヴ「コウくん大きくなってた。強くなってた。僕とは違う道をいけた♪」


ギュスターヴ「僕は弱かった♪」


ギュスターヴ「それだけだ♪」


ガトラス「お前が本気になってたら!!!あんな奴ら倒せただろうが!!」


サルコス「ガトラスくん。もうやめましょう。」


ギュスターヴ「本気になんてなれないよ…」


ギュスターヴ「僕たちはたくさん命を奪った。」


ギュスターヴ「でも皆後悔してるかい?」


ガトラス「してねぇ。俺は楽しい人生だった!お前らがいたからな!!」


サルコス「んふふふ……私もですよ!この3人でいれたことそれがなによりの宝物です。」


ギュスターヴ「だねっ♪」


ギュスターヴ「もし生まれ変わったら今度は3人で普通に暮らしたいな♪」


ガトラス「そうだな!誰が肉沢山食えるか勝負するか!」


サルコス「それ…ガトラスくんの圧勝じゃないですか…」


ガトラス「ガハハハハ!わからんぞ?生まれ変わったらサルコスが巨体で3mかもしれん」


サルコス「んふふ…それはそれで楽しそうです」


サルコス「私は3人でいれるなら特に他は望みませんね〜」


ギュスターヴ「トランプ…またトランプしよう♪」


ガトラス「そうだな!」


サルコス「今度はちゃんと料金払わなくてはいけませんね」


ギュスターヴ「楽しみだな…♪」


兵士「お前ら、入るぞ。」


兵士が牢屋の中にぞろぞろ入ってくる。


兵士「この手錠をはめろ」


渡された手錠はこの牢屋と同じ石で作られているようだった。


兵士「魔力が使えなくなるものだ」


3人は文句を言わずにはめる。

そして兵士に連れられ、国民が大勢待つ処刑台へと足を進める。


国民「この国をよくも!!」


国民「地獄に落ちろ!!!」


国民「父ちゃんを返せーー!!」


国民の悲痛の叫びがギュスターヴ達を容赦なく攻撃する。


兵士「我が国も落ち着いた。今日がお前らの処刑日だ!!」


兵士「最後に言い残す事はあるか?」


ガトラス「ねぇ。」


サルコス「私もありませんね。」


ギュスターヴ「僕もない♪」

(コウくん元気でね…)


3人が顔を見合わせる。


ガトラス「じゃぁな。」

サルコス「ええ。またいつか。」

ギュスターヴ「あはは♪またトランプしようね♪」


兵士達が処刑台の刃を首を目掛けて振り下ろす。


ザシュッ……


コトン……


3人の首が転がる。


その表情は苦痛ではなく安堵しているように見えた。


享年37歳ガトラス

ここに散る。

彼はギュスターヴによって心が救われた。

しかし彼の行いは許されることはない。


享年36歳サルコス

ここに散る。

彼もまたギュスターヴによって心が救われた。

しかし彼の行いも許されることはない。


享年37歳

ギュスターヴ・ガビアル

ここに散る。


誰よりも大きな罪を背負い、

誰よりも深い傷を抱えて生きた男。


その人生は悲惨で壮絶だった。


だが、


彼が奪った命は戻らない。


彼が犯した罪も決して許されることはない。


彼は最後まで極悪人であり、

最後まで大罪人だった。


その罪を背負ったまま、静かに幕を閉じた。

特別編ギュスターヴ達の日常読んでいただきありがとうございました。


どうですか?私は作者として極悪人は許しません。

必ず償わせます。でもその人の人生もみてあげてほしいんです。

特別編続きます次回もお楽しみください。


岡本煌(オカモトコウ)

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