そんなつもりじゃなかったけど、なんて言わない。②
まだ体調悪く納得いく形に、書き切れておらず残り2話+おまけでの終わりになりそうです……。
結論から言おう。
夢の国は最高だった。
正直、お金はめっちゃかかるし、待ち時間も鬼ほどあった。
だけど、
「あははは! めっちゃならんでる~!」
めっちゃ朝霞が笑っていた。それだけで十分です。いや、ガチで。
むしろこっちの方がいいまである。俺的には。
待ってる間はずっと話が出来るのも、お金についても二人で悩みに悩んで選ぶのも最高でした。まあ、中原とかといってコレだったらキレてるかもしれんけど。しらんけど。
とにかく、朝霞が元気いっぱい。入場ゲートからずっとはしゃぎっぱなしである。
「ねえねえ、アレ見たことあるよ! あ、アレも!」
朝霞は、ぶんぶんと黒髪を振り回しながら、あっちこっちを指さして笑う。それだけ有名な場所だ。俺だって普通にテレビとかで見たことあるものばかり。だけど、それを実際に見れたことでこれだけはしゃぐ朝霞はかわいい以外のなにものでもなかった。
普段の朝霞であれば湿度を出して、全てのアトラクションだのなんだのを調べて、俺が不快にならないように最大限の配慮を盛り込んだプランでエスコートしてくる。
だから、今回は二人で話し合って決めた。
『一緒に決めて、一緒に楽しめるお出かけにしよう』と。
なので、朝霞には抜け駆けさせず、俺と一緒にした作戦会議のプランで進めるようになっている。勿論、朝霞が配慮したものであれば俺はただ遊ぶってだけなら楽しめるかもしれない。
だけど、俺は……朝霞に楽しんでほしい。俺の顔色を見ずに、俺と一緒に楽しいと思ってほしい。だから、二人で決めたプランで楽しむことにしていた。
その結果、めっちゃ楽しいんだから、
「俺達は天才ではないだろうか」
「……あは、そ、そうかも」
俺のつぶやきに朝霞が笑う。俺の隣にしっかりいる時はちょっとお淑やかしっとりモードが入る。お、あのカチューシャかわいい。
「ねえ……カチューシャ買いにいこっか……?」
じっとり朝霞さん。ちょっとカチューシャつけてる女の子を見ただけじゃないっすか! それだけじゃないっすか! ……それに、俺が思ったのは。
「よっしゃ、いこう。あ、ひ、ひかりがつけたらめっちゃ、その、か、かわいいと思うから」
そういうわけである。俺が伝えると朝霞は、あっと言う顔をして、まっかな顔になり、もにょもにょとし始め、じっとりにちゃあと笑う。
「え、えへ……か、かう……めっちゃ買う」
いや、めっちゃはやめとけ。お金は大事だよ。しかし、なんでまたこうも、下の名前で呼ぼうとするとめっちゃ緊張するのか。あれだけ朝霞呼びの時は気楽に話せていたのに。
すき、だからなのか。
好きだと名前呼びが緊張するのか。名前呼びだと好きって思われると思ってしまうからなのか。とにかく緊張しすぎる。心臓がとんでもなくバクバクしている。もう、大体かわいい。いや、嘘。全部かわいい。
カチューシャ買いに急いでる時のぴょんとなった手もかわいいし。鼻歌歌ってるのもかわいいし。鼻歌の元曲がなんなのかわかんないのもかわいい。お店見つけてはしゃいでんのもかわいい。カチューシャ見て目を輝かせてるのもかわいい。全部つけて見せてくれるのもかわいい。
となると、思うよね。
ちょおっと俺、おかしくなりすぎてるんじゃないかって。
流石にずっとかわいいはありえない。
恋に盲目すぎると思うんだよね。
だから、俺がカチューシャを選んだ時にニッコリするのもかわいいし、俺の分もお揃い買いたいって言い出すのもかわいいし、俺にわざわざつけてくれるのもかわいい上にいいにおいがするし、何回も俺の方を見ていひひって笑うのもかわいいし、俺の手を引っ張って次のアトラクションにいきたがるのもかわいいし手がやわらかい。
はい、もう詰みました。かわいい詰み。つみかわです。
「ん?」
上目づかいで首をかしげるカチューシャ朝霞…………。
つみかわぁあああああああああああああああああああああああ!!!
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