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そんなつもりじゃなかった、んだけど図書室で本を借りることになった。後編

「ふむ……おもしろい……」


 朝霞が持ってきた暗そうな本たち。色んな意味で重いし重いしweb小説みたいに改行しまくってないし正直俺にはレベルが高すぎる、と思っていた時期が俺にもありました。


 読んでみると面白い。なんというか、面白い。俺にボキャブラリーはない。とにかく先が気になる展開が続く。文章もお洒落でかっこいい。多少難しい言葉が出てくると、


「あ、あの、その言葉はですね」


 すかさず解説してくれるアサカッピー、AIに比べればたどたどしい回答だがそれも人間味があってボクはすきだな! ということで朝霞が説明してくれるので助かるのだが……いかんせん、近い。


 普段はなんというか、ちょっと後ろをついてくる朝霞は、正直に言いまして若干重めの守護霊に近い存在だと感じていた。だが、放課後の図書室、隣の席の美少女となるとわけが違う。めちゃくちゃ緊張する。それが、本の言葉が分からない俺の為に近づいて解説してくれるのだ。なんかいいにおいがするし、声がやわらかいし、そりゃもうしんどすぎて夏。


 ついでに言うと、朝霞は常時俺が読んでて分からない言葉で不快にならないよう俺をチェックする為に、結構近い。こんな席の配置してたら司書の先生に怒られるよくらいの距離感で俺と朝霞がいる。


 正直、最初はかっこつけて頬杖をつきながら片手でパラパラと読んじゃったりしていたがもうそれどころではない。


 俺の! 隣に! 美少女がいて! 俺と一緒に本を読んでます!


 図書室ではお静かになので、心で絶叫をする俺。


「………ん?」


 黒髪を耳にかき上げながら俺を見る朝霞。はぁあああああ!? 夕焼けに照らされて超かわいいんですけど! 一方、恐らく超にちゃ顔で笑っている俺。


「あ、いや、その、朝霞の本を選ぶセンスすごいな、俺でも結構読めるしおもしろい」


 朝霞が照れたように笑う。は? かわいいが?


「あ、こ、小谷君の為に、小谷君のことを徹底的に根掘り葉掘りくまなく重箱の隅をつつくように徹底的に調べたのでばっちりだと思う」


 

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最後の台詞で「ひえっ」となるの良い
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