第49話 少年と誤算
「「「つ~るとか~めが、す~べった~……」」」
やばっ! 完成しちゃうっ!
<ぴょんはピョンピョンだぴょん:急げっ!>
「「「うしろのしょうめん――」」」
「ん~っ! はああぁぁぁっ!!!」
気合を込めて霊力を開放する!
お前たちの歌なんか吹っ飛ばしてやるっ!
<ぴょんはピョンピョンだぴょん:霊力で吹き飛ばすとはぴょんっ!>
<闇より井出氏:おぉ、やるな!>
<なぞのばしょ:なんか不気味な感じが消えた!>
「「「……ジャマ、スルナァ……」」」
一斉にこっちを見る子どもたち。
着物を着てる。痩せている。
そしてその目が映すものは――何もない!
「ひぃぃっ! 目がないよぉっ!」
「……」
<きらリン推し:怖いから言わなくていいよまじで>
<紳士的なお兄さん:再起動後の最初の一言がそれかwww>
「おねえさんたちも……」
「イッショになろうヨぉ……」
<柿ピー大好き:やばくね!?>
<霊感少女型おいたん:こっち向かってきてるぞ!>
「「「か~ごめ、か~ごめ……」」」
子どもたちが周りを囲んで歌いだした!
「いやぁぁぁっ! 動けないしっ!?」
「……くっ」
「むむむ!」
動けないっ!
でも大丈夫、僕にはとっておきの秘策があるっ!
「「「か~ごのな~かの、と~り~が~……」」」
「おに~のパンツはいいパンツ~!」
<なぞのばしょ:は?>
<TOR:おい>
「「「い~つ、い~つ、で~あ~う~……」」」
「つよいぞぉ~! つよいぞぉ~!」
そんな怖い顔しないでさ!
せっかく歌うんなら一緒に楽しくなろうよっ!
「「「よ~あ~けの~……」」」
「ごね~んはいても! やぶれない~!」
<霊感少女型おいたん:あれ、でも……>
「「……ば……ん……にぃ……」」
「つよいぞぉ~! つよいぞぉ~!」
<ぴょんはピョンピョンだぴょん:効いてるぴょんwww>
<aaaa:うそだろw>
まずいっ!
「「「………………」」」
「つ、次は何年だっけ!? うあぁぁぁんっ!」
せっかく子どもたちの悪い気配が薄くなってきたのにっ!
<イマスグモドレーヌ:じゅうねんよっ!>
モドレーヌちゃん!
「じゅうね~んはいても! やぶれない~!」
<きらリン推し:つよいぞー!>
<柿ピー大好き:つよいぞー!>
<8月32日:次は100年じゃぞ>
みんなっ! ありがとう!
「ひゃっくね~んはいても! やぶれない~!」
「つよいぞーっ! つよいぞーっ! あはっ! いい感じっ!」
「ええ!」
さぁ、みんなも一緒に!
「「「はこう! はこう! おにのパンツ~!」」」
「「「はこう、はこう、おにのパンツ~……!」」」
あはは、みんな笑ってる!
楽しいね!
<柿ピー大好き:あんな怖い顔だったのに>
<豚バラ炒飯:今は普通の子どもの姿、だね……>
<ぴょんはピョンピョンだぴょん:本当に浄化されてるぴょん……>
「「「あなたも! わたしも!」」」
「「「おじいちゃんも! おばあちゃんも!」」」
<闇より井出氏:時に天使のような、慈悲深き闇の王よ……>
「「「みんなではこう、おにのパンツ~!」」」
……。
<怖い話スキー:ど、どうなるんだ……?>
「ふ、ふふふ! たのしいね~!」
「うん! こんなにたのしいの、はじめて~!」
「うふふふ!」
子どもたちが……みんなみんな笑ってる!
さぁおいで、僕がみんな仲良くいただき――。
「ありがとね、おにいさん!」
「ぼくたち、いくよ……」
「ありがとう、ありがとう……」
えっ!? ちょっとぉっ! 待ってよーっ!
<きらリン推し:空に昇りながら消えていく……>
<イマスグモドレーヌ:みんな……来世では幸せになってっ!>
<ぴょんはピョンピョンだぴょん:レイぴょんまじかよ、見直したぴょん>
「レイくんっ! すごいよっ! こんな素敵な除霊――ううん、浄化ができるなんてっ!」
「え? あ、う、ん」
そ、そうねー……。
「きっと、きっとっ! あの子たちは成仏できたんだよねっ! うんうん!」
「ま、まぁね」
もう霊力がちっとも感じられないからね……。
「ってことでみんなーっ! 今日の配信はここまでっ! 次もキラキラしようねーっ! キラッ☆」
「さようなら」
「ば、ばいばーいっ!」
<きらリン推し:キラッ☆>
<怖い話スキー:キラッ☆>
<なぞのばしょ:キラッ☆>
お読みくださりありがとうございます!
タベソコネタ……!
もう1つ小説を投稿しています。異世界転生モノです。
そちらもよかったらぜひお願いします!




