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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)11月下旬、熱田神宮参拝!松千代、織田信長に気に入られる!?

松千代が織田信長と出逢いました。

松千代と信長の出逢いが日本の将来に与える影響が気になります。

1546年(天文15年)11月下旬


松千代は信長の馬に乗せられて熱田神宮に向かいました。信長は立花家の先祖が大國魂神社の神職と知っていました。

松千代は何故詳しいのか聞いてみました。


「信長兄様?立花家の事に詳しいのは何故にございますか?」


「実はな、伊勢神宮の使者から立花家の事について詳しく聞いたからだ!

伊勢神宮と立花家の交易は400年近く続いてると聞いたから興味があったのだ。

源氏の棟梁、源義家公の子孫だからそれ故に鎌倉幕府、室町幕府から虐げられたな?」


「はい、その通りにございます」


「関東では古河公方の足利家、関東管領の上杉家と戦い、連戦連勝らしいな?」


「勝ちましたが苦戦の連続です。

同盟大名家の支えが無ければ滅んでおりました」


「松ちび!お前は謙虚だな、尾張国まで立花家の活躍は噂になっているぞ!

立花家の強さの秘訣は何だ?」


「んー、立花家は主力兵器を弓にしています。

近距離や接近戦でも圧倒的な弓矢の連射で敵に多数の犠牲を出させて撃退します!」


「他にも強さの秘訣があるだろう?」


「えーっと、領民が志願したら兵士になれます!

訓練を受けて、常備軍や予備役の兵士になれるから、非常時に多数の兵士が集まります!」


「農民や商人が武士になれるのか?」


「はい、立花家の領内に住んでいるなら希望すれば立花家の直接雇用の兵士になり、武士としての道が開かれています!」


「立花家は家臣に領地を与えず、毎月俸禄を支給するのは本当なのか?」


「はい、領地を所有する者は立花家の親族と一部の重臣に限ります。立花家の家臣の大半は領地を持たず、毎月俸禄を支給されています」


「立花家の家臣は領地を貰わずに、銭を貰ってで満足するのか?」


「領地からの収益を得るより、俸禄で銭を得る方が楽ですから満足してると思います。

立花家は過去に鎌倉幕府に領地の大半を奪われました。その時に残った領地の配分で混乱いたしました。

更には鎌倉幕府を倒した際に回復した領地の再配分で

騒動が持ち上がり、その時の反省から俸禄支給の体制に切り替えました」


「それで、立花家に多数の城があるよな?

城主達も毎月俸禄支給を受けているのか?」

 

「はい、城主も役職手当として毎月俸禄を支給されています!」


「しかし、元手の銭は足りているのか?

立花家の全ての家臣に銭が行き渡る程銭があるのか?」


「足りて居ます。元々日本各地の交易の収入で充分な資金があります。

立花家は家臣や兵士に独身用宿舎と家族用宿舎を与えて生活支援をしている為、毎月支給する銭が押さえられています!」


「生活支援?…それは米とか味噌などを支給しているのか?」


「お兄様、独身用宿舎では料理人が朝夕の食事を作ります。家族用宿舎では米、味噌、野菜などが配給されます」


「そうか、それで、独身用宿舎と家族用宿舎の家賃はどれくらいだ?」


「家賃は無料です!」


「無料なのか?!…住まいと食べる心配が無いなら、毎月の俸禄が押さえられるのだな?」


「はい、それから独身用宿舎、家族用宿舎には医療の無料支援があり、子供達は無料で学問を学ぶ事が出来ます。それらを含めた生活支援が有るから志願兵が集まります」


「そうだな、農民や商人も武士になれる…志願すれば武士になれて生活が成り立てれば人は集まる!

志願兵を集めれば織田家の財力で兵力増強も可能だぞ!」


そんな話しをしていると、熱田神宮の正門前に到着しました。

熱田神宮正門の大鳥居の高さは10、6メートルと圧倒的な存在を示しています。

立花家、同盟大名家の一同は馬から降りて一礼して熱田神宮内に入りました。

手水舎にてお浄めを済ませ、玉砂利を踏みしめて紅葉している森の中を進みます。


「うわーっ!凄い神気!」

松千代が熱田神宮の神気を感じて唸ります。


「松ちび!凄い神気だろう?

熱田の大神様は天照大御神様だからな、神気の強さは日本一だぞ!」


松千代の目には上空に熱田の大神様(天照大御神様)が美しい姿で松千代に笑顔を見せていました。

信長に伝える事無く静かに空の女神に微笑みを返しました。


やがて本宮に到着、壮麗な社殿に神気が満ちて圧倒されながら立花家、同盟大名家の一同は前に進みます。

その時、社殿に飾られた白く大きな御帳みとばりが大きく風に靡きました。

熱田神宮の大神様(天照大御神様)の歓迎の印が現れました。

本宮前に待機していた宮司に導かれ、二礼二拍手一礼して平和を祈念しました。

祈念する間、御帳が大きく風に靡きます。

松千代は上洛の成功を感謝して無事に帰国出来る事を祈りました。


祈念が終わり、一同が本宮を離れると御帳は動きを止めて静まりました。

熱田神宮の圧倒的な神気に包まれて念願の参拝を終えた一同は織田信秀の居城、古渡城へ向いました。

古渡城は熱田神宮から1里(4キロ)、この日は古渡城にて歓迎の宴が開催される事になりました。

立花家と織田家が交流する事になりました。

立花家は将来、織田信長と対決する覚悟をしています。相手の事を知る良い機会になりました。

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