1546年(天文15年)11月下旬、伊勢神宮外宮、内宮へ参拝!日本最高位の天照大御神様は女神と判明!?
日本の最高位の神様、天照大御神様は女神です。
筆者は最近になって知りました。
1546年(天文15年)11月下旬
立花家、同盟大名家の一行は伊勢神宮、外宮の入り口から祭主、大宮司、少宮司らに導かれて火除橋を渡りました。手水舎にてお浄めを済ませて正宮、豊受大神宮に入ります。
正宮の白い大きな御幌が大きく揺れて神様の歓迎の吉兆が現れました。
松千代には神様の姿が見えています。
「お爺!、豊受大御神様が参拝する事を喜び、お空から女神の微笑みで手招きしているよ!大きな白い布が揺れているのは神様が喜びを表してるからだよ!」
「そうか!お伊勢の女神様に歓迎されるとはこの上なき名誉也!」
祖父義秀は素直に答えました。
立花義秀、松千代、猿渡盛胤を始め200名余りの参拝者が外宮の正宮、豊受大神宮にて上洛成就の感謝を捧げました。
外宮の正宮から玉砂利に身を浄められながら火除橋まで歩き、待機していた馬に乗り、200騎と護衛300名が内宮へ移動します。
内宮迄は1里強(5キロ)、おおよそ1時間で内宮の入り口の宇治橋に到着しました。
立花家、同盟大名家の一行は宇治橋を渡り、手水舎の近くを流れる五十鈴川の水で身を浄め、祭主、大宮司、少宮司に導かれ瀧祭宮に参拝して五十鈴川の守り神に敬意を払いました。
玉砂利の道を歩き、正宮へ向います。
玉砂利を踏みしめて歩むにつれて全ての穢れが浄化される様な雰囲気がありました。
古代から伊勢神宮の神域を包む杉の神木の波動が響きます。伊勢神宮の大神様、天照大御神の神様が松千代の前に姿を見せました。
「お爺!天照大御神様がお空から微笑んでるよ!
凄く綺麗な女神様だよ!」
「何?天照大御神様は女神様なのか?」
「きゃはははは!意外に知られて無いからね、日本の最高位の神様は女神様なんだよ!
「ぶはははは!白髭の神様の姿を想像していたぞ!
誰ぞ、知っていた者はいるか?」
周囲の誰もが驚きの表情を浮かべていました。
「おい!義秀!わしは知っていたぞ!
ぐははは!立花家の祖先は神職なのだから、知ってなければならぬぞ!」
大國魂神社の先代大宮司だけに御老公様(猿渡盛胤)だけが知っていました。
立花家、同盟大名家の一行は正宮前の階段を上がり、
皇大神宮の鳥居を潜り参拝しました。
正宮の白く大きな布、御帳が大き靡き、天照大御神様が喜びを示しています。
ここの正宮、皇大神宮では天照大御神様の御心に感謝の言葉を捧げます。
願い事をしてはなりません。
一行は天照大御神様に感謝の気持ちを捧げました。
二礼二拍手一礼して正宮、皇大神宮を後にします。
空から天照大御神様が笑みを浮かべ手見送ります。
松千代がニコニコして空に手を振ります。
「松千代?天照大御神様は喜んでくれたのか?」
祖父、義秀が尋ねました。
「お爺、凄く喜んで微笑みが綺麗なんだよ!」
「そんなに綺麗な女神様なのか?」
「お嫁さんにしたい位に綺麗だよ!」
「ぶはははは!
わしには見えぬ!松千代が羨ましいぞ!」
周りの護衛の兵士達がくすくす笑い、周囲は和やかな雰囲気になりました。
それから一行は玉砂利を踏みしめて別宮、荒祭宮に向いました。
こちらでは願いを祈る事が許されています。
一斉に祈りを捧げます。
その時、松千代が声を上げて祈りました。
「天下万民の安寧の為!
正義を貫く力を与え給え!
我らに神のご加護を与え給えー!」
松千代が叫んだ瞬間に大きな風がヒューっと周囲に音を立てて流れました。
「伊勢の神々に届いたよ!
風の音が神々の答えだよ!」
「おぉーっ!」
周囲の武将達と護衛の兵士達が驚きの声をあげました。
「伊勢神宮の天照大御神様を始め、伊勢の神々が我らの正義を支えてくださる故、怖い物は無し!」
松千代が叫びました。
「ぶはははは!吉兆なり!
我らが正義の道には神々のご加護あり!」
立花義秀が声をあげました。
「エイ!トウ!エイ!
エイ!トウ!エイ!
エイ!トウ!エイ!
エイ!トウ!エイ!」
兵士達が一斉に気合いの声をあげました。
立花家、同盟大名家の伊勢神宮参拝は無事に終わり、
来客用の参集殿にて休息を取りました。
参集殿にて立花義秀らは伊勢神宮の祭主、大宮司、少宮司との懇談する事になりました。
立花義秀は尾張国、熱田神宮に参拝する事を願い、伊勢神宮を通じて熱田神宮及び、尾張国守護の斯波家、守護代の織田家に連絡する事になりました。
伊勢神宮を通じて熱田神宮参拝が実現しそうです。
熱田神宮周辺は尾張守護、斯波家の家臣、織田家の領地です。熱田神宮参拝を通じて当時12歳の織田信長と会える可能性があり、松千代は信長に会える事を期待しています。
しかし、熱田神宮周辺は今川家の勢力圏に近く、波乱が有るかもしれません。




