転生30日でお宮参りしたら刺激満載!立派な府中城に感動!
ストーリー設定に府中城の位置に悩みました。
大國魂神社は小高い山のような地形にあり西側を走る府中街道から見ると城にしたくなる地形です。
湧水もあり、魅了されましたが、府中城の中に囲うなど無礼にあたると考え、甲州街道沿い、緑街1、2丁目、府中ニ小から浅間中学の中間辺りを大手門にした府中城を想定しました。
転生30日、ワクワクの日々がどうなるのか?
お爺、立花義秀は建設会社の経験が府中の城下にどんな影響を与えたのか?
筆者もワクワクしてきました。
『第4話、転生30日後のお宮参り』
転生して30日、6月初旬、朝から何やら府中城内が慌ただしく人々が働いていた。
立花家の嫡男、幼名松千代、俺のお宮参りらしい。本丸御殿から南の大手門まで待女に抱かれ、大手門から父、立花義國、母上と馬車に乗り??
えっ?馬車??広い道幅に石畳の立派な道路、ゆっくりだが、馬車はお宮参りに向かっているらしい。屋根無しのオープンスタイルの馬車、西洋風
でお洒落じゃん!
んんん?お爺の仕業か?お爺は前世で明治生まれの軍人、中国大陸で満州国設立に働いたなんて言ってたょなぁ。終戦後は土建屋さんで働いてたから道路造りも知識ありそうだよなぁ。
馬車だって日曜大工が趣味だったお爺なら作らせるのも出来るだろう。お爺すごーい!
それにしても広い道路だよなぁ、『若君様ぁー!おめでとうございまーす!』沿道から若い娘達の声がかかる。
拍手に迎えられて暫く直進すると左折、大鳥居をくぐり抜けて大國魂神社の正門に向かう並木通りに入った。
馬車の前方には白装束二列縦隊の騎兵百騎が護衛、後方にも白装束二列縦隊の百騎が護衛、騎兵の両側に紺色甲冑に身を固めた歩兵数百が隊列を固めました。
沿道の歓声に応えて大國魂神社の境内から大太鼓がドドーン!ドドーン!と鳴り響く、あれれ?
沿道の皆さん?両手に日の丸の小旗振ってるー!まるでパレードみたいじゃん!
だははは!絶対お爺の演出だょなぁー!
ヒャッハー!テンション上がるょー!
お爺すげぇー!
大國魂神社正門前で騎馬兵士は左右に展開、馬車は歩兵に囲まれ父上、母上に抱かれた俺は下車、
正門から大鳥居をくぐり、境内に待機していた儀仗兵に守られて本殿に到着、大國魂の大神様に生誕30日の感謝を捧げ、大國魂神社大宮司、猿渡盛村おじ様、先代大宮司、猿渡盛胤のお爺様に抱かれ祝福を頂きました。
その様子を見ていたお爺、立花義秀が談笑に加わり、和やかな時間が流れました。
大國魂神社の森の木々がさわさわ、心地良い風が気持ちいい!
青い空から大神様が眺めてるー!
源義家公が眺めてるのが見えてるゎ!
俺、転生したら神様とか、幽霊が見えてしまうみたいだぞ…!?
儀式を終えた我ら立花家は大鳥居から馬車に乗り、けやき並木の道を帰路につきます。
沿道の城下の皆さんありがとう!
日の丸の小旗振ってくれてるー!
大太鼓の響きが腹に染みるぅー!
前方二百騎、後方二百騎プラス歩兵数百に守られオープンタイプの馬車は府中城に向かいました。
大きな交差点を右折、暫く直線真っ直ぐ、ずっと真っ直ぐ、たぶん前世の府中警察署を左に見て、小金井街道入口過ぎた先に左に見えるのが大手門だー!
タイムスリップして歴史に存在しない戦国大名の嫡男に生まれて歴史にない府中城の位置情報把握したぞー!
うわぁー!府中城デカイ!誰が建てたの?
建設会社出身のお爺に違いない!
絶対お爺だな!
あらー?府中城の右奥の山?
浅間山に近いじゃん!
山頂に城が有るじゃん?
府中城から1キロぐらいか?
前世ではクワガタ採集に何度も行ったよ!
うわぁー!絶対お爺に頼んで連れてって貰うぞー!
本日は刺激満載のお宮参りでした。
これより4年後に立花家を揺るがす関東大乱が始まります。
古河公方家、扇ヶ谷上杉家、山内上杉家、北条家を同時に敵対する戦いが始まります。
4大勢力と同時に戦えば確実に滅亡します。
立花家三代、祖父、義秀、父、義國、そして
幼い松千代が前世の記憶と知識を駆使して立花家が未来を切り開き、関東制覇から全国統一を目指します!
第4話完
浅間山は子供時代にクワガタ取りに何度も通いました。夏休みには周辺から多数の子供達がクワガタ取りに集まる山でした。
平地にぽつんと存在する不思議な山なので古代の古墳説もある山です。
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