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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)6月上旬、武蔵守護職申請へ!

立花家は鎌倉幕府討伐に功績がありました。

新田義貞と協力して分倍河原の戦いに勝利、鎌倉を陥落させた功績により、足利尊氏から武蔵守護代の地位を与えられて世襲しています。


1546年(天文15年)6月上旬


6月1日の古河公方家の家督相続、5日の岩槻公方家の創立について、川口城に駐留する立花義弘から書状にて報告が届きました。


─府中城─

─立花義秀、鹿島政家─

「古河公方家の家督相続、足利政孝が新公方になり、家督を譲った足利晴氏が初代岩槻公方に就任、 岩槻太田家の旧臣は重臣に採用されず…領地を強奪した事による反動で帰農する者多数…駐留軍の兵力は20000、地元の宗教宗派の兵力、太田家旧臣の兵力を加えると岩槻太田家の兵力はやがて30000に達すると想定される…

ほぉ、義弘の報告によれば、岩槻城が東西南へ進出する起点になる故に注意が必要とあるが、関東の地図を広げれば、なるほど、その通りだな。二年前に太田資正が古河公方家に寝返らなければ、今頃は古河城攻めに取り掛かっていたかも知れぬ…」


「殿、今は悔やんでも仕方ありません。

簗田高助の勧誘に負けて岩槻太田家は敵に寝返りました。

我々は簗田高助の工作に気づかず、まんまとやられてしまいました。

しかし、我々は古河公方家の侵略から房総半島を守り、川越城を手に入れ、秩父を守り、鉢形城を手に入れて戦略的にはやや有利になりました。

油断せずに戦えば必ず道が開けましょう!」


「それから、義弘からの知らせには式典に朝廷からも幕府からも来客無しだったが、来賓を欺く為、朝廷や幕府から祝いの品や祝いの書状が偽装されて披露されたとあるぞ!

ぶははは!、簗田高助は朝廷や幕府に事後報告するつもりが明白だ!

追認はされるだろうが、印象はかなり悪くなるだろう。

立花家は朝廷を支え、朝廷の為に民の安寧と関東の静謐を目指す!」


「殿、今や同盟大名家も関東静謐を目指して積極的に協力を惜しまぬ様になりました!」


「政家、応仁の乱以来、70年経過しても幕府は内部抗争が続いて相続争い、権力争いに明け暮れ、衰退するばかり、今も管領の細川晴元が将軍足利義晴を都から追放して、義晴は坂本に逼塞しており、何の権力も無い!

細川、畠山、その他の派閥争いに世の民の声は届かぬ!」


「お爺!カッコいい!」

いつの間にか松千代がやって来ました。


「ぶははは!聞いてたのか?

松千代、悪い奴らを我ら立花家が親子三代で制覇してやるぞ!天下を統一するぞ!」


「お爺、大神様からのお告げがあったよ!

12月に足利義輝が僅か10歳で次の将軍になるから、朝廷の将軍宣下が欲しいから幕府は朝廷に逆らえない!立花家の守護職申請を邪魔出来ない!

だから、立花家が申請する武蔵守護職は必ず成就するんだよ!」


「ぶははは!それは良い知らせだ!」

義秀は頭を大國魂神社の方向に下げ、手を合わせて大神様に感謝しました。


「お爺、剣豪将軍と言われる足利義輝は英才と言われて将軍の権力回復を目指すから、やがて殺される運命…

史実通りに歴史が流れてる…

このまま、桶狭間から信長の台頭…史実通り進むのか、見極める必要がありそうだよ」


「松千代、つまり、桶狭間の戦いで史実通り、信長が勝利して今川家の没落する流れを邪魔しないと言いたいのだな?」


「お爺正解!どこまで史実通りになるかわからないけど、史実通りに桶狭間の戦いに信長を勝たせて今川家の没落の流れに持ち込まないと歴史が変化して先が読めなくなる!」


「関東制覇も急ぎ過ぎたら史実の歴史の流れを変えてしまう可能性があるな?

武田信玄、北条氏康に肩入れし過ぎると今川義元、織田信長の史実の流れに影響を与える可能性があるぞ!」


「そうだね。慎重にやらないとね!」


「さて、松千代、間も無く武蔵守護職申請の使者達の準備が整うから楽しみだぞ!

大神様のお告げを頂き、安心して上洛出来るぞ!」


「お爺は武蔵守護になるんだね?

くひひひ…古河公方家は怒るだろうね?」


「ぶははは!武蔵守護は室町幕府成立から足利尊氏等が兼任、やがて関東管領が武蔵守護を世襲したのだが、幕府に楯突いて以来、幕府は関東管領に武蔵守護を与えずに空位になっている。

関東管領、前橋上杉家と古河公方家、簗田高助は怒るだろうな…」


「ねぇ、お爺、幕府は立花家は対立してるのに、立花家に武蔵守護代の地位を世襲させてるのは何故なの?」


「それはな、幕府にとって初代将軍、足利尊氏が決めた事は手が出せないからだ。

さらには秘訣があってな、立花家は家督相続の際に朝廷に報告しているから、朝廷から幕府に守護代世襲を働き掛けて貰い、拒否出来ぬ様にしているのだ」


「わぁ、そうなんだ。ご先祖様は凄い知恵があるんだね!」


「これはな、ご先祖様が帝、近衛家、九条家の荘園を守り、年貢や献上品を律儀に届けていたからからこそなのだ。

ご先祖様の努力あっての事、感謝を忘れてはならんぞ!」


「はい、ご先祖様に感謝致しまーす!」

松千代と義秀は天下統一の宿命を背負いながら、平和な一時を穏やかに過ごしました。


数日後、立花家は上洛の先触れとして、堺湊、都に使者を派遣しました。

上洛の使者は正史に藤原家長、副史に日奉宗政ひまつりむねまさの二人は古代から武蔵国の国司こくしに赴任した由緒正しい子孫であり、立花家の一門の地位にあります。更に大國魂神社の先代大宮司猿渡盛胤のご老公の名代に弟の猿渡盛春が選ばれました。


使者の一行は大型船4隻の船団で横浜湊から出発、7日から10日の日程で堺湊を目指しました。




立花義秀は武蔵守護職申請の為、堺湊を経由して上洛の使者を派遣しました。

順調ならば秋口には認可されると予想されます。

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