表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

375/466

1546年(天文15年)5月22日、古河公方軍、岩槻太田領へ!悪意の偽装援軍!

岩槻太田家の領地を奪う為、古河公方家は非情な作戦を開始しました。


1546年(天文15年)5月22日


前日の日没後、関宿城に戻った簗田高助から春日部城に5000の軍勢を派遣すると連絡がありました。

簗田高助から作戦の目的に賛同が得られた事で足利晴氏も安堵しました。


─早朝、古河公方家、宮代城─

─足利晴氏、宇都宮尚綱─


「公方様、先鋒、野田弘明殿が出発致しました。我らも岩槻城に向かいます!」


「尚綱、岩槻公方家創設の為、やるしか無い

太田資正には犠牲になって貰うぞ!」


古河公方、足利晴氏が率いる20000の軍勢は東大宮城、岩槻城、東岩槻城の三つの城を同時に制圧すべく、南下しました。


各々の城には警備兵200名程度しかありません。古河公方家の軍勢が支援に来たと先触れの伝令が到着すると警備兵は城門を開けて。疑いもせずに古河公方家の軍勢を受け入れました。


三つの城は支援に来たと偽装する古河公方家の軍勢があっさり制圧した形になりました。

城の留守を預かる警備責任者に東浦和城の太田資正に使者を差し向けて連絡済みだと騙して城を確保しています。

岩槻城に入った晴氏は野田弘明、宇都宮尚綱と情報を集めながら今後の策を考えました。


太田資正の軍勢は東浦和城にあり、南に隣接する蕨城の立花軍と停戦後の後始末が終わるまで両軍が留まります。

立花家の軍勢が退去した後に本格的な行動開始となりますが、事前準備に取り掛かりました。


前日に立花家と岩槻太田の終戦交渉が纏まり、岩槻太田家当主、太田資正、立花家宿老、佐伯勝長は捕虜の交換と国境の確定作業を行います。捕虜の交換は順調に進みました。国境は立花家が奪取した南大宮城、道庭城を起点に岩槻太田領との境界線を確定します。立花家の軍勢は23日に撤退を予定しています。立花家の軍勢は17000、岩槻太田家の軍勢は10000、太田資正は万が一に備えて東浦和城から軍勢を動かせない状況にありました。


午前中に三つの城を確保した古河公方軍は情報を集めた結果、更に大宮城、越谷城を制圧を目指しました。二つの城を制圧すると東浦和城に滞在する太田資正の軍勢を簡単に包囲出来る態勢になります。


更に野田弘明の判断で東浦和城の太田資正宛てに使者を送り、足利晴氏が20000の軍勢を率いて援軍に来た事を通知しました。

岩槻城周辺に着陣しており、何時でも駆けつけると、今からでも立花軍と戦う気持ちがあるなら支援すると伝えます。


─岩槻太田領、東浦和城─

─太田資正、立川明和─

「殿、公方様の誘いは断りましょう。

我々には余力がありません。諦めが肝心でございます!」


「そうだな、公方様の気持ちは有難いが、立花家には更に援軍が来るはず、今回は諦めるとしよう」


太田資正、立川明和の二人は足利晴氏の善意を信じて晴氏宛てに御礼の使者を派遣しました。晴氏は野田弘明と共に岩槻城外に本陣を構えて太田資正の使者を迎えました。

使者からは戦う余力が無く、次回に雪辱したいと申入れがありました。


足利晴氏は使者と対面すると伝言を頼みました。

「使者殿、資正殿に伝えて欲しい。

後日必ず支援するから、養生に努め、再起を図るべし!それだけお伝えせよ!」


晴氏に対面した使者は晴氏の悪意を知らずに東浦和城に戻り、伝言を太田資正に伝えました。太田資正、立川明和の二人は足利晴氏が善意の援軍を率いて来たと信じて、終戦の後始末に専念しました。




足利晴氏の善意と信じる太田資正、宿老、立川明和も晴氏の悪意に気が付いていませんが…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ