1546年(天文15年)5月19日、勝利の勝鬨!駐留軍人事確定!
簗田勢が帰国して戦いの後始末が最終段階に入りました。
1546年(天文15年)5月19日
立花家は古河公方家の軍勢に勝利、同盟大名家の高城家を守る事が出来ました。
立花義秀は勝利を胸に刻む為、大堀川陣営周辺に集結した軍勢90000の気合いを込めた勝鬨をあげさせました。
「エイ!エイ!オォー!
エイ!エイ!オォー!
エイ!エイ!オォー!
エイ!エイ!オォー!」
「エイ!エイ!オォー!
エイ!エイ!オォー!
エイ!エイ!オォー!
エイ!エイ!オォー!」
90000の大軍の勝鬨は木霊の如く周囲に響きます。
勝鬨の響きは高城家の領内の民に勝利の喜びの声を届けました。
90000の将兵に勝利の祝いの食事が配られます。高菜、のらぼう菜の雑炊に豚肉、猪肉、鹿肉の丸焼が配られました。
90000の将兵に配る酒はありませんが、勝利を祝い、語らいの時が与えられました。
久々に危険から解き放たれた穏やかな食事になり、兵士達は楽しく談笑しています。
武将達は義秀を囲み、暫くは談笑して食事を楽しみました。
やがて義秀は新しい駐留軍の人事配置を発表しました。
─柏、鎌ヶ谷方面駐留軍─
総大将、畠山忠國、兵力10000
副将、佐竹義廉、兵力5000
副将、蒼空、兵力5000
佐竹義廉、蒼空には立花家の軍勢を加えて各々5000の兵力を与えました。
─柏、鎌ヶ谷方面駐留軍配属先─
鎌ヶ谷城主、畠山忠國
萱田城主、佐竹義廉
小野田城主、蒼空
義秀が武将達に語ります。
「畠山忠国!そなたに柏、鎌ヶ谷方面駐留軍、総大将及び鎌ヶ谷城主を任命する!
鎌ヶ谷城は先代の総大将、本多広孝が精魂込めて再建した城である!
そなたと共に戦い、天に召された本多広孝の想いを引き継いでくれ!」
「はい!身に余る光栄にございます。
本多殿の想いを引き継がせて頂きます!」
「よし、頼むぞ!忠國、そなたは北からの侵略に備えて柏城周辺の兵力配備について高城義春殿と協議してくれ!」
「はい、畏まりました!」
「次に佐竹義廉、駐留軍副将を任命する!
そなたは八千代川沿いに新築する萱田城の初代城主として千葉家との国境の警備を託す!」
「はい!光栄至極にございます!
民の安寧の為に最善を尽くして参ります!」
「それでは義廉!萱田城が完成するまで、高津城、吉橋城、八千代城に兵力を配置して千葉家との国境の警備を頼むぞ!」
「はい、畏まりました!」
「良し!次に蒼空、駐留軍副将を任命する!
そなたは小野田城主として、北からの脅威と東からの脅威に備える大事な役目と心得よ!」
「はい!立花家に救われたご恩に報いる為、我々は命を惜しまずにお仕え致します!」
「蒼空、小野田城は手狭故に大幅な増築を行う為、鎌ヶ谷城の本陣周辺に屋根付きの宿営を用意した。完成するまでは本陣に滞在になるので了承してくれ!」
「はい、御配慮に感謝申し上げます!」
「さて、駐留軍部隊は戦災の被害家屋の片付け等、高城家領内の被災者の支援に率先して活動して貰いたい。
取り敢えず、駐留軍の他に田畑の回復作業の為に10000の兵力を10日間滞在させる。疲れているだろうが民の安寧の為、もう少しだけ奮起してくれ!」
「承知致しました!」
「お任せあれ!」
「大神様が喜ばれるなら!」
「民の為になるなら!」
「田畑の回復が急務です!」
「急いで田植えを致しましょう!」
義秀の願いに各々が答えました。
戦災の復旧が大切ですが、特に高城家領内の田植えが遅れていました。
立花家の兵士達は全員に田植えの研修経験が有り、手分けして田植えに取り掛かる事になりました。
立花家の将兵は100日近く戦い続けています。全ての兵士が疲れていますが、民の安寧の為、田畑の回復も急務です。