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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)5月17日、常陸国僧兵3000、佐竹義廉勢2000、立花家に仕官決定!

立花将広が大堀川陣営に到着します。

古河公方家との戦いでもっとも活躍した英雄が大歓迎で迎えられます。


1546年(天文15年)5月17日


午後になると大堀川陣営周辺には立花家の軍勢が次々に到着しました。

夕刻までには総勢80000を越える軍勢となりました。

古河公方家は簗田親子の軍勢4000が戦後処理の為に残され、圧倒的な兵力に囲まれる状況になりました。

集められた古河公方軍の捕虜達が簗田親子に引き渡されると、帰国を許され、深井城方面に向かいました。


陣営近くに立花将広の軍勢が到着すると周囲から歓声が上がりました。

房総半島、里見家の反乱軍と反乱に介入した古河公方軍を平定、更に房総半島を駆け抜け、立花家と古河公方家の主力同士の決戦に駆けつけた泥酔軍師、立花将広の軍勢に敬意の眼差しが集まりました。

太鼓が響き、歓声が上がり、応援歌が始まります。


ダダダン!ニッポン!

ダダダン!ニッポン!

おぉーおぉーにぃーっぽぉーおーん!

にぃーっぽん!にぃーっぽん!にぃーぼーん!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!

おぉーおぉーにぃーっぽぉーおーん!

にぃーっぽん!にぃーっぽん!にぃーぼーん!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!

おぉーおぉーにぃーっぽぉーおーん!

にぃーっぽん!にぃーっぽん!にぃーぼーん!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!

ダダダン!立花将広!

ダダダン!立花将広!


立花家の将兵達が英雄の軍勢を称えました。

万単位の軍勢が応援歌を歌いながら拳をあげて跳び跳ねて勝利を実感しました。

常陸国の僧兵達が恩人の軍勢達に駆け寄り、応援歌に参加して拍手で迎えました。

大堀川陣営に到着した立花将広の元に常陸国僧兵部隊主将、蒼空が訪ねて朗報を知らせました。


「おぉ!未払金の件が?兄上(立花義秀)が解決に導いてくれた?ほぉ!支払い保証書を発行して簗田高助が署名したのか?!

ぶははは!良かったじゃないか?何?兄上から小野田城攻防戦の褒美を貰ったのか?」


「はい!捕虜になった我々にここまで温情を頂きました。仲介をして頂いた将広様に感謝致します!」

蒼空は平伏して感謝の気持ちを示します。


「良かったなぁ、さてどうする?

常陸国に帰国しても身の安全は約束されたのだろう?帰国するのか?」

将広は簗田高助が恥を受けた仕返しを心配していました。


「将広様、我々は常陸国に帰国したい気持ちがございますが、帰国したら命がございません!古河公方家を裏切り、立花家を頼った我々を簗田高助が許す筈がありません!

身の安全は約束されましたが、帰国すれば立花家の保護下から外れて古河公方家の支配下にございます!

将広様!我々は全員で話し合いました。帰国を望む者もありましたが、帰国すれば命が無いと最終的には意見が一致致しました。

将大様!我々僧兵3000!立花家にお仕え致したく!心よりお願い申し上げます!」


「よっしゃ!引き受けた!

立花家が常陸国を制覇したら帰国が叶う時が来るはずだ!

これより兄上に挨拶に行くから蒼空殿もいっしょに参るが良かろう。

兄上にはな、里見家から預かった跡継ぎ、里見義弘殿と古河公方家から引き抜いた佐竹氏の一門、佐竹義廉殿も挨拶に引き合わせる!一緒に行けば賑やかになるだろう。佐竹義廉殿も立花家に仕官を申し入れる故、同じ常陸国の軍勢5000が立花家に仕える事になり、目出度い事になったぞ!」


「はい!有り難き幸せにございます!

喜んでお供致します!」


「ぶははは!これは目出度い!

焼酎を持って参れ!

それから兄上に伝令だ!

蒼空殿と3000の僧兵達が仕官を申し入れると伝えろ!佐竹義廉殿軍勢2000と合わせて5000の将兵が立花家に仕官すると報せて参れ!」


側近が伝令を走らせ、素早く焼酎を入れた徳利と盃、ツマミ二人分を用意しました。


「ぷはー!旨いなぁ、蒼空殿も呑まれよ!」


「頂きます!…旨い!立花家の酒は旨い!極上にございます!」


「それは良かった!さて、蒼空殿、貴殿達は僧兵のままで仕えたいのか?

還俗して一般の兵士になりたいか?

妻帯して子供が欲しくならんかな?」


「あっ?それは…そこまでは考えておりませんでした!迂闊にございました…」


「ぶははは!良い良い!兄上も笑って許すだろう、自由に選べばよいわ!

それから配置されるのは新規に立花家の支配下になった小野田城、高津城、吉橋城、八千代城及び常陸国に近い場所になるだろう」


「はい!御配慮に感謝致します!」


「さて、兄上に挨拶に行くぞ!」

立花将広は蒼空、里見義弘、佐竹義廉を連れて兄、立花義秀の陣営を訪ねました。


古河公方家から常陸国の僧兵と佐竹義廉の軍勢5000の将兵を引き抜いた功績は高く評価されました。

「将広!房総半島の里見家の反乱軍と介入した古河公方の軍勢を鎮圧して主力同士の決戦に駆けつけた離れ業は称賛に値する!

古河公方家から常陸国の僧兵、佐竹義廉殿の軍勢を我が立花家に引き抜いた功績も素晴らしい功績である!

更に里見家当主、里見義弘殿から嫡男、里見義弘殿を預かり、初陣から数々の戦いを経験させた実績は立花家及び里見家の将来の発展に寄与する事になるだろう。

さて、将広!古河公方家との戦いの最大の功労者はお前だ!褒美には何か欲しい物があるならば申してみよ!領地だとか、何か欲しい物があるだろう?」


「ぶははは!兄上!最大の功労者は懸命に働いて、俺を支えてくれた30000の軍勢が最大の功労者だ!

彼らを風呂に入れて、新しい下着と旨いメシと旨い酒をたっぷり与えて疲れを癒してくれたらそれで良い!

松戸城や鎌ヶ谷城周辺には多数の風呂があるだろう。俺は兵士達と風呂に浸かり、食べて呑めればそれで良い!」


「ぶははは!将広!松戸、鎌ヶ谷、船橋あたりの風呂を貸し切り、お前の引き連れた軍勢を風呂三昧、旨いメシに酒を与える!

それで良いか?

謙虚過ぎるからな、後はこちらで褒美を考えてやる!」


「はい、兄上、宜しくお願い致します!」


「それから、佐竹義堯殿、佐竹一門の貴殿と将兵の待遇は佐竹家中の地位を基礎に採用する。まず、立花家の下総国内の新領地の城主として軍勢の主将の地位を与える!

立花家は所領の給付はせず、毎月支給する月給制であるが、宜しいだろうか?」


「はい、以前から月給制と聞いていましたので、異存は御座いません!

宜しくお願い申し上げます!」


「では、次に常陸国僧兵の主将、蒼空殿にも下総国内の新領地の城主として軍勢の主将の地位を与える!

僧兵のままでも、還俗を選択するのも自由とする!採用される兵士の地位については蒼空殿と立花家の担当者が調整する。

月給制に異存が無ければ採用とするが、宜しいだろうか?」


「はい!異存御座いません!

せっかく殿様のお世話になり、簗田高助に未払金の支払い保証書に署名させたのに、我が儘を聞いて頂き、感謝申し上げます!

殿様が我々に手を差しのべて頂いたご恩を忘れません!宜しくお願い申し上げます!」


「ぶははは!構わぬぞ!俺は蒼空殿と僧兵達の気持ちが嬉しいのだ!

それでは佐竹義廉殿、蒼空殿、活躍次第で月給とは別に領地を与える事を約束する!

立花家は朝廷から綸旨を与えられ、関東静謐と民の安寧の為に錦の御旗を掲げる官軍である!古河公方家を倒し、朝廷と帝から託された使命を果たす為、協力を頼むぞ!」


「ははーっ!」

佐竹義廉、蒼空の両名は平伏して協力を誓いました。


「さて、里見義弘殿、婿殿は初陣して以来、反乱軍と介入した古河公方軍と戦い、見事な活躍と聞いて嬉しく思いますぞ!」


「義父上、全ては立花家のお陰で、初陣から大小20回を越える戦いを経験致しました。

将広叔父様に導いて頂き、感謝申し上げます!」


「そうか、初陣から随分と鍛えられたな?

義弘殿、貴方の父君から親書を頂いてな、機会があれば立花家の本拠地、府中へ見学させたいと申し出があるのだが、如何かな?」


「はい!是非とも府中へ後学の為、見学に参りたく存じます!」


「良し!これより、数日中に岩槻太田家との戦いの後始末に向かい、始末をつけたら府中へ向かうとするぞ!

婿殿は将広の軍勢と一緒に同行するが良いぞ!」


「はい!有り難き幸せにございます!」


史実で里見義弘は名将と言われる優れた武将に成長します。

立花家に初陣から指導された事で史実を上回る武将に成長する可能性が高まりました。


常陸国に帰国すると思われた僧兵達が立花家の誠意が伝わり、人生を賭ける選択肢として立花家に仕える事に決めました。


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