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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)5月14日、立花義國、軍議で士気を高める!

立花義國31歳、父、義秀から大軍の指揮を任されて次期当主としての修練を重ねています。

危機的状況を何度も経験した事で漸く落ち着いた青年武将になりました。

父の弟、立花将広から35歳迄に家督が継げる能力を備え、家督継ぐ覚悟を求められています。未熟を自覚しながら研鑽の日々が続きます。


1546年(天文15年)5月14日


立花家の嫡男、立花義國は鎌ヶ谷城外の本陣近くに布陣する諸将を集めて軍議を開きました。出席した主な武将は弟の立花義弘、伊集院忠久、福島正義、本多広家、東郷信久、高城義春、義國を含めた7名です。


義國は父、義秀から総指揮を任された事、父の軍勢24000は流山城、花輪城を確保して深井城、深井湊の攻略に向かった事を知らせました。


父、義秀の軍勢は戦場の西側から簗田水軍の軍事、経済の要衝、深井城、深井湊を奪い、古河公方軍の退路を脅かす事、西側から崩す事を目的にしています。


義國は昨日の戦いで釣り野伏せを失敗した事を謝罪しました。

死傷者6000を出して敗戦と紙一重の勝利を反省し、諸将の奮闘が古河公方軍を撃退した事に感謝を述べて、今後の戦いにおける意見を求めました。


弟の立花義弘は小野田城攻略の提案をしました。小野田城は下総国の千葉家と古河公方軍の連絡を繋ぐ要衝です。高城家との領境でも有り、戦場の東側の重要な場所です。

古河公方軍からの援軍が予想されます。


「父上が西側から崩す事を為されてるなら、次男の俺が東側の要衝を崩します!」


次男、義弘の提案に諸将も同意しました。

この場に呼ぶ事が出来なかった小金城の畠山忠國、加賀美利久の軍勢13000には幸谷城付近へ進出して深井城の攻略を目指す父、義秀の軍勢と連携する事を命じました。


古河公方軍に対して、西側と東側から攻勢を仕掛けて中央の軍勢は臨機応変に行動する事に決まりました。


─西部方面、深井城、深井湊攻略部隊─

立花義秀24000


─西部方面支援部隊─

畠山忠國、加賀美利久13000


─東部方面、小野田城攻略部隊─

立花義弘、伊集院忠久7000


─東部方面支援部隊─

高城義春2000


─中央方面(高城城、藤ケ谷城)攻略部隊─

立花義國、東郷信久7000

福島正義、本多広家9000


合計62000


軍議の最後にこの戦場の領主、高城義春から感謝の言葉がありました。


「立花家の皆様!昨日は古河公方軍に侵略された我が高城家を救う為に死者2000、負傷者4000の損害と聞き及びました。

誠に申し訳無く!伏してお詫び申し上げます!」

床に額を擦り付けて謝罪する高城義春、諸将に肩を叩かれ、立花義國が背中に手を廻して慰めます。


「高城殿、我らは帝、朝廷より綸旨を戴き、関東静謐と民の安寧の為に戦っています。

古河公方家は帝や朝廷に背き、関東騒乱の元凶の賊軍です。

立花家と同盟大名家は近衛府を通じて一心同体!仲間が窮地にあれば必ず助けます!

我らは団結して古河公方軍を撃退しましょう!」


高城義春は目を潤ませて呟きます。

「高城家は末代まで、立花家と近衛府の皆様のご恩を忘れません!」


軍議は高城義春の感謝の言葉で締め括られました。諸将の気持ちが引き締まりました。

義國の気持ちを察した弟、立花義弘が叫びます。


「朝敵!賊軍古河公方軍を撃破するぞー!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!」


諸将や近くに居る将兵が呼応します。

「エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!」


立花家や高城家の軍勢が声をあげて叫び、腹から声をあげました。

軍勢の士気が多いに高まりました。



父、義秀から全軍の総指揮(総大将)を任された義國は気を引き締めて軍議に望みました。

軍議の最後に高城義春の謝罪と感謝の言葉が諸将の士気を高める事になりました。

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