1546年(天文15年)5月4日、立花義秀、松千代、兵器開発について考えます。
鉢形城攻略に化薬した松千代と祖父、義秀と鉄砲や兵器開発の話になりました。
1546年(天文15年)5月4日
─入間川河川敷─
─立花義秀、松千代─
「松千代、大活躍だったな!投石機の効果はあった様だな?」
「お爺、平坦な地勢なら有効だけど、目標の傾斜がきついと命中率が難しいよ。
それでもお爺が作った火薬玉は効果があったよ。今回の投石機はギリギリ合格位かな?
少しずつ改良が必要だよ。」
「そうか、まだ、実戦投入したばかりだからな、少しずつ改良して参ろう。」
「お爺、史実では鉄砲が伝来してるから薩摩島津家がそろそろ実戦に使える程の鉄砲を生産する頃だよ。
鉄砲の生産はどうするの?
お爺が鉄砲生産に専念する時間取れるの?
そろそろ開発に着手するの?」
「ぶはははは!矢継ぎ早に質問攻めだな?
俺にも前世の軍隊時代は毎日歩兵銃を扱っておったからな、分解して掃除したり、修理の知識もあるんだ。
構造も理解しているからなぁ。
鉄砲は開発中だぞ!」
「お爺、早く見たいな!いつ出来るの?」
「まだ先だなぁ、理想は旧陸軍の38式歩兵銃だが、初期型の火縄銃を史実より少しだけ進化させて生産するからな、技術的にまだ1年から2年掛かるだろう。」
「お爺、単筒、小銃から作れば開発が早いかも?拳銃みたいに小さい物から試したら早く開発出来るんじゃないの?」
「おぉー!そうだな!やってみるか!
松千代!これで開発が早まるぞ!」
「お爺、鉄砲の実戦配備が史実より早まる事で
技術流出すれば大変な事になり得るから管理は徹底しなきゃダメだよ。
待遇面でも優遇しないと機密は漏れちゃうよ。」
「そうだな、十分に配慮するぞ!」
「あとは本物の火縄銃を入手出来れば模倣して作れるんじゃないの?
島津家に頼むか?日本中の取引先で探せば見つかるんじゃないの?博多とか、堺なら手に入るかも?宣教師か、外国商人に探りを入れるのも良いかも?」
「島津家から入手すればやがて技術供与する必要に迫られるからなぁ、史実より島津家を強くしてしまうのは不味いからなぁ。
宣教師か、外国商人から入手する手を考えよう。」
「お爺、鉄砲の次は大砲の開発しなきゃね。
試作中の投石機の改良も進めるから忙しくなるよ。」
「そうだな、焦らずに開発するぞ!
さて、これから入間川の河川敷で諸将と川越城、鉢形城攻略を祝う宴会だぞ!
松千代、明日は府中に向かうからな、明後日の午後、5月6日の大國魂神社のお祭り最終日に凱旋して本殿に戦勝報告に参るぞ!」
「はーい、お爺、飲み過ぎ注意ね!」
祖父と孫、天下統一へ、歴史の流れを探りながら兵器生産に取り掛かります。
「殿!そろそろお時間です。
酒宴の用意が出来ました。」
宿老、鹿島政家が声を掛けました。
「さぁ、呑むぞ!」
呑む気満々の祖父を見つめる松千代は二日酔いになるのを予感しました。
川越城、鉢形城と難攻不落と言われた城を攻略した立花家は入間川河川敷で酒宴を開きます。
明日から立花義國、義弘兄弟が23000の大軍を率いて下総国、柏遠征に向かいます。
立花義秀は残る軍勢を率いて府中、大國魂神社に凱旋します。




