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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)5月4日、立花義秀、次男、義弘と語る。

立花義秀は長男、義國に続き、総大将として鉢形城の攻略を果たした次男、義弘を呼び出して鉢形城攻防戦の話しを聞きます。


1546年(天文15年)5月4日


─入間川河川敷─

─立花義秀、立花義弘─


「義弘!鉢形城攻略は見事な手腕であった。

総大将として見事に役目を果たしたな!」


「父上、ありがとうございます。

しかし、松千代を始め、皆に助けられての事、立花家には素晴らしい武将達が各々の力を発揮してくれました。

まずは前橋上杉家、越後上杉家の軍勢およそ20000の侵攻を撃破した岡本政國らの近衛府駐留軍、秩父藤田家、伊集院忠久、青梅三田家、滝山大石家の援軍の活躍が無ければ、到底鉢形城攻略など、無理な状況でした。まずは秩父を守った将兵の評価を第一にお願い致します。」


「良くぞ申した!彼らが敵の大軍から秩父を守り、撃退したからに間違い無い!

前橋上杉家の軍勢は川越城に主力を集めると予想していた。

秩父に大軍を差し向けるとは、敵の作戦は見事であった。

当方の失敗を皆の努力でひっくり返したのだ。高く評価せねばならん。」


「父上、鉢形城攻略では三田綱秀殿、諏訪頼宗、福島正義の指揮官としての采配が冴えておりました。

しかし、私の不注意から鉢形城内にて敵の奇襲を受けて危うき処を松千代の援軍に救われました。まだ、総大将として未熟でございます。」


「義弘、その気持ちを大切にする事だ。

お前は立花家当主の次男故、周りからちやほやされるだろう。

天狗にならず、謙虚な気持ちを忘れずに、これからも精進せよ!」


「はい、父上や兄上の為、立花家の為に精進させて頂きます。

それから父上、松千代の成長振りには驚きました。投石機を作らせて実戦でも成果を出しております。神々との対話が出来る様子にも驚かされます。」


「ぶはははは!そうだろう、昨年、秩父の神々に出会って以来、先日は百済神社の神様に最近は諏訪神社の神様と心が通じるらしいじゃないか?この先はどこの神様と出逢うのか?

楽しみになってきたぞ!」


「それなら、是非、常陸国、鹿島神宮の神様に出逢って貰いましょう。

房総半島の戦いにて、将広叔父が佐竹義廉殿を味方に引き抜いたとか?

常陸国北部の佐竹家が味方となれば常陸国進出の突破口になります。

父上、下総国、柏方面の戦いで古河公方軍を撃破したら、利根川対岸を制圧するべきだと思います!

常陸国南部を制圧して、古河公方家を揺さぶりましょう。」


「ぶはははは!その為に柏方面に行かせるのだ。義弘には先が見える様だな?

お前達二人に軍勢を託す!

古河公方軍を柏周辺から追い払い、利根川対岸に進出して常陸国南部に進出拠点を確保する事が今回の目的だ!」


「承知致しました。

父上、そうなると頼りになるのは柏周辺を奪われた船橋の高城義春殿ですね。

高城家の地縁を頼り、利根川対岸に進出する事になると理解して宜しいでしょうか?」


「ほぉ、義弘は理解が早いな、その通り、高城家はあの地域では古い時代からの領主故、利根川沿いに地縁が深いだろう。

それから、現地の駐留軍、主将の次席宿老、本多広孝にも相談せよ。

それに弟の利久(加賀美利久、立花義秀三男)はには久々に会うのを楽しみにしておけ!

広孝に鍛え上げられて成長してるだろう。

今回は全軍の副将として兄を支えて参れ!」


「はい、それでは父上、学んで参ります。」


立花義弘は清々しい青年武将に育ちました。

これからが楽しみな人材です。



立花義弘は次男として立派に成長している様です。世継ぎの宿命を背負う兄よりは自由に育てられ、プレッシャーの無い環境に育った為、精神的に余裕がありました。

もしかしたら兄よりも才能があるかもしれません。

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