1546年(天文15年)5月1日夕刻、鉢形城攻防戦2日目
鉢形城攻防戦に松千代参戦!
松千代は実の父、立花義國とは微妙な関係ですが父の弟、叔父の義弘とは仲良い関係です。
大好きな叔父の為に駆けつけました。
1546年(天文15年)5月1日夕刻~
鉢形城の城下町の火災は夕刻には鎮火に至りました。しかし、2日に渡り燃え続け、城下町の半分が焼けてしまいました。
立花義弘が命じた火矢の攻撃は連雀曲輪、大光寺曲輪で火災を起こす事に成功しました。
さらに松千代が率いて来た鹿島政勝の軍勢は10台の投石機と多数の石、火薬玉を持ち込んでいます。使わない手はありません。
─立花義弘本陣─
─立花義弘、松千代─
「叔父さま、投石機はね、お爺(立花義秀)と知恵を出しあって出来たんだょ。
お爺は機械と火薬に詳しいから凄いよぉ!」
「ほぉ、親父殿と一緒に考えて作ったのか、凄いなら直ぐに試すぞ!
政勝!(鹿島政勝)連雀曲輪を攻撃してみろ!」
「はい!承知致しました!」
鹿島政勝の指示で兵士達が投石機の準備に掛かりました。
「2丁(218メートル)に合わせろー!」
「放てー!」
5台の投石機から人の頭程の石が次々に発射されました。本陣展望台の兵士から2発が建物の屋根に命中が報告されました。
次に別の5台の投石機には火薬玉が用意されました。
「2丁に合わせろー!」
「放てー!」
5台の投石機から火薬玉が発射されました。
やがて屋根に落ちた1発から火が出ると炎と爆発の音が響きました。
ダダーン!
建物の中に居た兵士数名が負傷しました。
外れた4発の火薬玉は地面で破裂すると近くの兵士達を細かい破片で負傷させました。
ダダーン!と響き渡る音に恐怖が城兵達に未知の恐怖を与えます。
殺傷力は高くありませんが、城兵達はパニック状態になりました。
「ぶはははは!ぶはははは!
凄いぞー!面白い兵器だ!
松千代凄いじゃないか!?」
「きゃははは!お爺がいちばん偉いよ!
火薬の扱いなんてわかんないからねー。」
投石機から石と火薬玉が次々に発射され、連雀曲輪の建物は屋根が破壊され、次々に直撃した場所から炎が上がりました。
松千代が持ち込んだ投石機が効果を上げました。鉢形城攻防戦が激しくなりそうです。




