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1546年(天文15年)4月27日、鉢形藤田家攻略へ秩父藤田家、立花家が動きます!

松千代が田波目城周辺の攻略を勧めた理由は鉢形城攻略への道筋と将来に武蔵松山城を攻略する際に重要な要地であったからでした。


松千代の目は先を見ていました。

神々と夢の中で交流するだけで無く、少しずつ能力が開花している様です。

1546年(天文15年)4月27日


─立花家、川越城─


上杉家から明け渡された浅羽城、坂戸城、塚越城、殿山城の受取が始まり、城内の武器、兵糧、財貨等資産は全て立花家に接収されました。

四つの城と川越城で働いていた兵士、城内の使用人を雇い、大火に見舞われた川越の城下町の復興の仕事に従事させます。

火災現場の片付け、仮設住宅の建設、被災者を対象とした炊き出し、衣服の提供や、仮住まいの手配等の現場に配置しました。

旧川越上杉家の兵士と使用人達は復興に真剣に取り組む立花家の方針に素直に従いました。


─立花義秀、松千代─


「お爺、前世の史実では川越城に籠城する北条綱成に対して、古河公方家足利晴氏を総大将に、上杉憲政、上杉朝定の軍勢を合わせて80000の大軍を集めて落城寸前に追い込んだ時に小田原から駆けつけた北条氏康に騙されて夜討ちを喰らい、大敗して上杉朝定が討死するんだよね。」


「おぉ、そうだな、上杉憲政も史実より早く隠居して越後に居る様だな。

史実と変わったから上杉謙信に上杉姓と家督を譲る事は無いかもしれんな?」


「お爺、上杉謙信は越後守護代長尾家の次男で今は16歳だよね?史実通りなら18歳で兄から家督を譲られて活躍するから注意しないと戦上手の謙信と立花家が戦う事になるかもしれないよ。上杉家を継承しなくても怖い存在になるよ。」


「おぉ、油断出来ないな?

2年後に長尾家を相続か?

要注意だな?」



「それからね、織田信長が今川義元を討ち取る桶狭間の戦いに影響を与えたらダメだからね。

織田信長が本能寺で明智光秀に討たれるまでの流れを変えずにしないと予測不能になるよ。」


「ぶはははは!そうだな。

まずはじっくり関東を制覇するのを目標とするかな?」


「お爺、それで父上と天下統一の話をしたんでしょ?大國魂神社の大神様と源義家公の目的は親子三代で天下統一する事でしょ?」


「ほぉ、早耳だな?義國から聞いたのか?」


「きゃははは!大神様と義家公が夢に出て来たから教えてくれたの。

お爺の考えてた事は正解!

徳川家の祖先に源氏の血は流れて無いよ。

だから、立花家に源氏の再興を託して日本の歴史を正し、早期に天下統一を果たして立派な国として再建を託されたんだよ。」


「そうか、日本の歴史正してアメリカの属国にならない国を目指して良いのだな?」


「お爺凄い!大正解!きゃははは!」


「それにしてもなぁ、松千代が田波目城と周辺の毛呂山、越生の城を攻略しろと勧めてくれて助かったぞ!

三田綱秀殿が戦上手だと知らしめてくれた上に今回の鉢形城攻略が随分楽になったぞ!」


立花義秀は孫の松千代と楽しい戦略話が盛り上がりました。



4月25日の午後に出発した鉢形城攻略部隊の主将、立花義弘の軍勢は毛呂山、越生方面から北西に進み、26日に青山城と中城を攻略、27日から鉢形城の南西5キロの吉野城を包囲しました。


吉野城の周囲を立花義弘勢5000、福島正義勢4000で囲み、別動隊、三田綱秀の軍勢4000を鉢形城北西4キロの要害山城に向かわせ、別動隊、諏訪頼宗の軍勢3000に要害山城の西2キロの仲山城攻略に向かわせました。

仲山城の南2キロには天神山城が有り、伊集院忠久と藤田康邦の軍勢が天神山城を攻略する支援が目的です。


天神山城に籠城する越後上杉家の支援部隊、上野勝家の軍勢は退路を脅かされる恐怖を感じるはずです。


─吉野城攻撃部隊─

立花義弘5000

福島正義4000


─要害山城攻撃部隊─

三田綱秀4000


─仲山城攻撃部隊─

諏訪頼宗3000


鉢形城攻略部隊は3ヵ所に別れて攻撃する事で鉢形藤田家の抵抗力を奪う策を展開しました。


─長瀞城、伊集院忠久、藤田康邦─


鉢形城攻略部隊主将、立花義弘から早馬にて吉野城、要害山城、仲山城へ攻撃する情報が入りました。


「藤田殿、鉢形城攻略部隊16000と心強い支援部隊が来ました。

こちらも連動して動きましょう!

天神山城の対岸に布陣する岡本勢2000を

北へ移動して仲良山城付近に向かわせます。天神山城の敵方は背後を脅かされる恐怖を味わいます。

我々も天神山城に向かいましょう!!」


「伊集院殿、大石家の田野倉勢1000、秩父防衛隊、富岡久光の1000を万善寺の秩父防衛隊、薗田勢1000と三田家の木住野勢1000と合流させて鉢形城の南側を牽制すれば、鉢形城から援軍が出せなくなりますが、如何でしょう?

この際、秩父防衛隊も攻撃部隊に加えて頂きます!未だ素人同然ですが、秩父の里を思う気持ちは他の兵士達に劣りません!」


「藤田殿、総大将の決意を尊重致します。

それでは万善寺から4000の軍勢に鉢形城の南側、車山周辺に布陣させます。

車山は昨年12月の秩父遠征の時の陣地に使いました。湧水が豊富で、鉢形城から半里(2キロ)の位置にあり、鉢形城を見下ろす絶好の場所です。」


二人の意志が纏まり、秩父藤田家、立花家の攻勢が始まりました。








秩父藤田家の領地奪還の戦いが激しくなりそうです。

天神山城、鉢形城の防御力は高いと評判です。

どんな戦いになるのでしょうか?

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