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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)4月25日、立花義秀、立花義國、立花家親子3代の使命を語ります。

立花義秀は嫡男、立花義國を呼び出して立花家の未来の為、立花家、親子3代の使命について語ります。

大國魂神社の大神様とご先祖の源義家公から与えられた使命とは?

1546年(天文15年)4月25日


─川越城─

─立花義秀、立花義國─


立花義秀は義國を呼び出し、鹿島政家、東郷信久と4名で、坂戸城、浅羽城、塚腰城、殿山城の引き渡しの手順や川越の城下町再建について確認した後、義秀と義國の二人だけで酒を呑みながら語りました。


「義國、上杉朝定がお前の本陣に突入した時に旗本の兵士達は必死にお前を守った様だな?」


「はい、必死に守ってくれました。」


「そうだ、お前を守る為に本陣の兵士150名が命を落とした。350名が重傷となりながらお前を守った。

違うか?」


「はい、間違いありません。」


「お前の甲冑の胸部へ2本の矢が刺さったが助かったな?」


「はい、矢が刺さりましたが、鎧のお陰で助かりました。」


「その鎧の改良は松千代が考案したのだ。

松千代に救われたのだ。

お前は2年前に滝山城で前橋上杉家の忍びに狙われた時も矢が刺さりながら、松千代が考案した楔帷子くさびかたびらの衣装に救われただろう。

松千代に救われたのは2回目だな?

さらにだ、お前の本陣が上杉朝定の軍勢に攻撃されて危機を迎えた時に瀬沼信勝の600騎が救援に現れ窮地を救った。

あれは松千代の昼寝の夢に百済神社の神様が現れて、お前の危機を知らせたからだ。

松千代が俺に知らせたから間に合った。

お前は3回松千代に命を救われているのだ!」


「父上、申し訳ありません。

松千代の手柄になると思い。嫉妬しておりました。信久(東郷信久)に嗜められました。」


「馬鹿者!もう諦めろ!松千代は大國魂神社の大神様だけで無く、三峯神社や、百済神社などの神々に愛されておる。

我々に託された神々の子と思え!」


「はい、反省致します!」


「立花家は2年前、古河公方家、前橋上杉家、川越上杉家、北条家と敵対して四方を囲まれ、滅亡寸前の状況から松千代の夢のお告げに何度も救われた。

松千代が居なければ滅亡していたのだ。

俺とお前の使命は大國魂神社の大神様とご先祖、源義家公の願いを叶える為、松千代に家督を繋ぐ事なのだ!」


「父上?松千代が成人すると、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、歴史上の武将と争う事になります。

彼らと戦う事になるのでしょうか?」


「義国、既に布石はしてあるのだ。

戦国時代の名将、武田晴信、後の信玄と北条氏康と既に同盟関係になった。

房総半島の里見家も同盟している上に常陸国の佐竹家を同盟に引き入れる見込みがある。

さらに同盟を広げ、奥州伊達家と組んで東国を制圧するつもりである。織田信長、徳川家康、豊臣秀吉と戦い、源氏の棟梁の座を実力で勝ち取る!

つまり、天下統一を成し遂げ!立花幕府を設立する!それが大國魂神社の大神様と源義家公の願いなのだ!」


「源氏の棟梁?幕府?

父上、徳川家康が先祖が源氏に繋がるのではありませんか?」


「義國、あれはな、徳川家康が系図を細工したのが真相で、実際は源氏の血は流れておらぬのだ。徳川家18代の将軍が続いた後、明治維新、昭和に至り、日本の国の運命はアメリカとの戦いに敗れ、アメリカの支配下に置かれ、2度とアメリカに逆らえない仕組みが国の中に仕組まれて、独立国の様で実際はアメリカ従属の国となり、やがて情けない国へ変わってしまった。

その歴史の流れを変える為に我ら親子3代に託された使命なのだ!」


「父上、織田、豊臣、徳川の歴史の流れを止めて、立花家が日本全国を統一?

天下を統一したら、海外進出は?

どうするつもりですか?」


「まぁ、秀吉みたいに朝鮮半島に侵略はせぬだろうな?琉球、台湾を併合するのは有り得る。蝦夷、つまり北海道から樺太、千島列島から北へカムチャツカ半島から沿海州までは松千代に確保させたいぞ。

先にこちらを確保すれば、石油等の資源の確保が容易になり、ロシア、清国と互角に渡り合える国力を備えて、アメリカと対等に渡り合える国へ成長出来るだろう。」


「父上、頭がクラクラします。

壮大な話になり、驚きました。

アメリカと戦争するつもりで日本の歴史を変えるのですか?」


「ぶはははは!アメリカが手出し出来ない国へ成長させるべきだな?

それが理想だ!

まずは50年先に松千代が天下統一する為の襷を繋ぐと考えろ!」


「父上、やっと先が見えて参りました。

松千代に嫉妬していた自分が恥ずかしくなりました。親子3代の使命がハッキリいたしました。」


「そうか、理解してくれたな?

ならば頼むぞ!4年後にはお前に家督を相続させる。少なくともその先5年は実権はまだ渡さぬぞ、しかし、その後はお前が立花家を背負うのだから、しっかり頼んだぞ!」


「はい!、父上!精進いたします!」


「さぁ、スッキリしたなら呑むぞ!」


二人は久々に親子で深酒する事になりました。


立花義秀の考えている立花家の使命は偽の源氏の血脈では無く、正統な源氏の血脈による天下統一であり、立花幕府成立から壮大な歴史の変革を成し遂げる事でした。

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