35/37
Chapter34: 変わりばえしないこの景色
日曜日は過ぎ去り、月曜日を迎えた。
二コマ目の講義室。
ひな壇状に並んだ机の中程に陣取り、僕は冴えない野郎らとともに席につく。いつもなら、講義開始のチャイムが鳴るまでの間、たわいもない会話をしているのだけど、その話の輪に入っているフリをしつつ、窓際最後方の机に目線をチラチラと向けていた。
さすがに昨日の今日ということもあって、彼女の様子が気にならざるを得ない。
男女混合の別グループの輪の中で、敷島ゆかりは楽しそうに笑っている。
昨日の正午まで超サイヤ人のように荒ぶっていた髪の毛は、サラサラとした普段の落ち着きを取り戻しており、着ている服も、もちろん、白い長袖Tシャツとスリムジーンズではない。
彼女が酒乱の決定版みたいな人間であることを、あのグループの何人が知っているのだろう。
シラフのときでさえ、僕にとっては大猿に変身したゴクウのように手がつけられない有り様だった。敷島さんが席に座っている飲み会を想像すると鳥肌が立つ。
彼らはきっと修羅場をいくつもくぐり抜けてきているのではないだろうか。
そう思うと、同情や尊敬の念がわいて出てきて、妙な仲間意識が芽生えたりもする。
チャイムが鳴った。
敷島さんと目があうことのないまま、僕は前を向く。




