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瀬(せ)をはやみ

短い渓流釣りの話です。

古い恋歌の型を借りつつ、

川の速さと魚の力をそのまま詠みました。

気軽にどうぞ。


をはやみ

いわうらへと

たけいと

われずにしか

はむとぞおも




【解説】

流していた仕掛けに掛かった。

岩魚だろう。大物だ。

強い引きは岩の裏側に入り込もうとしているが、

そうはさせじと頑張る。


釣り上げてやる、絶対に。

逃した魚は大きかった、

そんな野暮など、言いたくはない。


釣り上げて、そして、

うまい昼飯にありつくのだ。



=====余白de川柳======

滝音見ゆ すじこを口に イクラは釣りに

本歌取り ちょっとこれは…と 本歌盗り


読んでくださり、ありがとうございました。

本歌取りというより、本歌“盗り”に近い一首です。

渓での一瞬の攻防と、釣り人のささやかな欲を

そのまま短歌にしました。

川柳も含めて楽しんでいただければ幸いです。


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