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長雨(ながあめ)に
梅雨の日に、台所でふと立ち上がった一首です。
長雨と冷凍庫と、古典の衣を少しだけ混ぜました。
気楽に読んでもらえれば十分です。
長雨に
とりだし融けゆ
白妙を
待って揚げるか
焼べて絡むか
【解説】
雨の一日。
ざあっと降ったり、
ちょっと止んだりの繰り返し。
わが衣手は梅雨にぬれつつ。
買い物に行くのが億劫だ。
そんな時こそ、冷凍庫に買い置いた
『鶏モモ』の出番。
ラップ表面の霜氷が融けていく様を見ながら、
今日の献立を決めよう。
唐揚げと照り焼き、
今夜、あいつの口はどっちだ。
======余白de川柳======
チキンカツ わたしはちょっと きぶんじゃない
読んでくださり、ありがとうございました。
雨の日は、献立を決めるまでの時間もゆっくりになります。
融けていく白さを眺めながら、揚げるか焼くかを迷う——
そんな小さな逡巡も、梅雨の景色のひとつでした。




