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小綬鶏(こじゅけい)の
少し前に別れを知って、ようやくひとりの生活に慣れてきた頃。
距離の取り方を、もう一度考え直した。そんな短歌と小話です。
小綬鶏の
心は見えず
誘う声
進入禁止の
柵は越えずに
【解説】
少し前に別れを知った。
ひとりで過ごす毎日にようやく慣れたこの頃、
思わせぶりな態度で視界に入ってくる、誰か。
けれど今の私には、
その人の本心が見えていない。
自宅の裏山に棲む小綬鶏、
その鳴き声は、ひとを呼んでいるかの様に聴こえるだけ。
あの人も、そうなのかもしれない。
裏山は近くても、立ち入るのは危険。
だから、進入禁止の柵がある。
だから、今は、進入禁止。
小綬鶏の「ちょっと来い」という鳴き声は、近いようで遠い、不思議な距離感がありますね。
読んでくださって、ありがとうございました。




