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「秋」 課題2:自立した俳句に下の句を付けて短歌としてみよう

秋の入口で書いた三首です。

長雨の気配、境界に揺れる花、夕餉の湯気。

どれも日々の中でふと立ち止まった瞬間です。

気軽に読んでいただければ幸いです。


課題2:自立した俳句に下の句を付けて短歌としてみよう。


<1>

長雨(ながあめ)や

ワードローブに

秋(あき)を置(お)き

今朝(けさ)の日射(ひざ)しは

袖(そで)を捲(まく)らせ


【解説】

9月はすべて雨の日となり、

今年の秋は急ぎ足。

久々に見せた青空に、

夏は気配だけを残して。



<2>

由良由良(ゆらゆら)と

あわいを見(み)せる

彼岸花(ひがんばな)

鴨南(かもなん)せいろと

告(つ)げる長蕊(ながしべ)


【解説】

彼岸花は、名も姿も境界の花だ。

美しい花の群れ、その揺れの中に

ヒトはふと“あわい”を見る。

生と死の境目を静かに照らす花。

まあ、それはそれとして秋。



<3>

ふろふきの味噌(みそ)

砂糖(さとう)多(おお)めで

仕上(しあ)げたり

揺蕩(たゆた)う湯気(ゆげ)は

日暮(ひぐ)れ早(はや)めて


【解説】

季節は進み、食卓には温かいものを

並べる様になった。

日も短くなったせいか、

夕食の準備をつい急いてしまう。


お読みくださり、ありがとうございました。

季節は静かに進み、生活の端々にその影が差します。

俳句として立ち上げ、短歌として伸ばす試みでした。

また折に触れて短歌を置いていきます。


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