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風味試作帖
三つの時代の“風味”で遊んだ短い試作です。
和歌・近代・現代の三態で、
同じ想いがどう姿を変えるかを並べてみました。
気軽に読んでいただければ。
時代の風味を纏わせました。
ご賞味いただければ。
<近代風味>
黒感情
赴くままにと
振舞えど
終の損得
つい勘定し
【解説】
意に沿わぬことがあって、
黒い感情を赴くままにぶつけてみたのですが、
『君』に嫌われるのが怖くて、
結局は薄墨ほどの想いの吐露となってしまいました。
こんな弱い私を許してくれないでしょうか。
<現代風味>
黒感情
赴くままにと
振舞う自分
終の損得を
つい勘定する自分
<和歌風味>
散らし書き
墨も撒かむと思へども
心に付くは
世語りの終
===余白de川柳===
たりている みちているから きょうはなし
お読みいただき、ありがとうございました。
黒い感情を墨に見立て、
時代ごとの言葉の衣をまとわせてみました。
弱さのかたちが、風味のように変わる——
そんな試作帖です。
ご感想などいただければ励みになります。




