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神鳴(かみな)りも

夏の夕立が過ぎたあとの、ふっと力の抜けるような時間帯に出会った情景を詠んだ一首です。

幼い甥と歩いた川沿いの神社での出来事を、記憶のままに切り取っています。

短い一瞬の驚きと可笑しさ、そして雉の羽音の余韻を楽しんでいただければ幸いです。


神鳴かみなりも

驟雨しゅううほど

やしろ

ビビるはおい

きじ


【解説】

雷を伴った雹混じりの驟雨が、ふっと解けるように止んだ。

様子を見がてら、幼い甥を連れて川沿いの神社へ向かった。

参道を外れれば、野原のような境内。

叢から、これも避難していたのだろう、数羽の雉が土手の方へ飛び立っていく。

初めて見る雉に驚いた甥の及び腰が、なんとも可笑しかった。


雨が上がった境内には、まだ湿った土の匂いが残っていた。

そんな夏の夕立の記憶。


雷と雹を含んだ驟雨が急に解けるように止んだあの日、境内の叢から飛び立った雉の姿と、初めて見る鳥に腰が引けた甥の様子が、今でも妙に鮮やかに残っています。

ほんの些細な出来事ですが、季節の匂いとともに思い返すと、どこか微笑ましい夏の記憶です。


お読みいただき、ありがとうございました。

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