表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「魔女姉妹の勝手にレスキュー」(セーラー服と雪女 第20巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/30

⑭ 落城前日に

 城内の天草四郎の部屋に通され、安置された遺体の顔を見たジャンヌさえ、驚きを隠せなかった。

 それ程二人は、よく似ていたのだ。


 その後、近習の者一名と、雪子とジャンヌで、別の部屋へと移動し、今後の事について確認した。


「明日、私たちが籠城しているこの城に対して、敵の総攻撃が開始されます。」

 雪子が喋り出した。


 こういった預言の類は、これまで何度も彼女から成されているので、聞いている近習も、慣れたモノだった。


「あい分かり申した。我々としては、徹底抗戦の構えで御座います。」

「うん、ソレは仕方が無い事ね。でも、今残っている女性や子どもだけでも、私は助けたいの。」


「何か手段がお有りで?」

「私を誰だと思ってるの?」

「…暇を持て余した、"超時空の魔女"でしたね。」


「よく覚えてるじゃない。」

「それはもう…初めて会ったあの日に、まるで歌舞伎役者のように、大見得を切られたので。」


「ああ、なんか、急に恥ずかしくなってきたわ…とにかく、この後すぐに、女性と子どもたちを、いつも作戦会議を行っている、大広間に集めて。いいわね?」


「御意。委細承知しました。」

 そう言うと、その精悍な面構えの男は、すぐにその場を後にした。


「さて、ジャンヌ。」

 今度は彼女に指示を出す雪子。

「皆が集まって来たら、アナタが御宣託を言うのよ。」


「はい。一体、どのような?」

「"今から、私と共に、ここではない、別天地に旅立ちましょう"ってね?」

「それはまさか、殉教者たちがよく行なっている、無理心中!?」


「普通はそうね…て、言うか、実際はそうだったみたい。でも、この私が居る限り、そんな事はさせないわ!」

「おお、流石は大天使様…じゃないんでしたね?」


「私も暇だったから、時空転位については、ソコソコ勉強したの。それである程度の集団を、一気に別次時空に送る方法を、開発したのよ。」(…ホントは、客人のテスラに、ちょっとだけ知恵を借りたんだけどね。)

「そんな神業が?…やはりあなたは天使様?」


「ふふん。それが、コレよ。」

 雪子はそう言うと、自分の傍らに持って来ていた、とあるガジェットを指し示した。それはナニやら細かい配線の付いた、銀色で三叉の燭台の様なモノだった。


「今からコレを四つ、それぞれ大広間の四隅に置きに行きます。ジャンヌも手伝ってね?」

「ハイ。」


 その後、すぐに二人は、その作業を済ませた。

「アナタが皆に、例のセリフを言い終わると同時に、私がこの装置のスイッチを入れます。すると、アナタ方全員は、ここから一瞬で居なくなります。」


「…一体、その後どこへ?」

「うふふ、どこだと思う?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ