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第18話 不謹慎厨とリア充は爆発しろ

レジに行く途中にある雑誌コーナーを横切る。


毎週立ち読みを楽しみしていた少年マガ〇ンとか、おそらく二度と続きが発刊されることはないのだろうな。

実感はないが、そうなんだろうなと理屈で理解できる。

作者が生きてるうちに完結することはないだろうと言われていた漫画のタイトル数本を思い出すが、いまやそのラインナップに数えきれない程のタイトルが追加されたワケだ。

次回を熱望するキッズの様な心は失いかけているのでマシではあるが、いくつか続きが気になる作品はあったので残念である。


漫画もそうだが、楽しみにしていたネット投稿小説も続きを読めないんだよな。

こっちの場合は深刻で、サーバーが落ちてしまえば過去作品も全てパーとなり、文字通り跡形もなくこの世から消え失せる運命にある。

うーん、儚いぜ。

僕も過去にいくつかオリジナル小説を投稿したことがあるが、プロフに自作のSNSスタンプの存在をアピールしたところ、それを運営に商業利用と判断されて垢BANされて10万文字分が消えたことを思い出されて涙が出て来たぞ。

作者さん達、ご愁傷様です。


そんなことを考えながらレジに来たワケだが。

……うん、誰も来るワケないよね。


僕は我ながら律義にも代金を計算し、お金をレジに置いてからコンビニを出た。

この行為は後に「災害時でも秩序を重んじる日本人」とか海外から賞賛されるのであろうか。

まあ、海外がいまどうなってるのかは知らないけど。



部屋に戻る。


茶々丸が玄関までお出迎えしてくれるのはいつもの光景で、少しホっとする。

そして、ごはんのおねだり開始だ。


にゃーにゃー鳴きながら纏わりつき、そしてゴロンとお腹を見せ、ジッと僕の目を見つめてくる。

これをされると飼い主は弱い。これは猫飼いの共通事項であろう。

こいつらは何故、ニンゲンがその行為に弱いと知っているのだろうか。

ダーウィン先生に解説して頂きたいものである。


僕は買ってきたばかりの猫缶をひとつ開けて茶々丸の前に置いた。


「ほら、今日はサービスだ」


いつもは半分だけ与えるのだが、今日は特別サービスだ。

記念日だからな。

何のって……僕の中での「終わりの始まり」記念日?

大勢の人々が死に直面しているであろう現在において記念日扱いは不謹慎かもしれないけど、それを咎める人もいないしな。


そもそも、僕は不謹慎連呼厨が嫌いなんだ。

だいたい勝手にタブー化したものを触れてはいけないと思考停止し、真理を検討・追及することを妨げる害悪な輩が多いのだ。

例えば少子化問題なんか最も単純な解決策は女性が子供を複数人産むことなのだが、これを言うと女性の権利だの人権だの不謹慎だのと騒ぎ話すらさせようとしない輩が湧くのだ。

もちろん、奴らが対案を提示することはない。


もうアホかと。

僕なら、非生産性より不謹慎を選ぶぜ。

……まあ、「終わりの始まり」記念日制定(?)に生産性があるかどうかは知らんけど(笑)


茶々丸はガツガツと気持ちよく猫缶を食べる。

僕がこんな食べ方をしたらこの世の全女子からキモがられて人生終了は必至なのだが、この違いは何なのだろうか。

同じ行動でも、茶々丸は可愛い、僕はキモい。


……なんか、この不条理はよく体験してるぞ。

そう、イケメンと僕との周囲の扱いの差だ。イケメンならスキンシップ、僕ならセクハラ。

ぐぬぬ、クソが。

こんな世の中、滅びるがよい!


……って、いま滅びかけてるか。。。



作者メモ:現在17:00頃

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