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ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
一章 アヤメ登場編

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57/250

将軍道場、再び

ちょっと短め。リアルが少し忙しくて……。

 称号欄をいくら睨んだところで、【神官(笑)】が変化することもなく。あきらめたところで、今までにないくらい大量に追加されたSPを振り分けてしまおうか。

 とりあえず、主要な項目に10ポイントずつ追加。これで残り50ポイント。

 うーん、狼野郎との戦いで何が足りなかったかって言うのを考えると……。やっぱり、AGI? 速さが足りないのか?

 いや、耐久を上げてしまえば、多少素早かろうと死ぬことは無くなるわけだし……。となると、DEFを上げることを優先すべきか……。とはいえ、MINDを上げることで、《信仰の剣》と《信仰の盾》の効果が上がるわけだし、ならMINDを多めに上げるべきなのか。STRは『物理攻撃力低下』が無効化されたから、そこまで優先順位が高いわけではないし。……うーん、悩む。


 ……じゃあ、とりあえずもう10ポイントずつ振り分けてっと。これで、残りは10ポイント。

 そんでもって、それを半分ずつ、AGIとDEFに振って終了っと。



 

===============================

 Lv35

 HP 940(250UP)/940(250UP)

 MP 1290(200UP)/1290(200UP)

 STR 85(20UP)

 DEF 60(25UP)

 INT 15

 MIND 95(20UP)

 AGI 45(25UP)

 DEX 10

 LUK 20

 SP 0

================================




 うん、ステ振りも終わったことだし、後は……。あ、そういえば、何かすごそうな武器とか貰ってなかったっけ? えっと……。そうそう、[紅戦棍【ディセクトゥム】]。狼野郎の名を冠する武器ねぇ……。まぁ、戦棍ってことはメイスなんだろうけど。

 スキルブックの方は、ちょっと考えてることがあるので、使うのは後回しにしよう。

 

 新しい武器、上昇したステータス、いろいろと増えたアーツや魔法。

 これらを試すのにちょうどいいのは…………うん、そうだ。あそこに行こう。








 というわけで、やって来ました。将軍道場。


 どういうわけか、ここに来るまでの道中にモンスターは出てこなかったので、とてもスムーズだった。


 俺の目の前には、何度もお世話になった道場の主……ゴブリンジェネラルがいる。


 

「じゃあ、よろしくお願いしますっと」



 今から俺のサンドバ……ゲフンゲフン。お、俺の修行に付き合ってくださるゴブ将軍に挨拶をした後、アイテム欄から[紅戦棍【ディセクトゥム】]を取り出す。



「おっと。……デカいな、これ」



 俺の手に納められた新たな武器は、今まで使っていた[鉄のメイス]と比べると、かなり大きかった。

 柄の長さはたぶん2メートルくらい。柄頭の部分も50センチほどの大きさがあり、狼の牙のような突起物がいくつも取り付けられている。真紅を基調とした色合いとその凶悪なフォルムは、中々に禍々しい。

 これだけ大きいと、重量もそれなりにあるはずなのだが、このメイス、驚くほどに軽い。たぶん[鉄のメイス]よりも重量がないんじゃないか? 2メートルの長柄武器を、小枝を振り回すようにして扱えるんだけど。

 この軽さがこの武器の能力なのだろうか? 地味だけど、随分と強力で凶悪な能力だな。


 さて、何度か素振りをして感触を確かめたら、自分に精一杯の強化をかける。自分の能力が引き上げられる感覚をはっきりと感じるのは、強化系の魔法やスキルが育ったからだろうか?


 良し、準備完了。大剣を構えてこちらを警戒するように見ているゴブ将軍に、俺も好戦的な笑みを向ける。


 さぁ、成長した俺の実力を見せつけてやるッ!!


 そう意気込んで、地面を強く蹴る。今までにないほどの加速を感じながら、ゴブ将軍との距離を一瞬で喰らい尽くす。


 そして、両手で持った紅戦棍を、引き絞るようにして振りかぶるっ!



「【エンチャントブースター】、【パワー…………クラッシュゥウウウウウウ】ッ!!!」



 強化魔法の強化率を一時的に引き上げ、さらに火力を上げたアーツを、ゴブ将軍の側頭部に叩き込んだッ!!!


 なんの遠慮もない、今現在放てる攻撃の中でもかなりの威力を有する一撃。


 フルスイングされた紅戦棍は、ゴブ将軍の頭部に吸い込まれるように肉薄し……。



 ―――――そのまま、丸ごと消し飛ばした。



「…………おや?」



 一瞬で砕け散ったゴブ将軍のHPを見て、こてん、と首を傾げる。おかしいな、一撃……?


 うーん。なんか、思った以上に強くなってるんじゃないか、俺。

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