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ソロ神官のVRMMO冒険記 ~どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました~  作者: 原初
二章 ランクアップ編

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レベル上げ二日目、パーティープレイはあきらめた。

今日から二週間ほど、更新頻度が下がると思われます。リアルの用事がありますので……。

この作品を読んでくださっている皆さま、申し訳ございません。

 アッシュからアヤメの装備を受け取った俺は、後輩と一緒に『竜の溪谷』に舞い戻っていた。今日も今日とてレベル上げ。

 昨日のワイバーン戦でレベルが1上がり、現在のレベルは42。残り8レベルである。

 しかし、トカゲを倒しても次の経験値までのゲージの溜まりが悪くなってきた……。後輩によれば、俺がレベル50まで上げるのに、ここより適した狩場はないとの事。うーん、何か効率的に経験値をためることのできる手段はないだろうか?



「先輩、考え事してないで、戦闘に集中するっすよ」


「大丈夫だ、問題ない。ちゃんと戦闘にも意識は裂いてるから。動き全部見切ってるトカゲ何ぞに、アヤメは傷つけさせんよ」


「複数の種類のモンスターが入り混じる中、一体一体の動きを見切って。なおかつ遠隔操作系の魔法で迎撃っすか……。いくらモンスターの動き覚えてても、普通はできるはずないっすよねぇ。しかも考え事しながらっすもん。やっぱ先輩も、うちのギルマスや副マスと同類なんすねぇ……。まぁ、あの二人の兄役なんすから、そのくらい当たり前なんすかね?」


「? 何のことだ?」


「別に、何にもないっすよ~。ほら、しっかり戦ってくださいっす」



 なんかブツブツ言ってたけど、何だったのだろうか……? まぁいい、今は後輩の言う通り、目の前の戦いに集中しよう。

 と言っても、戦ってるのは俺じゃなくてアヤメだ。トカゲ五体を相手にして、大立ち回りを見せている。アヤメが動くたびに緋袴の裾がひらりひらりと宙を舞う様子はどこか幻想的だった。

 ちなみにだが、俺は別にサボって観戦しているのではない。アヤメの周りには【ソードオブフェイス】で作り出した剣が六本浮いており、アヤメが処理しきれないトカゲの足止めをしたり、回避し損ねた攻撃を迎撃したりしている。


 まぁ、分かっていたことなのだが、俺に『パーティープレイ』というものはとことん向いていない。アヤメと一緒に戦っていると、どうしてもアヤメの邪魔をしてしまうことになる。

 ならば、と思い付いたのがこの戦い方。アヤメがメインで戦っているときは俺は完全に補助に回るというもの。

 俺は意識を『戦闘』ではなくて『アヤメのフォロー』に集中させることで、戦闘中、戦うことと敵以外が視界から外れるという原因を回避したのだ。

 アヤメのレベル上げの時なんかは、この戦い方でやればいいんじゃないかと思う。


 ……いや、まぁ、はい。あきらめただけですね。パーティープレイ。もうちょっと頑張れって? ……人には、向き不向きってものがあると思うんだ。ほら、サファイアの家事能力とかと一緒でさ、な?

 だからこれでいいんだ。いいんだよ……(目を逸らしながら)。



「………………(くいっくいっ)」


「よしよし、よく頑張ったなー。偉いぞ、アヤメ」


「……………(ふんすっ)」



 そうこうしている間に、アヤメが最後の剣持ちトカゲを頭蓋への踵落としで沈めた。戦闘終了である。

 「褒めて褒めて」とでもいうように俺の服の裾を引っ張るアヤメの頭を撫でながら、メニューでステータスを確認。お、今のでアヤメのレベルが上がったみたいだ。これでアヤメは32レベルになった。


 やっぱり新しい装備の効果は大きいのか、戦闘時間はだいぶ短くなったな。攻撃を食らうこともないし(そもそも食らわせるつもりもない)、アッシュには感謝感謝である。お礼としてあの死霊騎士やデカトカゲなんかの素材を渡しておいた。あと、探索中に適当に見つけておいた薬草とかも。種類も数も確認せずに適当に渡してきたけど、良かったのか? ま、俺は生産は門外漢なんだし、アッシュなら何とかしてくれるだろう(願望)。


 で、その装備がこちらである。




[戦巫女服・白衣]

 種類:防具・上半身

 STR+35 INT+20 

 アビリティ:セットスキル《戦神の加護》

       魔石効果《AGI+10》

 強化上限:10(9/10)

 説明:プレイヤー:アッシュの手で造り上げられた装備。多数の技術が使われている。紅月の魔物の尾の毛を糸に加工して作られている。戦の神の加護を受けた聖水を混ぜた染料によって純白に染め上げられている。


[戦巫女服・緋袴]

 種類:防具・下半身

 AGI+25 STR+20

 アビリティ:セットスキル《戦神の加護》

       魔石効果《INT+10》

 強化上限:10(9/10)

 説明:プレイヤー:アッシュの手で造り上げられた装備。多数の技術が使われている。紅月の魔物の血液と戦の神の加護を受けた聖水を混ぜた染料によって鮮やかな真紅に染まっている。


[戦巫女服・足袋・草履]

 種類:防具・足

 AGI+30 

 アビリティ:セットスキル《戦神の加護》

       魔石効果《STR+10》

 強化上限:10(9/10)

 説明:プレイヤー:アッシュの手で造り上げられた装備。多数の技術が使われている。紅月の魔物の素材が使われている。草履と足袋の両方に戦の神の神紋が刻まれている。


[戦巫女の手甲]

 種類:防具・腕 武器

 STR+40 INT+20

 アビリティ:セットスキル《戦神の加護》

       《深紅の鋭爪》

       魔石効果《AGI+10》

 強化上限:10(9/10)

 説明:プレイヤー:アッシュの手で造り上げられた装備。多数の技術が使われている。紅月の魔狼の爪が飾りとして組み込まれており、魔力を消費して魔狼の爪を発生させる。戦の神の加護を受けた聖水に清められた飾り糸によって戦の神の神紋が刻まれている。


[戦巫女の髪留め]

 種類:防具・頭

 INT+15 MIND+10

 アビリティ:セットスキル《戦神の加護》

       魔石効果《STR+10》

 強化上限:10(9/10)

 説明:プレイヤー:アッシュの手で造り上げられた装備。多数の技術が使われている。紅月の魔狼の牙が加工されている。染色の材料に紅月の血と戦の神の加護を受けた聖水が使われている。また、描かれている紋章は戦の神の神紋。




 合計でSTRが+115、INTが+65、AGIが+75、MINDが+10。それだけでなく特定の装備をそろえてつけることで得られるセットスキル、《戦神の加護》によって戦闘中にステータスに補正がかかる。

 また、腕装備である[戦巫女の手甲]は魔力を消費することによって長さ50センチほどの爪を創り出すことができる。攻撃手段の増加は本当にありがたい。

 

 しかし、アヤメの装備を見てると……うん、俺の装備が出来上がるのが楽しみになってきたな。どんな装備になるんだろうなぁ。

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