表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/26

1.闇の現

基本、煮え切らない部分が多くイライラすることも多いかと思いますが、宜しければお付き合いください。

蓬郷とまごう はかな最上もがみ あかつきの物語。





―――――はかなの手をあかつきが捕らえた。





儚はこういう時の暁の眼が怖くてたまらない。

まるで自分の心を見透かしてしまいそうな程、透明できれいな暁のうすい灰色グレーの瞳。


それでいて、その奥に炎を宿しているような暁の……瞳。




どうしても、その瞳にさらされる事が耐えられずに目をそらす。

そんな目で見つめられたくない。かつきの瞳を見ていると、優しいはずの彼が肉食の獣のように見える瞬間があるのだ。

血に飢えたぎらぎらとした眼差しに、己のすべてを飲み込まれそうで…ぐらぐらと不安定な感覚を味わってしまうのが、たまらなく不快だった。


こんな時は、愛しいはずの彼が怖くて怖くてたまらなかった。

お願い、そんな目で私を見ないでっ!混乱した頭で、彼から離れようともがく。

儚は何とかして手を振りほどこうとしたが、バランスを崩し床へ倒れてしまった。





…これまで、独りで耐えてきたの。


今更、頼っていいと言われても、やり方なんて分かる訳ない。どうかお願い、私の中をひっかきまわさないで。


貴方が私に、何を求めているのか分からない…。


意識が薄れるあいだ、自分のまぶたから涙が一筋零れるのを感じた。






恋路の闇……恋い慕う情に苦しんで、物事の区別も分からぬこと。


闇の現……暗闇にまぎれた現実。乱れまどう時の、わずかの間の本心。

二つとも広辞苑より

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ