第139話 仕掛けられた落下の罠と深淵封鎖の揺らぐ光
瞼を押し上げると淡く光るものが視界を満たした――天井のはずだった。
だがその光は、わずかに揺れている。
視界の端で誰かがこちらを覗き込んでいた。
「……起きた?」
ルナだった。
静かな声。
顔を上げた瞬間、すぐ目の前にルナがいて息が止まりかけた。
現実だ。夢じゃない。
そうだ、朝早くにここを出て、玄冥魔軍のアジトへ向かう予定だった。
昨夜のことを思い返す。
ルナと話し込んでいる途中で、いつの間にか意識が途切れていた。
人が近くにいる状況で俺が先に眠るとは思っていなかった。
それなのに目の前にいるのがルナだと、警戒より先に気が緩んでしまう。
その感覚に今さらながら驚く。
「おはよう、ルナ。ちゃんと眠れたか?」
「うん。ちゃんと眠れたよ。さ、準備して」
すでに彼女は外出の支度を整えていた。
俺はルナが用意してくれていた黒装束に袖を通し、その上からローブを羽織る。
「出来るだけ誰にも見つからないように出ましょう」
そう言ってルナは扉に手を掛けた。
外へ出た瞬間、ひんやりとした空気が肌を撫でる。
俺たちは無言で歩き出し、出口へ向かう。
だが、その途中――二人の男が道を塞ぐように立っていた。
「ルナ様、こんな朝早くからどちらへ?」
「おはよう。私と彼で出かけるわ。ラザロが起きたら、この手紙を渡してちょうだい」
「いえ、ラザロさんなら、もう外にいますよ」
「……え?」
「煌月守衛軍のポレモスを倒した件で、見張りを強化する命令が出ています」
嫌な予感が背中を這う。
そのまま外へ出て真っすぐ歩くと、岩崖が連なる狭い通路が続いていた。
そして、少し登った先に通路を塞ぐように一人の男が立っていた。
「こんな朝から二人揃ってどこへ行くつもりだ?」
ラザロだ。
腕を組み、余裕を隠そうともせずこちらを見下ろしている。
「ラザロ。私たちは玄冥魔軍のアジトへ行くわ」
「そうか。しかし、ここからだと距離がある。歩けば着く頃には、また夜だな」
一拍置いて、にやりと口角を上げる。
「この俺が送っていこう」
――最悪だ。
一番ついて来てほしくない人物が最も厄介な形で同行を申し出てきた。
だが、夜までかかるとなるとパンドラの身に何が起きているかわからない。
今は感情よりも状況を優先すべきだ。
ルナは俺を見る。
俺は無言で頷いた。
「……わかったわ、ラザロ。案内して」
「よし。魔導車を一台、用意する。ついて来い」
そう言って歩き出すラザロの背中を追い、俺たちは車両へ向かう。
それは装甲車のように角張った外観で、いかにも荒地を走るための造りだった。
◇
車内は静かだった。
ラザロはやたらとルナに話しかけるが、彼女は最低限の返事しかしない。
表向きには俺とルナは恋人同士という事になっている。
だがラザロはその前からずっと自分とルナが結婚を前提に交際していると信じ込んでいる。
そして、ルナの気持ちを何一つ確かめようともせず、当然の権利のように未来を語る。
その姿勢が、ただ不快だった。
早くこの空間から抜け出したい。
煌月守衛軍の追跡を避ける為に、道と呼べるものすらない地形を三時間ほど走り続けた。
やがて視界いっぱいに濃い緑が広がった。
魔導車は森の手前で止まる。
「……大きな森だな」
「ここはアムネシアの森だ」
ラザロが淡々と続ける。
「この森の中には入るな。足を踏み入れた瞬間、方角の感覚を持っていかれる。しかも中には危険な魔物がうじゃうじゃいる。それだけじゃない。この森は侵入者の魔力を封じる性質まである」
「じゃあ、どうするんだ?」
「ここからは俺の飛翔魔法だ。そのために俺もここまでついて来たんだ」
なるほど。
森の上空を越えれば内部に踏み込まずに済む。
だが、妙に手際が良すぎている気がした。
「俺に掴まれ。一気に飛んで行く」
俺とルナはラザロの背に手を置いた。
「行くぞ――ペトマイ プロオドス!」
次の瞬間、足元の感覚が消えた。
重力が遠のき、視界が引き上げられる。
木々の密度がほどけるように遠ざかり、気がつくと森全体を見下ろす高さにいた。
「……思った以上にでかくて広いな」
上から見下ろしただけで、内部に踏み込めば迷うだろうと感じ取れた。
――その時だった。
ぞくりとした違和感が全身を走る。
掴んでいたはずの感触が唐突に途切れた。
「……え?」
次の瞬間、俺の手はラザロの背から離れていた。
「何をしている!離すな!」
「違う、俺は――」
言いかけて、言葉が止まる。
ラザロの顔を見た瞬間、胸の奥に嫌な確信が広がった。
あいつは笑っていた。
落ちていく俺を見下ろしながら、その笑みを隠そうともしなかった。
――やられた。
わざとだ。飛翔中の事故に見せかけるつもりだ。
「天空!」
ルナの声が遠くなる。
ラザロが彼女の腕を強く掴んだ。
「駄目だ、ルナエレシア。お前まで落ちる」
そう言い残し、速度を上げて先へ行く。
「――天空!」
叫び声が風に引き裂かれる。
落ちる。
圧倒的な高さ。
このままでは助からない。
――ここで終わりか?
いや、違う。考えろ。
今の俺に出来る最善の一手を探すんだ。
風が耳を叩き、視界が不規則に揺れる。
その瞬間、昔の光景が脳裏をよぎった。
◇
ガキの頃の記憶だ。
土の匂いが濃い川の傍で俺とイヴァンは汗まみれになっていた。
イヴァンは地面に腰を下ろし、脚を前に伸ばしたまま両拳を地に置いた。
次の瞬間、イヴァンの身体の周囲が揺らぐ。
目に見えないはずのオーラが、そこにあると感じさせる圧。
イヴァンはそのまま――跳ねた。
いや、浮き上がったと言った方が正しい。
地面を蹴ったわけでもないのに身体が軽々と宙へ持ち上がる。
「いいよなぁ……」
思わず漏れた声にイヴァンは得意げに笑っていた。
「いつになったら俺も出来るようになるんだろ」
その様子を少し離れた場所で見ていたエドワードさんが穏やかな声で言った。
「今やっているのはオーラを体の外に出すための基礎だ。心配しなくても天空、お前もいずれ出来るようになるさ」
「いずれって、いつだよ」
不満を隠さずに言うと、エドワードさんは肩を落とすでもなく、ただ目を細めた。
「イヴァンはオーラの扱いが得意だからな。だけど、天空だって修行を積めば必ず出来るようになる」
「その必ずを、もう何回聞いたと思ってるんだよ」
悔しさで拳を握りしめた俺にエドワードさんはゆっくりと言葉を重ねた。
「焦らなくてもいい。普通の人にはオーラは見えないし、感じられないし、動かせない。それが当たり前なんだ」
一拍。
「だが、天空。お前は違う。きちんと積み上げれば、きっと形になる」
◇
現実に引き戻される。
俺にはオーラが見えない。
けれど体内を流れる感覚だけは分かる。
ゼリオクスから命のオーラを受け取った時――あの時、はっきりと感じた。
熱でも、痛みでもない。何かが体内を巡る、あの感触。
下の世界では誰もが当たり前のように魔法を使う。
俺は何度も見てきた。掌から炎が生まれ、氷が形を成す瞬間を。
あのルナでさえ、オーラを使った技を習得したんだ。
昨日の夜、彼女は言っていた。
オーラは溜めることが出来ると。
今の俺でもイヴァンみたいに両手から放つことは出来ないだろう。
だけど、片手に集中させることなら。
右手だ。
意識を右手だけに集中させろ。
俺は落下しながら、右腕を前へ伸ばした。
風に煽られ、指先が震える。
集中しろ。
体の内側へ、感覚を沈める。
……違う。
手応えがない。オーラが、まったく集まらない。
その時、別の記憶が割り込んだ。
カティフラクト――あの時の動きだ。
魔法を放つ直前、あいつは左手で右腕を掴んでいた。
――あれは魔法を形にするための動きだ。
昨日見たばかりだ。
思い出せ。
俺は落下の最中、左手で右腕を強く握った。
その瞬間、喉から小さな声が漏れる。
「あ……」
右手の奥に何かが集まり始める感覚があった。
オーラが生まれ、渦を巻くように意識へと押し寄せる。
だが同時に思考は一気に加速し、落下しているはずの時間が異様に引き延ばされたように感じられた。
(あれ?これ、やばくないか?もしかして――死の直前に見る走馬灯ってやつじゃねぇのか?)
――いや、失敗すれば、そのまま地面に衝突だ。
それなら試さないという選択肢は存在しない。
「……自分を信じろ」
声が風に散る。
「出来る。……出来るはずだ」
森が迫る。
枝葉が視界を覆い、距離が一気に縮む。
「うおおおお――!」
俺は左手を離し、落下する勢いのまま右手を地面へ突き出した。
次の瞬間。
――ドンッ。
重い衝撃が森の奥で弾けた。
空気が震え、葉が一斉に舞い上がる。
◇ ◇ ◇
俺が森へ落ちてから、一時間が経っていた。
朝の光が木々の隙間から斜めに差し込み、霧の名残を淡く照らしている。
森の出口の手前でルナとラザロは立ち止まっていた。
「ルナエレシア。そろそろ約束の一時間だ」
ラザロは腕を組み、低い声で言った。
「やはりあいつは落ちて死んだのだろう。あの高さだ。事故とはいえ……あいつらしくない最期だったな」
ルナは答えなかった。
ただ、森の奥を見つめ続けている。
「……いいえ」
静かな声。だが、揺らぎはない。
「天空は、あんなことで終わる人じゃないわ」
ラザロは鼻で笑った。
「仮に奇跡的に着地できたとしてもだ。この森には森の巨牛シルパノモスや森の狼王リュコファゴスのような強力な魔物がいる。しかも魔法は封じられ、方角の感覚すら奪われる。出口はこの一本道だけだ――とてもじゃないが、生きて出られるとは思えない」
「ラザロ」
ルナがはっきりと名を呼ぶ。
「約束したでしょう。あなたの不手際で天空が落ちたのよ。だから一時間だけ待つと」
「だから言っているんだ。もう一時間は経ったぞ」
ラザロの苛立ちが言葉の端に滲む。
「行こう、ルナエレシア。これ以上待っても無駄だ。やつが運が良い男だとしても、生きて出られる状況じゃない」
その瞬間。
「――待って」
ルナの声が空気を切った。
「来たわ」
「……なんだと?」
ラザロが眉をひそめた、その直後だった。
枝が大きく揺れ、何かを押し分ける音とともに影が一つ森の奥から踏み出してきた。
衣服は裂け、泥と血で汚れ、ローブは原形を留めていなかった。
「……よう。待たせたな」
俺は息を整えながら二人の前に立った。
「ラザロ、てめぇ……わざと俺を落としたな」
「……馬鹿な」
迷いのない否定だった。
「あれは事故だ。それにお前が勝手に手を離したんじゃないか」
「俺は見たぞ。俺が落ちた瞬間、お前は笑っていた。ルナを俺に取られるのが気にいらなくて、ここで俺を殺すつもりだったんだろ?」
ルナの視線がゆっくりとラザロへ向く。
「……ラザロ、あなた……まさか、天空を殺そうとしたの?」
ラザロの表情が崩れる。
隠しきれない焦りが、その表情に滲んだ。
「違う、俺は――」
それ以上の言葉を飲み込み、ラザロは一歩踏み出した。
「……いや、もういい」
一瞬だけラザロの視線が泳いだ。
ラザロの声が、はっきりと殺気を帯びる。
「どうせお前はここで終わりだ。森の中の魔物とやり合ったんだろう?もう体力も残っていないはずだ。今のお前なら俺でも十分に勝てるとみた」
右手に握られた短剣が朝の光を反射して鋭く光った。
「お前が運よく、あのポレモスを倒したようにな」
「……ラザロ、てめぇ、なにか勘違いしてるな」
俺はラザロが踏み込む瞬間を逃さなかった。
左手で短剣を持つ右腕を掴む。
「俺がポレモスを倒せたのはな」
力を込める。
「一日中、あいつの動きを追ってたからだ。俺とポレモスに実力差があるのは事実だ。勝てたのは運が良かっただけ。否定はしない」
ラザロの目が見開かれる。
「だがな――俺とてめえの力の差は偶然の重なりで埋まるような、そんな生易しいもんじゃねぇ!そんなことすら見えてねぇ、お前に奇跡なんか起こせるわけがねーだろ!」
俺は右拳を引き、ラザロの顔めがけて迷いなく放った。
――ズドン!
衝撃が伝わり、ラザロの身体が浮く。
次の瞬間、背中から地面に落ち、短い呻き声を残して動かなくなった。
「……ここまで連れてきてくれた礼だ。ありがとよ」
一瞬の沈黙のあと、ルナが駆け寄ってくる。
「天空、大丈夫?」
不安と安堵が入り混じった表情。
「まさか……ラザロが天空を殺そうとするなんて……」
「ああ、大丈夫だ。こうして生きてるし、おかげでオーラを放つ技のコツが掴めたしな」
俺は肩を軽く動かす。
「……え?」
「ルナはオーウェンからオーラの使い方を教わったんだよな?」
「ええ」
「玄冥魔軍のアジトに着いた後、落ち着いた時でいいから教えてほしい事があるんだ」
一瞬の間。
「……いいわよ」
ルナは微笑んだ。
「よし」
俺は森の先を見た。
「じゃあ先を急ごう。ここからアジトは近いんだろ?」
「うん。あと三十分くらい歩くけど……動ける?」
「問題ねぇ」
ルナが小さく笑う。
「……本当に、無茶するんだから。じゃあ、行こっか」
「おう」
◇ ◇ ◇
アムネシアの森を離れて三十分ほど歩いたところで、俺とルナは足を止めた。
木立も、匂いも、空気も変わらない――だが、さっきまでいた場所とは何かが違う。
「天空。着いたわよ」
ルナが静かに告げる。
「ここが玄冥魔軍のアジトの入り口よ」
「……え?また森の中に入るのか?」
半ば呆れて言うと、ルナは迷いなく頷いた。
「入るわ」
彼女が一歩、踏み出した瞬間、視界が一気に切り替わった。
木々の密度がほどけ、光が開ける。
気づけば、そこには家々が並び、細い道がいくつも続き、人の気配が満ちていた。
「……まただ」
外界と切り離された空間。
森の奥、湖の底、岩の内側――帝国のアジトは外からは存在そのものが分からないように作られている。
俺たちの姿に気づいた者たちが次々と足を止める。
「ルナ様が戻られたぞ」
「無事でよかった……」
帝国の者たちは深く頭を下げ、道を空けていく。
その開いた人の列の奥から、一人の女性が歩み出てきた。
黒い肌に、長い戦いをくぐり抜けてきた者の静かな眼差し。
歩調は一切乱れず、人々の間を進む。
「ルナ。無事で何よりだ。ラザロと一緒だと聞いて正直心配していた」
「ルージェ」
ルナの表情がわずかに緩む。
「あなたこそ、ご無事で」
「……そちらの方は?」
ルージェの視線が俺へ向いた。
「聞いて、ルージェ。彼が天空よ」
一瞬、空気が止まる。
ルージェは目を見開いたまま、言葉を失っていた。
「そなたが狭間天空か。どうやってこっちの世界まで来たのだ?」
ルージェは俺の名前を知っている。
どうやらルナが既に俺の事を話していたようだ。
だが――そこまで踏み込んだ話をしていい相手なのか。
しかし、その考えは続かなかった。
ルージェの表情が、はっきりと強張ったからだ。
「それよりも、ルナ。事態がかなり悪い」
声が低く沈む。
「深淵封鎖の間で抑えているはずのパンドラの魔力が暴走を始めている。我々では制御しきれなくなってきた」
一瞬、間を置いてからルージェは続けた。
「だが――ルナの魔力なら抑え込める可能性がある。早くティモーリス様のもとへ。時間がない。私が案内する」
ルナが小さく息を呑んだ。
「……私の、魔力で?」
「他に手がない」
「分かったわ。私もティモーリス様に用があってここまで来たの。ルージェ、案内してくれる?」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が先に反応していた。
――パンドラは生きている。
胸の奥に張り詰めていたものがわずかに緩んだ。
だが、次の疑問がすぐに浮かぶ。
魔力が暴走している?パンドラの身に何が起きている。
ルナは俺に視線を向けた。
「行こう、天空」
「……ああ」
俺は短く頷いた。
ルージェに案内され、集落の奥へ進む。
やがて一際大きな建物が姿を現した。
木と蔓が絡み合い、森そのものが形を得たような建築。
その前には数多くの兵士が整然と並んでいる。
「通せ」
ルージェの一言で兵士たちは即座に道を開いた。
扉は蔓で編まれていた。
だが、触れる前に自然とほどけ、通過すると再び閉じる。
――まるで植物が案内しているようだな。
そんな感想を抱きつつ進むと、前方で兵士が立ちはだかった。
「ルージェ様。この先は立ち入り禁止です」
言葉に硬さがあり、緊張が滲んでいた。
「玄冥魔帝ティモーリス様方が現在もパンドラの魔力を抑えていますが、再び激しくなる恐れがあります。中へ入るのは危険です」
「構わない」
ルージェは一歩も退かない。
「ルナ様がティモーリス様に会いたいと望んでいる」
「しかし――」
「大丈夫だ」
短く、断定的な声。
兵士たちは互いに顔を見合わせ、やがて深く頭を下げた。
「……分かりました。お通りください」
通路を抜けた先。
濃密な気配が空間そのものを重くしている。
「誰だ」
低く、腹の奥に落ちるような声。
声の主が振り向いた。
男は五十歳前後に見えた。
暗紫の長髪に蒼白な肌。
紫の瞳がこちらを捉え、黒を基調とした帝国のローブが静かに揺れる。
――玄冥魔帝、ティモーリス。
彼は一歩手前に立ち、その背後で淡い光が脈打っていた。
光の中心には宙に留め置かれた一人の人影。
その周囲を囲むように、左右に二人、奥に一人の女性が立つ。
ティモーリスを含む四人が四方から光へと手をかざしていた。
俺は無意識のまま、一歩前へ出ていた。
光の中心。
そこにいたのは――
鎖で両手両足を縛られ、宙に浮かぶパンドラ。
胸の奥が強く締め付けられる。
「……パンドラ」
名を口にした、その瞬間。
彼女はゆっくりと顔を上げ――
そして。
笑っていた。




