第132話 舞踏会と再会
舞踏会が始まった。
俺はパンドラの隣に立ち、護衛として会場を見渡していた。
身にまとっているのは深緑の礼服。
胸元には煌月家の紋章を模した銀の装飾が光り、顔の半分を覆う黒い仮面が俺の表情を隠している。
◇ ◇ ◇
舞踏会が始まる二時間前――。
ジェラントスが静かに俺へと手を差し出した。
掌の上には一枚の仮面が載っている。
「オーシャン様。舞踏会では、こちらをお顔にお付けくださいませ」
「……仮面?舞踏会って仮面舞踏会なのか?」
「左様でございます。煌月家が主催する国家建設記念の舞踏会は、身分を超えた交流を目的としておりまして。顔を隠し、名を伏せたまま誰とでも語らえるようにとの趣向でございます」
「……なるほど。けど、それって逆に危ないんじゃないか?誰が敵か分からない。パンドラが狙われる可能性だってあるんだろ?」
俺の言葉に重たい声が返った。
「それでも――それがパンドラ様のご判断だ」
ポレモスだった。
煌月守衛軍の中でも異様な存在感を放つ大男。
肩幅の広さも腕の太さも人間離れしている。
彼の一言で室内の空気が一段と張りつめた。
「敵を誘い出すには、こちらも危険を受け入れねばならんということだ。帝国の部隊は今夜、必ず動く。舞踏会の混乱こそ、やつらにとって好機だからな」
「つまり、帝国の連中が王国の人間に化けて紛れ込むってことか?」
「そうだ。だがこちらも策は講じている。敵が動く瞬間までを誘導する。そのための布陣を今、整えているところだ」
カティフラクトが配置図の上に指を走らせると、淡い光が線を描き出し、各通路の輪郭を浮かび上がらせた。
守衛たちはそれを真剣な眼差しで追い、自らの配置を確認していく。
これが舞踏会前の最後の打ち合わせらしい。
だが、俺にはどうしても納得できないものが残っていた。
「だけど……帝国の人間だって馬鹿じゃない。何を仕掛けてくるかなんて分からないだろ。本当にパンドラを危険に晒してまでやる価値があるのか?」
問いに答えたのはパンドラ自身だった。
「ですが、オーシャン。わたくしには煌月守衛軍の他にも守りの手段がございまして。この城の大広間にフィトリアで見た転送を封じる魔法『テレポロス フォラグマ』を応用して施しておりますの。それに、監視の目も幾重にも重ねてありますのよ」
「ああ……あの鏡越しに見てくるやつとか、空中に浮かぶ光の粒とか。あれ、ずっと俺の部屋にもあったからな」
その瞬間、パンドラとジェラントスの視線が重なり、驚きの表情で俺を見た。
「オーシャン、あなた……そこまでお気づきでいらしたのに、何も仰らなかったのですか?」
「いちいち言うのも面倒だったからな」
「まぁ。面倒だからですの?ふふ……あなた、やはり変わってますわね。ちなみに、お城の監視部隊は全員女性で構成されておりまして」
「……えっ?おい、マジかよ」
一瞬にして顔が熱くなった。
パンドラが口元に手を添えて微笑む。
その笑みは上品でありながら、少しだけ悪戯めいていた。
だが、すぐにポレモスの低い声が空気を引き締めた。
「パンドラ様の護衛にはカティフラクトがつく。彼の防御魔法は煌月守衛軍の中でも指折りの堅さを持ち、魔法範囲も広く、舞踏会全域を覆うことも可能だ」
「……なら、パンドラは安心だな。けど、エピメスはどうするつもりなんだ?敵の本当の狙いはそっちなんだろ?」
「エピメスはすでにタナエルが移送いたしましたわ。絶対に誰にも見つからない場所へ」
「そうか。だからタナエルは今ここにいないのか」
ポレモスが静かにうなずく。
「さらに念のため、牢にもう一人のエピメスを配置してある。本物そっくりに変装させた部下だ。仮に敵が情報を掴み救出に来たとしても、それは罠というわけだ。そして、その通路を守るのはこの私だ」
つまり、パンドラをカティフラクトが、エピメスをタナエルが、そして偽のエピメスをポレモスが守る。
それが今夜の布陣というわけだ。
その瞬間、全員の視線が自然とパンドラに集まった。
彼女はゆっくりと立ち上がり、裾を優雅に整え、静かに言葉を紡いでいった。
「わたくしは危険を恐れませんわ。けれど、今夜は決して無駄に血を流す夜にはいたしません。必要なのは、覚悟と冷静さ。オーシャン、あなたもどうか、それを忘れないでくださいませ」
◇ ◇ ◇
天井から吊り下げられたシャンデリアが無数の光を放っていた。
広間には音楽が流れ、貴族たちの衣擦れと笑い声が絶え間なく混ざり合う。
誰もが華やかな衣装に身を包み、顔にはそれぞれ異なる仮面をつけていた。
一人ひとりの素性が隠されることで、この場はきらびやかさの裏に得体の知れぬ不穏さが潜んでいた。
やがて、広間の中央に立つパンドラへと視線が集まる。
彼女が一歩前に進むと、楽団の音が静まり、ざわめきが消えた。
「みなさま、本日は煌月家の国家建設記念日にお集まりくださいまして、心より御礼申し上げますわ」
その声は澄んで美しく、柔らかさの中に確かな芯を感じさせた。
誰もが自然と息をひそめ、次の言葉を待つ。
「わたくしども煌月家は、かつて幾多の困難を乗り越え、この大地に平和を築き上げてまいりました。今日こうして、各国よりお越しくださった皆さまが一堂に会し、共に杯を交わせること。それは、わたくしどもにとって何よりの喜びでして。戦火を遠ざけ、互いの国が手を取り合う。その理想を、この煌月の名のもとに誓い合う夜にできればと心から願っておりますわ」
彼女の一音一音が舞踏会場の空気に染み渡っていく。
少し速い口調でありながら、言葉の一つひとつが驚くほど滑らかだった。
その場にいた誰もが、ただ息をひそめ、彼女の声に聴き入っていた。
――よくそこまで言葉が回るものだ。
隣に立ちながら、俺はただ感心するしかなかった。
パンドラの演説が終わると、会場の隅々から一斉に拍手が湧き起こる。
再び音楽が流れ、舞踏会は正式に幕を開けた。
すでに多くの貴族たちが集まり、仮面の下で微笑みを交わしている。
だが、その笑みの裏に何が隠されているかは誰にも分からない。
この中に本当に帝国の人間が紛れ込んでいるのか――それすら確証はない。
見える限り、皆が優雅に振る舞い、仮面の奥で微笑を作っていた。
もちろん、入場の際には簡単な持ち物検査を行っている。
しかし、それにどれほどの意味があるかといえば微妙だ。
この場に紛れているであろう帝国の侵入者は武器など必要としない。
彼らにとって魔法こそが武器であり、肉体そのものが凶器となる。
ゆえに俺たちの任務は魔法による襲撃を防ぎきることにあった。
やがて、演説を終えたパンドラのもとに人々が集まり、場は歓談へと移る。
煌月城特製の料理が並び、香ばしい香りが空気を満たしていた。
仮面の貴族たちは杯を掲げ、身分を伏せたまま言葉を交わす。
音楽と笑い声が溶け合い、場の華やぎは最高潮に達していた。
俺とカティフラクトはパンドラのすぐ傍に立ち、周囲を警戒していた。
彼女のもとには絶え間なく人が訪れる。
だが、パンドラは誰に対しても穏やかで、気品を崩さない。
その立ち居振る舞いはまさに、煌月家の当主そのものだった。
そのとき――音楽の流れを裂くように、一人の若い女性がパンドラの前に現れた。
黒い仮面に淡い白のドレス。
金糸が織り込まれた裾が床を滑り、金髪が光を受けて揺れている。
その立ち姿は気品に満ちていた。だが、どこかに微かな違和感があった。
まるで、彼女だけがこの場の空気に馴染みきれていないような、そんなずれを感じた。
言葉にできない不穏が、胸の奥をかすめていく。
「お初にお目にかかりますわ、パンドラ様。今宵のご演説、心より感服いたしました」
その声は静かでよく通り、言葉遣いも完璧だった。
貴族として非の打ち所がない。だからこそ妙に引っかかる。
パンドラは微笑を崩さず、優雅に頷いた。
「まあ……ありがとうございます」
二人の間に穏やかな空気が流れる。
見た者には、ただの挨拶にしか映らなかっただろう。
彼女が軽く会釈し、静かに背を向けて歩き去る――その姿に何かを思い出しそうになる。
肩の動き。足運び。体の重心の置き方。
それは、どこかで見たことのある仕草だった。
「オーシャン、どうかなさいましたか?」
パンドラの声に我へ返る。
「……いや、何でもない」
言葉ではそう返したが、胸のざわめきは収まらなかった。
◇ ◇ ◇
時間が過ぎ、音楽は再び穏やかな旋律を奏で始めた。
貴族たちは杯を置き、舞踏の輪へと加わっていく。
流麗なステップが重なり、裾が滑るように回る。
香水とワインの匂いが混じり合い、空気は眩暈を起こすほど甘やかだった。
今のところ混乱はない。
エピメスのもとで異常があれば煌月守衛軍から報が届くはずだ。
だが、まだ何もない。
――本当に帝国は奪還に動くのか。
それとも、この静けさこそが嵐の前触れなのか。
俺はさきほどの女性がいた方へと視線を送った。
彼女は円卓の端に座り、隣の貴族たちと距離を置くように黙していた。
その背後には控えるように立つ男女が三人。
ただの随伴者か、それとも護衛か。
広間を見渡せば踊らずに談笑している者など珍しくない。
だが、あの一角だけが妙に気にかかった。
そんな俺にパンドラがふと視線を向けた。
「オーシャン、よろしければ……わたくしと踊りませんか?今宵は楽しい夜にしたいのですわ」
「え?俺が?」
驚きのあまり、声が裏返った。
「いつ帝国の連中が仕掛けてくるかも分からないのに、踊ってていいのかよ」
パンドラはくすりと笑った。
「ええ、構いませんわ。表向きは正式な国家の舞踏会なのですもの。わたくしが踊らない方が、かえって不自然でしてよ」
そう言って彼女は迷いなく手を伸ばし、俺の掌を包み込んだ。
黒い手袋越しでも、その指先の温もりが伝わってくる。
引かれるまま、俺は人々の注目を背にダンスホールの中央へと導かれていった。
楽団の音が流れ始め、周囲の貴族たちが軽やかに舞い出す。
俺はぎこちなく腰に手を添え、音に合わせて足を動かした。
「こういう踊りは初めてだな……」
「オーシャン、意外とお上手ですわよ」
「……そうか?ブレイクダンスなら自信あるんだけどな」
パンドラがくすりと笑う。
その笑みが、どうしようもなく柔らかかった。
音楽が二人を包み、時間が穏やかに溶けていく。
彼女の手は温かく、その感触がなぜか心を静めた。
この瞬間だけは戦や陰謀とは無縁の時間のように思えた。
――だが。
ふと視線を横にやると、さきほどの女性が座っていた席が空になっていた。
彼女の背後にいた三人の姿も、いつの間にか消えている。
「……いない?」
俺は踊りながら周囲を見渡した。
貴族たちの仮面の群れの中に白いドレスの女の姿はどこにもない。
「あら?さきほどの……」
パンドラが小さくつぶやく。
その声に反応して振り向いた瞬間――そこに、いた。
白のドレスに黒い仮面。金髪が照明を受けてわずかに光を返す。
いつの間にか、俺たちのすぐ背後に立っていた。
「もしよろしければ……私と踊ってくださいませんか?」
俺は一瞬ためらい、隣のパンドラを見た。
彼女は穏やかに微笑んでうなずいた。
「……ああ、いいよ」
そう言って、俺はその女性の手を取る。
そのまま腰に手を回し、音楽に合わせて踊り出す。
視界の端ではパンドラがカティフラクトと組み、ゆっくりと遠ざかっていく。
女の瞳は仮面の奥で光り、底の見えない静けさを湛えていた。
近づくたびに息苦しいほどの緊張が肌にまとわりついた。
「お上手ですね」
「そうか?ただ、流れに任せてるだけだけど」
彼女の微笑は穏やかだった。
だが、どこか作られたものに見えた。
――この女、本当にただの貴族か?
疑念が胸を過ったが、同時に何故か心が落ち着いていく。
帝国の侵入者かもしれない。そう思いながらも握った指先を離せなかった。
そこには懐かしさにも似た奇妙な感覚があった。
まるで記憶の底に沈んだ誰かの温もりが蘇るようだった。
だがその時、異変に気づいた。
この女の首にかけられていたペンダントが忽然と消えていたのだ。
ぞっとして手を離す。
視線を下げると床にはいくつものアクセサリーが散乱している。
煌びやかに光を反射するそれらが、まるで罠のように無造作に転がっている。
――まさか。
脳裏をかすめた不穏な予感は既視感と共に形を成した。
次の瞬間、散らばったアクセサリーが淡く光り、白煙を噴き上げた。
「――なっ!」
目の前が一瞬にして白に覆われる。
視界が奪われ、空気が重く濁っていく。
ざわめきが悲鳴に変わり、ホール全体が混乱の渦に呑み込まれた。
仮面が次々に外れ、逃げ惑う人々の中でカティフラクトだけが動じず薄く笑みを浮かべている。
「来たか。ここから先は私が相手になろう」
低く響いた声と同時に彼の周囲を淡い光が包み込んだ。
幾重にも重なる防御結界が展開され、パンドラを中心に守りの魔法が形成される。
変装していた煌月守衛軍の兵たちも動き、詠唱の声が重なった。
だが、俺の中の警鐘はそれとは別のものを告げていた。
――この煙は魔法じゃない。吸い込んだら終わりだ。
鼻を突く刺激臭――まるで消毒薬と金属が混ざったような匂い。
化学的で、無機質で、人工的……俺の世界の科学だ。
毒か、麻痺か、あるいは眠り……いや、それ以上の何かかもしれない。
考えるよりも早く、身体が動いた。
呼吸を止め、目を閉じ、床に身を伏せる。
魔法が支配するこの世界で、まさか魔法を介さない攻撃を仕掛けてくるとは。
脳裏に浮かんだのは俺の家でルナと観たスパイ映画『シルバー・アイ』の一場面だった。
煙で全員が倒れた後に主人公は窓を割り、ロープで降下すると見せかけて、実は下の階に潜り込む。
用意していた兵士の制服を着て裏口から脱出する――あの場面だ。
耳を澄ます。
悲鳴が次第に遠のき、代わりに鈍い衝撃音が響きはじめる。
誰かが倒れる音が一つ、また一つと続き、やがて静寂が支配した。
その静寂を裂いたのは窓ガラスの砕ける鋭い音だった。
「急げ!早くこの場から脱出するぞ!」
「分かったわ!」
低く、短く、迷いのない指示――敵の声だ。
脱出?なぜ侵入した側が?狙いはエピメスの救出ではなかったのか?
しばらくして、白い煙がゆっくりと薄れていく。
床に伏せたまま息を整え、わずかに顔を上げる。
霞む視界の中、倒れた人影が次々と目に入った。
煌月守衛軍の兵も、カティフラクトまでもが動かない。
そして、どこにもパンドラの姿がなかった。
……まさか、意識が残っているのは俺だけなのか。
その時――。
「よし、パンドラを運び終えた。あとはお前だけだ」
――パンドラを運び終えた?
思考よりも早く、身体が動いていた。
声のした方へ全力で駆け出す。
視界を覆う煙を突き抜け、揺らめく光の奥に人影が見えた。
振り返ったのは――あの女。
黒い仮面をつけ、白いドレスを纏った金髪の女。
さっき、舞踏の最中に俺と踊った女だった。
「待て!」
叫びながら拳を繰り出す。
だが女は、まるで俺の動きを読んでいたかのように軽やかに身をかわした。
一撃、二撃、三撃。どれも空を切る。
「なっ?」
動く前に動かれている。
――この感覚。
背筋を冷たいものが走る。
まるでオーラの流れそのものを見られているような、あの違和感。
そうだ、これは……イヴァンと戦った時の、あの「先読みされている」感覚。
女が静かに構えた。
白煙を切り裂いて女の右拳が閃いた。
「はあああぁぁ!」
空気を断ち切るような鋭い拳圧。
それは魔法とは異なる、肉体とオーラを融合させた打撃――イヴァンやオーウェンと同じ系統の力。
俺は咄嗟に腕でそれを受け止めた。
衝撃が骨を震わせる。
その瞬間、女の掌に炎が灯った。
指先から紅蓮の光が生まれ、瞬く間に燃え上がる。
――炎の魔法。
俺はその光を正面から見つめたまま、ゆっくりと仮面に手をかけた。
そして、ためらいなく外す。
「……ルナ。ルナなのか?」
名を呼んだ瞬間、彼女の動きが止まった。
炎の揺らめきが弱まり、仮面の奥で彼女の瞳が大きく見開かれる。
「天空……?どうして……?」
その声は震えていた。
驚きと混乱、そして苦痛がないまぜになった声。
胸の奥が締めつけられる。
忘れもしない声。アルテミスハースト城へ向かったはずのルナの声だった。
「ルナ……」
自分でも驚くほど弱い声が漏れた。
彼女の名をようやく呼べたというのに、喜びなどひとかけらもなかった。
ただ、あまりに残酷な現実が目の前に広がっていた。
白煙の中で揺らめく炎の残光が彼女の頬を照らす。
仮面の下で光を反射していたのは涙だった。
その一滴が頬を伝い、床に落ちて音もなく消えた。
どうしてここに――。
どうして帝国の侵入者として――。
問いかけようとした言葉は喉の奥で詰まった。
ルナは静かに首を振った。
その仕草には哀しみと覚悟が同居していた。
「天空、ごめん……今は、見逃して……」
短い言葉。
けれど、その一言にすべてが詰まっていた。
俺たちの過去も、約束も、想いも――その一言で、音を立てて断ち切られていくようだった。
彼女は窓際へと駆け、割れた硝子の縁に足をかける。
夜風が吹き込み、白煙を押しのける。
そこには黒いロープが垂れ下がっていた。
「ルナ――!」
呼び止めようとした声はかすれ、言葉にならなかった。
身体は動かず、伸ばした手は空を掴むだけだった。
その瞬間、緊張の糸がぷつりと切れた。
全身の力が抜け、肺の奥で息が乱れる。
濃い煙を思わず吸い込んでしまい、喉を焼くような刺激が走る。
視界が揺らぎ、身体が痺れ始めた。
――しまった。
理解した時にはもう遅かった。
音が遠のき、景色が滲んでいく。
床がゆっくりと傾くように感じながら意識が暗闇に沈んでいった。
最後に見たのは砕け散ったガラス片に映る自分の顔。
血の気を失い、焦点の合わない目がそこにあった。
静寂。
白煙が薄れ、遠くで残響だけが続いていた。
そして、俺の意識は完全に闇に溶けた。
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