↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/30

030最終回 そして俺のチート物語は終わった。

030最終回 そして俺のチート物語は終わった。



 王城どころか王都そのものが無いので、近くの街で叙勲式が行われ、俺は勲章を賜った。

 龍撃勲章というやつで、龍撃隊が、隊としてもっているものを、俺は個人で受章した。

 ドラゴンの姿を模った、カッコイイ勲章だった。

 

「これからもよろしく頼む。神の御子よ」

 という王様の言葉に、詰めかけていた民衆が歓声を上げた。

 

 俺が神の御子であるというお披露目もここで行われた。

 

 

 □

 

 そんなわけで、俺はこの世界を巡ることになった。

 

 モンスターの大量発生はおよそ500年周期で全世界に起こるものらしい。

 そんなんだから人類が滅びそうになるんだよ。この世界の管理神様は何考えてこんな設定にしたんだ。

 

 今の所、この国のモンスターの大量発生が一番早かったらしい。

 これから大量発生した国、大量発生の兆しがある国を回って、モンスターの掃討をしながら世界を巡る。

 

 冒険ッ! って感じで良い。

 

 

 

 そして、俺はもうこの黄金化の能力を使わないと決めた。

 

 

 □

 

「確かに、使わない方が良いな」

 と王様もわかってくれた。

 

 

 やはりあの猫神様はこっちの管理神に迷惑を掛けようとしていた。

 まぁ、ちょっとしたイタズラ程度なもんなんだろうけど、神の感覚でやられても人間の身としては困る。

 最初は右って言っていたんだよやっぱり。それが突然左って変更したし。

 

 水魔法は空気中の水分を集めているらしい。

 俺はそれを黄金に変えた。

 それだけではない。

 数百万トンの水分を黄金に変えてしまった。

 

 それらの水分は本来自然の中を循環していくものである。

 

 つまり、この世界から数百万トンの水が失われたのだ。

 

 世界規模でみれば大した事がないのかもしれないが、この数百万トンでどれだけの動植物が生きられたのか。

 間接的に未来の命を奪った事にもなる。

 食べるわけでも、自らを守るためでもない。ただの黄金に変えてしまった。

 


 

 また黄金化の能力を使う事は多分あるだろう。

 だけど、なるべく使わない様にしていきたい。

 

 とりあえず、さらば『ゴールドフィンガー』

 

 

 □

 

 

 叙勲式から1ヶ月後、俺はワイバーンの背にまたがっていた。

 練習はしているが、まだ自分1人では難しく、女騎士にしがみついているけど。

 

 俺達は西の国に向かっている。

 モンスターの大量発生が報告されたからだ。

 体高60m級のギガントが大量に出たという。

 国が平らになっちゃうよ。

 ドラゴンゾンビといい、西のギガントといい、モンスターの大量発生は数だけじゃなくて厄介なモンスターも発生するらしい。


 それだけ群がっていたら、単体を囲んでボコるってのも難しそうだ。

 デカイだけでも厄介なのに、群れているとか。


 つまり、必要なのは『一撃で大ダメージを与えられる』武器だ。


「ギガントの皮膚って硬いんですか?」

「いや。だが厚い。それに、やはり魔力が吸収されてしまって魔法が効かん。巨体ほどそうだから、西の国に出た奴は魔法じゃまず無理だろうな」

 大きなモンスターというのは、もしかすると肉体だけではなくステータス的な何かや魔法的な何かで動いているのかもしれない。

 あと、女騎士の言う事は信用できない。この人ステータス高いし。どのレベルで『硬く無い』のかわからん。

 

「で、その、もんろー、のいまん効果? とやらで巨人は倒せるのか?」

「やってみないと分かりません。 まずは道具と職人さん集めて実験しないと」

 魔法で作った火球は魔力を失うと消えてしまう。

 だが、加熱された金属ジェットは物理だ。消せない。

 地球のと完全に同じものは作れないだろうけど、金属ジェットを作り出せれば良い。分厚いとはいえただの皮膚に耐えらえるものではない。


「そうか。 で、その武器は私に使わせてくれるんだろうな?」

「え…… あ、はい」


 女騎士が嬉しそうに笑い、手綱を引く。

 

 ワイバーンは雲を突き抜け、雲海の上に出た。

 遠くに渡り鳥の群れが見える。

 

「ここはいつ来ても気持ちいい」

 女騎士はそう言って、大きく息を吸った。


 

 

 

 俺のチート能力主人公としての話はこれで終わりだ。

 

 ここからは能無し御子としての物語。

 女騎士と2人で異世界を巡る旅が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◯ おしまい

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。