【第5話】さぁ、滋賀に行こう!―滋賀編―
京山桜、二十歳。愛知県内の大学に通う、ごく普通の大学生。
少し控えめな性格だけど、旅行と美味しいものが大好き!
休日になると、リュックを背負って気ままな一人旅に出かけている。
旅の楽しみは、知らない街を歩くこと、その土地ならではの美味しいものを食べること。そして、全国各地で配布されている「ぴよぴよカード」を集めること。
訪れたことのない街、初めて出会う景色、思わず笑顔になるご当地グルメ。
時には予定を変更して寄り道したり、思いがけない発見をしたり…
これは、京山桜が全国各地を巡りながら、美味しいものと素敵な思い出、そしてぴよぴよカードを集めていく、のんびり気ままな週末ひとり旅の物語である…
――土曜日の朝…
私は旅行用のバッグを肩に掛け家を出た。
今回の行き先は滋賀県だ。
いつも通り土日を利用した
一泊二日の一人旅だ。
愛知から滋賀までは在来線を乗り継いで向かうことにした。
新幹線を使えばもっと早く着くが
今回は移動そのものも楽しみたかったのもあって普通列車でのんびりと行くことにしたのだ。
駅に着き改札を通ってホームへ向かう。
電車が来るまで少し時間があったので、
ベンチに座って乗り換えの詳細を確認をする。
10分くらい待っていると電車がやって来た。
鞄を背負い私は窓際の席に座った…
電車が発車し窓の外を見ると、
見慣れた街並みが少しずつ遠ざかっていく…流れていく景色を眺めながら、
桜は今日の予定を頭の中で確認することにした。
最初に向かうのは彦根城。
その後玄宮園と夢京橋キャッスルロードを
散策し、夕食には近江牛を食べる予定だ。
そして今回の旅行でも忘れてはいけないのが、地域限定のぴよぴよカードだ。
彦根城でここでしか手に入らない限定カードを入手するつもりだ。
途中の駅で乗り換えを済ませ、
更に電車に揺られる。
車内の乗客も少しずつ入れ替わり、
窓の外には田畑や山並みが目立つようになってきた。
普段の生活ではあまり見ることのない景色を眺めていると、
遠くまで来たのだと実感する。
何度か乗り換えを繰り返し
ようやく彦根駅に到着した…
「ふー、着いたぁ!」
改札を抜けて駅の外へ出ると、
駅前には大きな井伊直政の像が立っている。彦根の歴史を感じさせる立派な像だ。
――さてと、まずは彦根城へ向かうか…
駅から案内に沿って歩いていく。
しばらくするとお堀が見えてきた。
水面には周囲の景色が映り、
その向こうには石垣が続いている。
――お城の目処は天守閣だけ
じゃないんだよなぁ…
そう思いながら更に進むと、
木々の間から天守が姿を現した。
「あ、見えてきた…」
入り口で写真を撮りチケット売り場へと向かう。
彦根城は江戸時代初期に築かれた城で、
現在も天守が残る国宝の一つだ。
実際に目の前にすると、
歴史のある建物ならではの重厚感がある。
入場のチケットを買いを済ませ、
城内へと進んだ。
天守へ続く道は坂や石段が続いている。
歩きやすい靴で来て正解だった…
途中で立ち止まり、
周囲の景色を眺めながら少しずつ上っていく。
――そして、目の前に天守が現れた…
「ふぅ…これが彦根城かぁ!」
やっぱり写真で見るのと実物を見るのは全く違う。
天守の内部へ入り急な階段を上りながら各階を見学する。
階段は想像していたよりも急で、
手すりにつかまりながら慎重に上っていく。昔の城ならではの造りを実際に体験出来るのも城見学の面白さだ。
天守まで上ると、
窓の向こうに彦根の街並みが広がっていた。遠くには琵琶湖も見える。
「やっぱり琵琶湖って大きいなぁ…」
湖の向こう側まではっきり見えるわけではないからこそその広大さは十分に伝わってくる。
しばらく景色を眺めてから天守を下りた。
城内を見て回った後は売店にも立ち寄ることにした。
今回のお目当ても
勿論、彦根城限定のぴよぴよカードだ。
カードには彦根城と可愛いぴよぴよ
が描かれている。
彦根城を訪れた記念にぴったりなデザインだ。
「よし、滋賀旅行の一枚目!」
カードをケースにしまう。
これで今回の旅行の最初の目的は達成だ。
彦根城の見学を無事に終え、
次はすぐ近くにある玄宮園へ向かうことにした。
―さてと、滋賀県は初めて来たんだ…
色んなところ遊びに行こう…!
そう思いながら、
桜はこれからの予定に胸を躍らせていたのであった…
読んでくださりありがとうございました。
今回の舞台は滋賀県!
100名城にも選ばれている彦根城を今回はピックアップして執筆させて頂きました。
次回もお楽しみにしてもらえると嬉しいです!
少しでも面白かった!と思って下さった方は
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では…また…
※この物語はフィクションです




