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始祖の龍に通用しうる事……それは何か? 一つはカサノヴァが見せたような概念変化を武器に戦うことだろう。ただの直接的な攻撃では、そもそもがこの宇宙の存在では始祖の龍にとってのダメージにはならない。
でも概念系の力なら始祖の龍に通るという実例をカサノヴァは見せてくれた。私の場合はまったく違う力を行使してるから、直接的に力をぶつけるだけで、一応ダメージにはなる。ダメージにはなるけど……
(私と始祖の龍の力には歴然とした差があるからね。正面からの戦いで私があいつに勝てる道理はない)
最近できた私の新生宇宙とずっと昔からあって拡張を続けてきた現宇宙。その差は歴然だ。魂の数も神とかいうやつらだって……私の新生宇宙にはいないんだよ? 星だってまだまだ数えるほどしかない。神が育てた魂を力にするが、私たち始祖は別にそうではないみたいな? まだまだ始祖の事はよくわかってないことがあるけど、神とはまたまったく違うのが始祖だ。それは確実た。
始祖としての長さだって私と始祖の龍では全然違う。だから正面からぶつかり合うなんて勇敢なんていえない、それはまさに自殺なんだ。だから搦手をつかわないといけない。概念を……願望を、確率をいろいろといじっていくのがたぶんいい。
「概念……それにパートナーを作ることで、始祖という存在につながれる回線がある……」
まあそのパートナーであるアーミュラがこっち側では今はないのが問題ではある。でもパートナーとなってるという事実は一つの段階として、ゼーファスの目的としては達してるからね。ゼーファスはたぶんだけど、パートナーをあてがうことで始祖の格を落とそうとしてたんだ思う。天井にいる始祖の龍という存在を、神と混ぜ合わせてることでその神格を落とすというか? それで手を届かせようとしたみたいなさ……たぶんそれを狙ってたはずだ。
アーミュラは今はこっち側ではないが、でもそれは体裁だからね。こっちが有利になる瞬間があるのなら、アーミュラも動いてくれる……とは思う。今は始祖の龍に従順なふりをしてるだけ……なはず。事実として、始祖の龍とアーミュラの間に繋がりができたことで、始祖の龍という存在がこの現宇宙に生きる魂と近くなったのは事実。
そして概念を覆すことで始祖の龍に影響を及ぼせる。この事実を使ってどうやって始祖の龍に勝つか? でも悩んでる暇はないんだよね。だって今まさにヴァラヴァレレイド達は終わりそうだから。そんなことをさせる訳にはいかない。
私の分身である片目を隠した少女を戦場に投入して、さっそく私は戦場という概念に介入してみることにする。




