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「私の占いは間違ってなどいません。そしてカサノヴァ様はよくやってくれました」
そう強い目で自身よりも大きな神をまっすぐに見据える。そのたじろぐことのないククール神の態度に、文句を言ってきた神は逆にたじたじだ。
後ろの方に一歩・二歩……と後退する。けどそこで踏ん張った神。そしてさらに言い放つ。
「ならば! ならばこれからどうするのです!? もう……もう、この宇宙は終わりだ……希望がついえたのですから!」
そう大きな声で言い放つ。それを受けてこの場に残ってる神たちは下を向く。誰かが「そうだよな……」と同調する。そうなると、陰鬱な雰囲気がさらに広がっていく。
ククール神のいう通りにカサノヴァが希望だったのなら、その希望がついえたというのはその通りだ。だからこそ、もうこの宇宙は終り……始祖の龍への対抗手段はもう費えた……と思うのは仕方ない。
けどそれは勘違いだ。
「まだあります」
「どういうことだ?」
「希望はまだあります」
そういうククール神にいぶかし気な顔をする突っかかってきた神。自分では何もする気はないのに突っかかってくるんだからね。それならまだ「俺がやってやる! 協力しろ!」――とかくらい言ってくる奴の方が好感が持てるというか? いや、高圧的にこられるとイラっとはくるよ。それは事実だし、仕方ないだろう。でもさ、こいつは文句は言ってくるけど、結局何もする気は無いんだよ?
それならまだ高圧的にも何かするためにククール神を頼る奴の方がましだろう。
「ふははははは! どこに……どこに希望がある!? あの始祖の龍にここの連中ではもう太刀打ちなど出来まいよ!」
自分も他の神も無能とかいってるが、それはいいのか? 良いんでしょうね。だってもう、彼らには神としてのプライドがないのだ。
始祖の龍にへし折られた。だから諦めてる。けどそんな神達を見回してククール神はいうよ。
「希望はあります。だって、希望は受け継がれていくものです。まだあきらめてない人たちがいる限り、希望は決して費えません」
「そんな人物なとどこにも……」
「私には見えます。諦めてないその姿が」
え? それって私……じゃないよね? 確かに私くらいしか始祖の龍に対抗できないし、一応こうやって色々とやってるけどさ……それを言ってる? ククール神も私に期待してる? 一番の大株になってる? いやーまいったな。私は何時だってこの戦いから抜けたい派なんだけどな。




